「なぜにモノクロなのかと思ったら…。」ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜにモノクロなのかと思ったら…。
今年177本目(合計453本目/今月(2022年6月度)24本目)。
(※「異世界かるてっと あなざーわーるど」を見た後に向かったのですが、この映画のレビューの需要はないと思うので飛ばします)
始まるとほぼモノクロというタイムスリップしたような映画。あれ?映画館間違ったかな?(大阪市にはよくモノクロ映画をリバイバル放映する映画館があります)と思ったのですが、映画館を間違えるわけないですし(シアター番号を間違えることはあっても)。
多くの方がいわゆる「ゾンビ映画のはしり」と書かれているのもなるほど納得、というところです。また、「相当」前なので(1968年らしい)、今とは考え方の違う部分(特に一部の字幕にやや配慮は足りない)や、そもそも「映画描写上のテクニック、技術が今ほど発達していない」という部分もあるので、現在の2021~22の観点で見ると、どうしても「古い映画だなぁ」という印象「だけ」は受けます。
ただ、この映画をきっかけとして今日にいたるまでいわゆるゾンビ映画(ほか、隣接するようなものも含む)ができたのだと思えば、そのはしりとなったいわゆる「原点」を見ることができた点で有意義であったし、「昔はこんなのだったのだなぁ」という点も(同じ日本で、日本の映画館で放映されているとしても)(時代変化による)文化の違いを知ることができてよかったです。
逆に言えば「ストーリーというストーリーが存在しない」、換言すれば「ネタバレのしようがない」という点はいえますが、この映画の公開意義は結局「今日も放映されているゾンビ映画(隣接する分野も含む)のはしりとなった50年くらい前はどうだったのか」という点を知るという「なつかしさ、古いもの探し」という点にあるのは明らかで、「ストーリーがよくわからない」というようなことを論じるものではなかろうと思います。
特に減点要素もないので(ただ、今日の映画館の一般的な放映スタイルからすると、いつ始まっていつ終わるのかが不明瞭な点は言えます。無理やり今日の映画館に入れたため、映画館固有の「これから始まりますよ」とか「これで終わりですよ」とかとなぜかバッティングしたり、それらが飛ばされていたりしたが、仕方がない。勝手に元フィルムをカットして放映すると著作権上の問題が起きるため)、フルスコアにしています。