トッツィーのレビュー・感想・評価
全31件中、1~20件目を表示
Dave Grusin
ホフマン先輩の神業演技とテンポのいい演出、気の利いた脚本は当然ながら、今回の再見でグルーシン先輩の軽妙なフュージョン音楽が作品の雰囲気や方向性を決定づけていることに気が付きました。
単なるドタバタコメディ以上に女性差別などのシニカルな視点も際立っています。
良い話
先日ミュージカル版を見てきてとても面白かったのでこちらも鑑賞。舞台版はこの話をとても上手く舞台で生きる設定にスライドして作ったことがわかったし、80年代の空気感を残しつつ2024年の空気にもうまくハマっていたのを再確認できました。
そしてこちらももちろん面白かった!
コメディの面白さはもちろん、ハートフルな温かさと社会派のミックスバランスが絶妙。メッセージの受け取りやすさもなんだか今のBarbieのヒットとも重なる映画だと思う。
男も女も笑いながら見ることができて、見た後にお互いの意見を喧嘩にならずに伝えられる様な作品。笑って見たからこそ自然に話題に取り上げられるよね。笑いに蓋ができないなぁと。
重たい作品をじっくり考えるのも大好きなんですが、こういったコメディは誰かと笑って見て共有すると一緒に見た人の引き出しを開いてくれるから誰かと見たい。
40年経ても最高!
当該作品は、1982年に公開されました。
当時大切な女性と観て以来、「なんと40年」ぶりに、Amazonで観ました。
名作は、時を経ても「名作」でした。
40年前に、「映画.com」があれば、
昔の自分の感想と比較できるのに残念。。。
全体の流れは忘れていたものの、
ほとんどの場面は覚えており、
きっと、同じ場面で笑い泣いたのだろう。
やっばり、映画って、素晴らしい。。。
Michi
ビルドゥングスロマンには不充分に感じて…
ポラック監督作品は
「追憶」「愛と哀しみの果て」「サブリナ」等を
幾度も観てきて、この作品も再鑑賞だが、
「きっと、うまくいく」や
「戦場のメリークリスマス」という
深い感動に浸った作品の鑑賞直後だった
のがいけなかったのか、
あまり心に響くもの無く
鑑賞を終えてしまった。
男性が女装することによって、
同性にも異性にも理解が進むとの、
ある意味ビルドゥングロマン的作品にも
したかったのだろうが、
果たしてどうだったんだろうか。
女性が置かれている厳しい現実も
大切に描かれたが、
観客に受けが良さそうな
女装した主人公がドラマ撮影での医師役や
想いを寄せる女性の父親に
言い寄られることとか、
キスしようとしてレスビアンに間違えられる
等の性的トラブルのエピソードに
ウエイトが置かれ過ぎていて、
主人公の成長的描写の要素はあったものの、
作品全体でのその思索そのものの
起承転結的演出が
弱くしか感じ取れなかったことが
心に響かなかった原因だったかも知れない。
ダスティン・ホフマンの演技力に
頼り過ぎた結果なのかなぁ。
【以前、観賞した時は面白きコメディー。今観ると、#Mee Tooの発祥作品であり、当時の男尊女卑映画界を揶揄した映画に見えてしまった作品。】
ー 初鑑賞時は、主人公の役者への想いが強い余り、2年失業状態のマイケル・ドーシー&女優ドロシー・マイケルズを演じたダスティン・ホフマンの女装演技に魅入られた作品。ー
・マイケルが、シングルマザーで頑張る女優ジュリー(ジェシカ・ラング)に、心惹かれていく様。けれど、彼はジュリーの父から惚れられてしまい・・。
・ディレクターのロンは、今観ると、#Mee Too運動のきっかけになった、ハーヴェイ・ワインスタインを想起させるよねえ。あのセクハラ発言満載の言動、行動。
・マイケルを何だかんだ言いながら支えるジェフを演じるビル・マーレイの姿も嬉しい。
ー 初鑑賞時には、ビル・マーレイと言う俳優自体を知らなかったが、今でも現役でバリバリ活動する(直近では、”ゴースト・バスターズ/アフターライフ”)彼の姿を見ると、感慨深い。ー
