「老後は一階に住まなくっちゃ!!(ーー;」何がジェーンに起ったか? 恩田かーやさんの映画レビュー(感想・評価)
老後は一階に住まなくっちゃ!!(ーー;
50年以上前の映画なのに「新しい怖さ」があった。
ある意味、監禁物なので「気づいてあげて!」「早くしないと戻ってきちゃう!」などなどハラハラドキドキのサスペンスもあり!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
度々引き合いに出させてもらうのは申し訳ないけれどもジェーンの姿を観て、山岸涼子先生の『天人唐草』を思い出してしまった。
彼女の大人サイズの子供服と縦巻きロールの金髪、白塗りの化粧を見て男性は「若作りの化け物バーサン」と笑うかもしれないけれど、
女というのは『自分が一番綺麗だった頃のメイクとファッションをし続ける生き物』で、同性の立場としては手放しで「キモイ!怖い!」と単純には騒げない。
その代わりに、若さに対する強い執着心に目をそむけたくはなる。
「私はあそこまで酷くない……」
観る側と同じく、ジェーンの姉ブランチもそう思っていたのではないだろうか?
姉妹とも女優として栄華を極めた過去を持ちながらも妹は常軌を逸し、姉は聖人然として生きてこられた。
これは、『ジェーンが側に居てくれたからこそ』ではなかったのか?
ラストの明るい太陽の照りつける砂浜で、妹よりも「姉の抑えた演技」の方が怖かった。
なにか得体の知れない怖さを本能的に感じてしまった……
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