トッツィーのレビュー・感想・評価
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Dave Grusin
ホフマン先輩の神業演技とテンポのいい演出、気の利いた脚本は当然ながら、今回の再見でグルーシン先輩の軽妙なフュージョン音楽が作品の雰囲気や方向性を決定づけていることに気が付きました。
単なるドタバタコメディ以上に女性差別などのシニカルな視点も際立っています。
40年経ても最高!
当該作品は、1982年に公開されました。
当時大切な女性と観て以来、「なんと40年」ぶりに、Amazonで観ました。
名作は、時を経ても「名作」でした。
40年前に、「映画.com」があれば、
昔の自分の感想と比較できるのに残念。。。
全体の流れは忘れていたものの、
ほとんどの場面は覚えており、
きっと、同じ場面で笑い泣いたのだろう。
やっばり、映画って、素晴らしい。。。
Michi
ビルドゥングスロマンには不充分に感じて…
ポラック監督作品は
「追憶」「愛と哀しみの果て」「サブリナ」等を
幾度も観てきて、この作品も再鑑賞だが、
「きっと、うまくいく」や
「戦場のメリークリスマス」という
深い感動に浸った作品の鑑賞直後だった
のがいけなかったのか、
あまり心に響くもの無く
鑑賞を終えてしまった。
男性が女装することによって、
同性にも異性にも理解が進むとの、
ある意味ビルドゥングロマン的作品にも
したかったのだろうが、
果たしてどうだったんだろうか。
女性が置かれている厳しい現実も
大切に描かれたが、
観客に受けが良さそうな
女装した主人公がドラマ撮影での医師役や
想いを寄せる女性の父親に
言い寄られることとか、
キスしようとしてレスビアンに間違えられる
等の性的トラブルのエピソードに
ウエイトが置かれ過ぎていて、
主人公の成長的描写の要素はあったものの、
作品全体でのその思索そのものの
起承転結的演出が
弱くしか感じ取れなかったことが
心に響かなかった原因だったかも知れない。
ダスティン・ホフマンの演技力に
頼り過ぎた結果なのかなぁ。
【以前、観賞した時は面白きコメディー。今観ると、#Mee Tooの発祥作品であり、当時の男尊女卑映画界を揶揄した映画に見えてしまった作品。】
ー 初鑑賞時は、主人公の役者への想いが強い余り、2年失業状態のマイケル・ドーシー&女優ドロシー・マイケルズを演じたダスティン・ホフマンの女装演技に魅入られた作品。ー
・マイケルが、シングルマザーで頑張る女優ジュリー(ジェシカ・ラング)に、心惹かれていく様。けれど、彼はジュリーの父から惚れられてしまい・・。
・ディレクターのロンは、今観ると、#Mee Too運動のきっかけになった、ハーヴェイ・ワインスタインを想起させるよねえ。あのセクハラ発言満載の言動、行動。
・マイケルを何だかんだ言いながら支えるジェフを演じるビル・マーレイの姿も嬉しい。
ー 初鑑賞時には、ビル・マーレイと言う俳優自体を知らなかったが、今でも現役でバリバリ活動する(直近では、”ゴースト・バスターズ/アフターライフ”)彼の姿を見ると、感慨深い。ー
<今、観賞しても一級品のエンターテインメント作品作品である。
着想の妙。映画界の先を見通したかのような、物語設定も素晴らしき作品である。>
風刺がきいた秀作
初見は公開当時。
当時は名優ダスティン・ホフマンが数時間かけて女装に臨んだ本作品を、心から面白がった。
今回ずいぶん久しぶりに見たが、改めてコメディ要素の強い中にも女性差別につながる数々の場面が繰り広げられることに驚かされる。
女装の男子のマイケルは、高いハイヒールを履いて時々足首をカクンと折り、下着のくい込みをスカートの上から気にする。
自身が男性からのセクハラ、パワハラにも会い、同僚女性の恋愛問題の相談を受ける。
その度に女性の立場の弱さに共に悩み、同僚女性を励ます。
マイケルは自然と周りの人たちを騙す展開になるので必要に応じて男に戻り、女になり、終始大忙しで、必死でこなす毎日がとても愉快。
観ているこちらは、がんばれーと応援したくなる。
こんなにしっかりした脚本の映画だったんだと今更感動。
