「『堕天使は端的に言えばサタン』」時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース! マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『堕天使は端的に言えばサタン』
『女も同じ人間よ。人間の光を灯してる。温もりのない男達は見つけるまで探すの。女に理解されるまて』
ミハイル・ゴルバチョフのひたいにアザがある。我が亡父は『あのアザは樺太だ。ゴルバチョフはTATT◯◯してんだよ。”ソ連の領土だ“って言いはってんだ』と曰わっていた。我が亡父に言いたい。最初から樺太はソ連の領土。歯舞、国後、択捉が日本の領土だろうが。我が亡父は樺太の半分が日本領だった事を言っている。それは兎も角、確かにゴルバチョフのヒタイには樺太のアザがある。つくづくそう言えば、ロシアってソ連って言ってたなぁ。
『時はかねを失う』
社会主義と資本主義。資本主義が社会主義に勝利した。あたかもそう見えるが、30年前のこの映画を見て、現在の現状を振り返ると、ゴルバチョフが最初に言った台詞が気になる。全部見終わったら、ゴルバチョフの場面へ戻って彼の台詞を聞いて見よう。映画館では出来ない事をやれる。配信は時を失わない。巻き戻して見れば良し。分からなければもう一度見る。
堕天使が滅べば天使に戻るって、それは東洋的な考え。
カールおじさん、つまり、堕天使は東ドイツの事なのか?
ゴルバチョフの言葉 『要約』
『人生は永遠の謎だ。一瞬なのになぜ生まれる。運命は知らない方が良いと思う。
揺るぎない世界は血の上でなく、強調の上に建てられる。職業、階級に関係なく、皆がそう信じなければならない。皆がそう信じればおのずと解決する。』
と言うと『空の下には時がある。生まれる、死ぬ、殺すにも時がある。
泣き、笑い、求めにも時がある。黙る、話すにも時がある。そして、愛するにも時がある』と天使が言う。
だから、僕は言いたい。
この映画を見るのも時がある。
30年の時がある。
『時は金を失う』と言う言葉と合体させると、市場経済に対するアンチテーゼみたいな事を語りたいのか?と感じてしまうが、やはり、空の下には時があったようだ。社会主義と共に資本主義も崩壊しつつあるのだと思う。ゴルバチョフはそれを見抜けなかったって事かなぁ。
追記 『ある画家の数奇な運命』はこの映画をモチーフにしていると感じた。
ピーター・フォークと富士フ◯ルムの刷り込みコマーシャルは余計だ。芸術性を醸し出しながら、商業主義的を残さなければならない演出家の悲哀を感じた。ピーター・フォークにも富士フ◯ルムにも時はあったのだが。