<今、観賞しても一級品のエンターテインメント作品作品である。
着想の妙。映画界の先を見通したかのような、物語設定も素晴らしき作品である。>
風刺がきいた秀作
初見は公開当時。
当時は名優ダスティン・ホフマンが数時間かけて女装に臨んだ本作品を、心から面白がった。
今回ずいぶん久しぶりに見たが、改めてコメディ要素の強い中にも女性差別につながる数々の場面が繰り広げられることに驚かされる。
女装の男子のマイケルは、高いハイヒールを履いて時々足首をカクンと折り、下着のくい込みをスカートの上から気にする。
自身が男性からのセクハラ、パワハラにも会い、同僚女性の恋愛問題の相談を受ける。
その度に女性の立場の弱さに共に悩み、同僚女性を励ます。
マイケルは自然と周りの人たちを騙す展開になるので必要に応じて男に戻り、女になり、終始大忙しで、必死でこなす毎日がとても愉快。
観ているこちらは、がんばれーと応援したくなる。
こんなにしっかりした脚本の映画だったんだと今更感動。
笑いあり、ハラハラあり、恋愛要素あり。
そして一時を女として生きた主人公マイケルの、人間としての成長も見ることができます。
なかなか、奥が深いコメディだと思う
多分2度目の鑑賞
1回目は地上波のロードショーで見たような記憶があるが
あまり記憶に残っていなかった
(30年くらい前の事だと思う)
主人公は演技にストイックな俳優という設定
ストイックすぎるために仕事がないのだが、ある理由から女装でオーディションを受けたら合格し、女優としてどんどん注目されていくというコメディ
以前見た時はこの部分だけを見ていたのだと思う
(だからあまり記憶が残っていなかった)
他の方のレビューにもあるが、よく見ると男尊女卑に対するメッセージが含まれているように思う
(40年前の映画なので、現在と違うよね~)
映画は1回見ただけでは、気付かないメッセージもあると思った
大人のコメディ
大人のコメディを楽しんだ。
強面のJラングのミスキャストすれすれの可愛らしさ。
公開1982年以来の再見。
演技派筆頭だったDホフマンの女装演技だけであれだけ客が入った当時。
10年後にまた見る。
女裝を笑うだけの映画ではない
単なるコメディだと思っていたが、
けっこう社会性メッセージが込められてた印象。
#me tooを思い出した。
でもしっかり笑わせてくれたし、
昔から有名な作品なだけあって楽しませてもらいました。
夜用にカーラーついたカツラも用意してるののには感服。
Dave Grusin
オープニングから流れるサウンドとパッチワークのように貼り込めらられた多くのカット、軽快な台詞の応酬で一気にあがる。80年代のニューヨーク感をたっぷり味合わせてくれる。但し、前半でピーク。やってることは詐欺であることに変わりなく、罪悪感が話を重たくする。いくらなんでも2人の関係に期待を持たせるラストは無理がある。
倒錯して女性視点から見えてくる男性の愚行や女性の不自由さを表現し、イコーリティを考えさせるのは秀逸ではある。他方、典型的な女性像をジェシカラングに当てはめるのは疑問。レズ・ゲイの扱いは現代的にはキツい内容もある。
正直彼氏といるより女友達といた方がよっぽど楽しいんだよね〜。ラスト...
正直彼氏といるより女友達といた方がよっぽど楽しいんだよね〜。ラストに2人が結ばれるのか結ばれないのか、あいまいなまま終わったのは良かったなーと思いました。
そんな私には”I miss Dorothy”って呟きがやけに心に響いたのでした。
完璧な女装(^ワ^)。
女装が美しすぎて、地に戻ったダスティン・ホフマンが汚くみえた笑。
ビル・マーレイがヤケにステキ笑。
この作品が気に入ったら”トランス・アメリカ”もお薦め。
もっとびっくりします。
それにしても改めて感じました、女性って手間隙かかるものですね。
全31件中、1~20件目を表示