「偶発的に起こってしまった暴動がドタバタ喜劇のようで、パイ合戦ボルカが頭に浮かんだ」ドゥ・ザ・ライト・シング マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
偶発的に起こってしまった暴動がドタバタ喜劇のようで、パイ合戦ボルカが頭に浮かんだ
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イタリア系アメリカ人を善人と仮定して作った喜劇(コメディ)だと思う。暴力警官も含めて、悪人が登場していないと見受けられる。強いて言うなら、モラトリアムなヒモの様な黒人(スパイク・リー本人)が扇動したことが非難されると思う。(この逆転の発想が見事!)
黒人に対するヘイト行為はこんなので済まないのは監督は百も承知で、今、起こっている白人警官から受ける虐殺行為も、一方的に白人に問題があると思う。
監督の主張は最後のキング牧師とマルコムXの言葉につきると思う。キング牧師の言葉で済むような社会ならば良いが、マルコムXの考えがまだまだ通用してしまうアメリカ社会だと言うことだと思う。この映画が33年も前の映画には見えない。何一つ変わっていないと思う。(キング牧師もマルコムXも忘れてはいけないと思う)
映画の途中にアメリカ黒人社会に影響を与えた黒人ミュージシャンの名前が登場するが、ビリー・ホリデイ、アレサ・フランクリン、マイケル・ジャクソンが登場していなかった。スパイク・リー監督の好みの問題なのだろうか?マイケル・ジャクソンは兎も角、ビリー・ホリデイとアレサ・フランクリンはスパイク・リーにはどう写っているのだろうか?
傑作だと思うが、AmazonPrimeは配信停止。unextに変えるか?!
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