ナッシュビルのレビュー・感想・評価
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歌が長い
名匠アルトマンお得意の群集劇。ドラマとして良くできていました。
沢山の登場人物の細かいエピソードを皮肉を込めて紡いでいくところ、そしてそれら多数のエピソードが終末へと繋がっていく展開はアルトマン監督の真骨頂です。また、ナッシュビルという保守的な田舎を風刺することでアメリカそのものの退廃というか病理が浮き彫りになってきます。そんなところが傑作たるゆえんだと思っています。
お叱りを覚悟で言えば歌のシーンが退屈で長すぎ。歌はそれなりに重要な要素ではありますが、つまらないカントリーソング(ナッシュビルだからしょうがないのはわかります)をいちいち2曲ずつフルコーラスで聞かされるのはつらい。せめて一人1曲で笑。歌を削れば2時間以内になるのに。好意的に見るならば....音楽シーンがやたらと長いのは「うんざり感」とか「倦怠感」みたいなのを醸していて、悲劇を生み出す遠因を暗示している、なんてのは考え過ぎかな笑。
皮肉と侮蔑に満ちた表現がなんとも毒々しい
映画
『ナッシュビル』
の感想をブログに上げました。
『巨匠を観る』企画、12作目(全27作)の映画です。
監督:ロバート・アルトマン
制作年:1975年
制作国:アメリカ
アカデミー賞 歌曲賞
【あらすじ】
70年代の政治批判の強いアメリカを背景に、保守的な土地でスター達を政治利用する姿をシニカルに描いた、総勢24人が入り乱れる群像劇です。
それぞれの思惑が交錯する中で進められるストーリー。
バラバラの24人がラストに向けてどう関わってくるか?
【感想】
皮肉と侮蔑に満ちた表現がなんとも毒々しくて、すっきりと面白いとは云い辛い作品でした。
時代背景や土地柄等の理解がなく、ブラックな笑いを思いっきり悪意で受け取ってしまったような。
とは言え、群集劇らしくラストに向けての目を見張る様な展開は素晴らしかったです。
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This is America
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アメリカの中でも捕手的な街、テネシー州ナッシュビルを舞台に、大統領予備選挙のキャンペーンまでの5日間を描く話。
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『有頂天ホテル』とか『エイプリルフールズ』みたいに、いろんな人の話がそれぞれ合って最後に1つになる(?)みたいな話。こういう映画って俳優を知ってるからこそ面白いわけで、古い映画でさらにアメリカ人の顔なんて見分けがつかないのでそれを3時間弱見せられるのはなかなか辛いものがあります。
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でも三谷映画のように、1つのスカッとする終着点があるわけでもなく、なんとも言えない後味を残すのがThis is Americaという感じがする。
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終始カントリーソングが流れているんだけど、ほとんど男女の愛情についての歌だったのが印象的。
アメリカ大好き少年に「アメリカって腐ってるやん」と目覚めさせた大傑...
アメリカ大好き少年に「アメリカって腐ってるやん」と目覚めさせた大傑作。この映画に出てくる緒問題は40年以上経ってもいまだに変わっていない。
知らない人だらけ
日本人にとって三谷幸喜作品なら登場する役者はほとんど知ってる状態でその前提で演技・演出を楽しむけど、この作品はそうではないのでキツい。そして長い。最後の15分くらいだけでも良かったかも。
目まぐるしい群像劇
主要登場人物の数が多く物語の序盤は戸惑うが徐々にキャラ設定も理解出来て全体のストーリーよりそれぞれの人物の内情から背景を知り鑑賞する作品。
BBCの女はイラっとするしカントリーの大御所は滑稽で伯父さんと姪の関係は伯父さんが可哀想で満遍なく巧く演出するアルトマンに拍手。
カントリー好きじゃないと辛い
長らくソフト化されていなかったとあるが納得。
日本人には面白くもなんともないから。
理解するには、75年アメリカの時代の空気みたいなモノが必要なのだろう。映画を観ただけでは伝わってこなかった。
カントリーミュージックに興味が無い者にとっては酷く退屈で冗長なだけのライブシーン。
耳障りな政治的プロパガンダ。
監督が人物を是か非かどう見ているのかわからない視点。
群像劇に入り込めないし感情移入するキャラクターもいない。
とにかく長く感じた。(30分はカット出来ると思う)
ただラストの混沌さは映画的。これが冒頭だったら面白い映画になったのに。
アルトマン監督の最高傑作とかいう人は何がどう傑作なのか教えて欲しい。
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