笑いあり、ハラハラあり、恋愛要素あり。
そして一時を女として生きた主人公マイケルの、人間としての成長も見ることができます。
大人のコメディ
大人のコメディを楽しんだ。
強面のJラングのミスキャストすれすれの可愛らしさ。
公開1982年以来の再見。
演技派筆頭だったDホフマンの女装演技だけであれだけ客が入った当時。
10年後にまた見る。
女裝を笑うだけの映画ではない
単なるコメディだと思っていたが、
けっこう社会性メッセージが込められてた印象。
#me tooを思い出した。
でもしっかり笑わせてくれたし、
昔から有名な作品なだけあって楽しませてもらいました。
夜用にカーラーついたカツラも用意してるののには感服。
Dave Grusin
オープニングから流れるサウンドとパッチワークのように貼り込めらられた多くのカット、軽快な台詞の応酬で一気にあがる。80年代のニューヨーク感をたっぷり味合わせてくれる。但し、前半でピーク。やってることは詐欺であることに変わりなく、罪悪感が話を重たくする。いくらなんでも2人の関係に期待を持たせるラストは無理がある。
倒錯して女性視点から見えてくる男性の愚行や女性の不自由さを表現し、イコーリティを考えさせるのは秀逸ではある。他方、典型的な女性像をジェシカラングに当てはめるのは疑問。レズ・ゲイの扱いは現代的にはキツい内容もある。
完璧な女装(^ワ^)。
女装が美しすぎて、地に戻ったダスティン・ホフマンが汚くみえた笑。
ビル・マーレイがヤケにステキ笑。
この作品が気に入ったら”トランス・アメリカ”もお薦め。
もっとびっくりします。
それにしても改めて感じました、女性って手間隙かかるものですね。
女性からの視点を与えてくれる名作です
トッツィーという名前のニューハーフのショーパブが東京と大阪にある
その業界ではナンバーワンの人気店だとか
大昔だけど一度友人に連れられて行ったことも有るように思う
本作はこのように日本でもタイトルを店名につけられた店ができたほど大ヒットした
なのでトッツィーは日本ではオカマと同義となってしまい、本作自体もそのような映画ではないのかと思ってる人もいるだろう
しかし内容はもちろんそうではなく単に仕事が欲しいが為に女装した売れない役者が巻き起こすドタバタコメディ
決してLGBTを扱っているわけでは無い
とは言え単にコメディでは終わらないのだ
男性にとっては、女性から見た世間とはどのように見えるのか、感じられるものなのかという視点を与えてくれる映画なのだ
女性に取ってはその視点への共感が有るのかも知れない
それが本作を大ヒットに押し上げた理由だろう
魅力的な女性がいる
思わず声をかけ食事に誘う
男性に取ってはそれだけのことが、女性からどう見えるのか、どう感じられるものなのか、コメディとして大笑いさせられながら考えさせられるのだ
ジュリーのお父さんの求愛
病院院長役の老俳優の自宅前での待ち伏せ、部屋に居て貰うための行動、そして押し倒そうとする行為
腹を抱えて笑っていながら、過去の自分の行動を思い返して冷や汗がでた男性も多いと思う
エンドロールに流れるメインテーマはスティーブン・ビショップが歌っておりこれもまた大ヒットした
曲と演奏はデイブ・グルーシンというジャズフュージョン界では泣く子も黙る大物
ミュージシャンもそうそうたる名前が並ぶ
AORの典型として当時の時代の雰囲気を21世紀の今でもそれを甦らせる力を持っている
女装する男、正直あまり好きじゃありません。そういう人たちを重用して...
女装する男、正直あまり好きじゃありません。そういう人たちを重用している最近のマスコミの風潮にも疑問を感じています。
そんな私でもこの作品、面白く感じました。ダスティン・ホフマンの演技がお見事。ストーリーもよくできています。
さらりとした感じのラストシーンがとても良かった。ジェシカ・ラングが素敵です。髪型とか、ダイアナ妃を彷彿とさせます。
評価も高いですね。確かに面白かったけど私的にはそこまでは…世間は女装がお好きなのでしょうか(笑)
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