劇場公開日 1983年4月23日

「演劇界に多くいる日陰の貧乏俳優たち」トッツィー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5演劇界に多くいる日陰の貧乏俳優たち

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 75

 異性に変装する映画というと、本人はなりきったつもりでも視聴者から見ると一目でばればれのきつい外見というものが多い。その中で本作のダスティン・ホフマンは健闘したほうだろう、遠目には女性に見える。それでも喋るとどこにでもいるおかまのようになるのは致し方ないか。

 かなり頑張っているとはいえあれで他人を騙しきるのはちょっとしんどいとも思うのだが、登場人物の演技力や物語の進行によって救われる。あまり女装がいいかどうかを考えなければそれなりに楽しめる。
 オーディションに落ちまくる貧乏俳優たちの苦しい生活や、審査員が落第する候補者に言ういいかげんな審査基準などはいかにもありそう。演劇の世界で成功するための涙ぐましい努力や恋の行方を滑稽に描いているし、男の女性に対する態度・行動への皮肉も良いのではないか。

コメントする
Cape God