「ぎゃー」何がジェーンに起ったか? ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
ぎゃー
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もし、あの時事故さえなければ。
もし、あの時お酒を飲んでいなければ。
「今の私では、ないはずだ。」
例え、お酒を飲んでいなくても、事故がなくても、彼女達姉妹の運命は幼き時に決まっていました。
彼女達の背負った哀しき運命は、美しく生まれたことであり、両親がそれを利用したことにあります。
彼女達が嫉妬や怒りに支配されたことも、両親から受け継いだ「美」=「金」であるという絶対的な価値観があったからでしょう。
楳図かずお先生の作風に似てるなあと思ったら、この作品が好きみたいですね。
幽霊やお化けよりも怖いものは、人間の持つ「心」です。その「心」が、見た目を作りだします。
ラストで真相を知ったジェーンに、怒りの表情はありません。優しい顔で、アイスクリームを手に踊ります。
彼女の罪悪感こそが、化物の様な表情を作りだしていたのです。
ただし、人は必ず老いるものであり、時間を取り戻すことは決してできません。残念ながら、それが宿命なのです。
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