「とても良い映画」東京画 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良い映画
『ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも』にて鑑賞。
1983年、小津安二郎を敬愛するヴェンダース監督が来日した際、当時の"東京"を撮影したドキュメント作品。
監督は、小津や『東京物語』の断片を求めて東京の町をさまよいます。
個人的な思い出として、この作品が撮影された頃、中学時代の友人に会うために、初めて東京へ行ったことがある。正直、あまりよく覚えていないが、人の多さにびっくりした事だけは記憶にある。
東京というか日本はバブル前夜で、今見ると、花見、竹の子族、パチンコ屋なんかで浮かれている人々の映像が、やけに刹那的だ…。この2021年の現在までに色んなことを経験し過ぎたなって…個人的な感慨に耽ってしまう(笑)
さて、作品は、笠智衆や小津組のカメラマン・厚田雄春のインタビュー以降、断然面白くなる。小津安二郎の作品は観たことがなくても、映画に興味があるなら、当時の面白い話が一杯出て来て、「へぇ」となるだろう(笑)
特に、カメラマン・厚田雄春の話を聞いていると、永遠に変わらない"モノ"こそ愛おしいという気持ちにさせてくれる。
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