劇場公開日 1991年1月12日

「フランス的な・・そして文学的な・・」ニキータ mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5フランス的な・・そして文学的な・・

2021年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

アメリカやイギリスの破壊工作員物には見られない、ある意味韓国映画に通じるような情に支配されたストーリーは活劇を期待すると肩透かし。しかし見終わった後に複雑にかつ繊細に張り巡らされた男と女の機微が尋常ではない設定の中でほんのりとエスプリのように浮かび上がる。見終わった後にこそしっとりと胸の奥に届くとてもウエットなものを見事に描いている。映画としての完成度がもう少し欲しいところではあるが・・

mark108hello