「合唱が圧巻」トリコロール 青の愛 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
合唱が圧巻
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トリコロール一作目なのに、赤、白、の後、最後に観てしまった。個々の作品は独立しているので、順番は関係ないが、登場人物が他の作品にちょこっとゲストのように出演する。白の時も、離婚裁判中に突然入ってきた女性が、なんで入ってきたかわからなかったが、青の主人公でありちゃんと理由があった、と後になってわかった。逆に、青から観たら、離婚裁判が次につながると後でわかる仕組み。ただ、赤の登場人物の関わりは、どこだったか、よくわからない。裁判の判決?
ジュリーは高名な音楽家の妻だが、交通事故で夫と娘を亡くしてしまう。体も心もボロボロに傷つき、それでもひとりアパートを借りて生活を始める。夫が完成させられなかった交響曲の一節が、時たまジュリーの頭の中で鳴る。どうやらジュリーも音楽に造詣が深く、作曲ができるようだ。そして、夫には恋人がいた…。
ジュリーと夫の友達で、曲を完成させるところが、なんかすごい。音楽家の仕事を垣間見る感じで、お得な気分。ラストからエンドロールでその曲が流れるが、合唱のパワーがすごく強い。エンドロールで交響曲の演奏が、シンフォニア・ヴァルソヴィアとあり、調べたらポーランドの交響楽団だった。なるほど、監督がポーランド人だもんね。なんか聞いたことあるな、と思ってたら、ラ・フォル・ジュルネで来日したことがあったので、その時に耳にしたみたい。演奏を聴いたかどうかは…記憶にない。とりあえず、主人公より、ストーリーより、一番雄弁だったのは、音楽だった。芸術は長く、人生は短い。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
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