「そこまで難解さはないが、容赦ない」時計じかけのオレンジ 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
そこまで難解さはないが、容赦ない
いや〜この時代にこの作品とは恐れ入る。
キューブリック監督の作品は苦手かと思ったが、むしろ好みの監督かもしれない。
テーマとしては暴力でしょう。
快楽のための暴力、更生という暴力、復讐という暴力と暴力がたくさんある。
そして、更生の暴力はなんとも恐ろしい。
自分の好きな曲があんな使われ方するなんて、酷すぎる。
そういう暴力の部分でももう嫌なのにその後も酷い。
復讐の暴力があって、流石に犯罪者とはいえ、可哀想と思えて同情してしまった。
とにかく容赦ない。
しかし、ちょっとした救いは出てきたりして後味は気持ち良い。ハッピーエンドとは言えないのに。
これは今、見ても古臭さは感じないと思う。
美術などのデザインも綺麗でこの作品でスタンリーキューブリック監督の凄さがわかった。
不快になる作品ではありますが、オススメです。
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