劇場公開日 1972年4月29日

「そこまで難解さはないが、容赦ない」時計じかけのオレンジ 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5そこまで難解さはないが、容赦ない

2014年10月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

いや〜この時代にこの作品とは恐れ入る。

キューブリック監督の作品は苦手かと思ったが、むしろ好みの監督かもしれない。

テーマとしては暴力でしょう。

快楽のための暴力、更生という暴力、復讐という暴力と暴力がたくさんある。

そして、更生の暴力はなんとも恐ろしい。

自分の好きな曲があんな使われ方するなんて、酷すぎる。

そういう暴力の部分でももう嫌なのにその後も酷い。

復讐の暴力があって、流石に犯罪者とはいえ、可哀想と思えて同情してしまった。

とにかく容赦ない。

しかし、ちょっとした救いは出てきたりして後味は気持ち良い。ハッピーエンドとは言えないのに。

これは今、見ても古臭さは感じないと思う。

美術などのデザインも綺麗でこの作品でスタンリーキューブリック監督の凄さがわかった。

不快になる作品ではありますが、オススメです。

作品に向き合うゆき平