ディア・ハンターのレビュー・感想・評価
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壮絶・・・
これまた壮絶なドラマ・・・。 序盤の陽気な結婚式のシーンや鹿狩りのシーンが嘘ののように思えるほどの壮絶な中盤から終盤にかけての展開。テンションや明暗のギャップがありすぎてなんだかとてつもないものを見た気がします・・・。
ロシアンルーレットが怖すぎ
戦争に行く前はどんちゃん騒ぎで楽しんでた男達が帰ってきたら変わってしまう苦悩の話。 . この3時間という長さの内訳は1時間は戦争行く前のパーティーの様子、次の1時間は戦争の様子、最後の1時間は戦争から帰ってきた様子の3時間。 . 最初の1時間はほとんど男達がバカ騒ぎしてるだけだから何を見せられてるんだ感があるけどたぶんこれを1時間分やることで後の戦争の場面、帰ってきてからのギャップを際立たせてるんだろうな。 . 何より、この映画の肝はロシアンルーレット。銃押す時の緊張感もうずっとハラハラする。 . 初めの時は怖くておせなかったニックが最後にあの死に方をするのはほんとに皮肉。
鷹
肌に合わぬアメリカの精神性が終始映されているが、ここぞという場面ではギリシャ悲劇の高みに近づく。 この機を逃したからこそ、今日の銃声がある。 何十年経っても虚しく映るという意味では永遠の作品といえる。
タイトルなし
結婚式などの、前半一時間半部分をもう少し短くできないのか... 仕事終わりに疲れた体で見るには長過ぎました。 地元シーンでの、酒盛り&どんちゃん騒ぎも多くて見てて疲れました。 戦争云々よりロシアンルーレットの緊張感をみせる映画という感じが強かった。 若かりし日のメリル・ストリープが美しすぎ!
トランプ支持者の源流
猟師さんへ(Dear hunter)だと思っていた無知なわたし。全然違った!鹿!馬鹿!でもこれは傑作だった。 一緒に育ち、共に働き、鹿狩りをする。今だったらトランプを支持してそうな彼ら。アメリカは彼らをずっとないがしろにしてきたし、それはベトナム戦争のときも。トランプに投票した多くの地方の年配者もこの映画と同じような経験をしてきたのだろう。 戦争がなければ続いていたはずの彼らの青春、日常が失われた哀しみ。必ず連れて帰ってくれって言ってたもんね。 何度もホモフォビアなセリフが出てくるが彼らに漂うホモソーシャル、そして時にはセクシャルな視線に時代を感じる。リンダはマイクにとってニックの媒介でしかない。 長い結婚式のシーンは、フォークダンス!きっと子供の頃から踊ってきただろうダンスに共同体の強固さを感じる。余談だけどこういうのダサいって思ってロックとか生まれたんだなーと。 ロシアンルーレットが出てくると知って、怖いのであらかじめあらすじ読んでから鑑賞。残酷なのは全部外国人ってことになってるのはまあ、当時ではしょうがないのかな。 デニーロの軍服姿カッコいい。でもそれ普段着にするの?!アメリカでは軍人はすごく尊敬されるらしいが、それもまた彼らの哀しみを増すのだろう。 マイクはなんであんなに肝が座ってるのか。憧れる。
デ・ニーロの男気に心を打たれる。
冒頭から、哀愁漂うギターソロにグッときます。映画自体は声高に反戦を叫ぶのではなく、テーマ曲同様に静かに淡々と描かれているのが、かえって胸が締めつけられます。今にして再度観直してみると、色々と気付かせられる所が多い映画ですが、親友を連れ帰るために命がけで単身サイゴンに乗りこむデ・ニーロの姿には、改めて感動しました。
悲惨なベトナム戦争が生んだ…傑作。
素晴らしい作品でした。人物描写を淡々と描き続ける事によって、饒舌なセリフが無くとも、登場人物達の深い思いが伝わってきます。 ベトナム徴兵前の鹿狩りで、「人に頼るな」と仲間を突き放したマイケルは、けれども戦場で仲間を決して見放しません。 演じるデニーロは、タクシードライバーとこの作品で、アメリカ映画史に残る名優の一人となりました。 対するメリルストリープも、本当素晴らしい!初々しく若かりし頃の彼女の演技も必見です。 かつて、ロシアンルーレットの真偽について、本多勝一氏等に盛んに議論された事があったのだけれども、その真偽の是非に拘わらず、この作品が傑作である事は間違い有りません。 マイケルとリンダは、この後結婚するのだろうか?それともニックへの思いが、それを躊躇わせるのだろうか?そんな事まで考えてしまいました。 とても深い余韻に溢れた名作です。 上映終了後、お客さん同士が揉めていました。少し、悲しい気持ちになりました…。
テーマ曲だけを聴いて泣くのはこの映画だけです。 ベテラン俳優さんた...
テーマ曲だけを聴いて泣くのはこの映画だけです。 ベテラン俳優さんたちが若くて演技も素晴らしい。 やっと映画館で観れて感激です。
「ディア・ハンター」の勇ましさと虚しさ
戦争を語らぬ戦争映画として有名な本作。 何と言っても全体の長尺に対する、戦場でのシーンの短さ。 本作で殆どを割くのは、戦争に向かう前後の彼らの暮らしぶりだ。 その強烈なコントラストが、戦争を経験するしないに関わらず、私たちの胸をじわりと締め付けるのである。 勇ましいディア・ハンターだった彼らは、言い換えれば、ただディア・ハンターでしかなかった。今や彼らは、鹿さえも狩れなくなってしまった。そんな虚しさがこのタイトルから感じられるのだ。
好意的な感想 「荒い」
ふ〜ん、昔の映画ってこんな感じなのかと、映画の歴史を遡らさせてもらえました。 細かい説明的なものは全くない。 「あれはどうなってんのよ!」とか、突っ込みたくなることは数多あれど、そういうものは一切無視して、必要な要素だけを撮りましたというような、いい意味でとても大雑把な映画だと思いました。 本当にお酒を飲んでるんじゃない?と思うような、とても自然な映像。 あれが演技だったなら、やっぱりすごい。
マイケル・チミノと言えば…
彼の代表作であり、出世作でもある。しかし、尺が長い。冒頭の結婚披露パーティーのシーンは半分くらいにカットしても良かったと思う。配役は文句ナシ。後の世界的なスターの若い頃が見れるのも興味が尽きない。
仲間を救う為に
夜の町をフルチンで疾走するデ・ニーロがモザイク無しでメチャクチャ寒そうで!? デ・ニーロとウォーケンの若々しい姿をスクリーンで観ていたらナゼか一瞬「ヘアスプレー」と「ダーティ・グランパ」での戯けた二人を思い出してしまい可笑しいんだか?悲しいんだか!? ロシアンルーレットを強行される恐怖と緊張感の中で怒り狂うデ・ニーロがこの状況を打破する為に。 逃亡してから見捨てること無く仲間を背負い戻ってからの彼の姿に悲観する訳でも無く明るい元の生活に当たり前に居させる。 最後は絶望的に救えなかったがデ・ニーロの行動力と圧倒的に仲間を想う心。 全く違った視点からベトナム戦争を描いたM・チミノの手腕は「天国の門」と同様に素晴らしい。 戦争描写がメインでは無いがベトナム戦争の問題を人間ドラマや青春モノとして描いた傑作。
戦争映画の個人的金字塔
戦争映画は数多くあれど、この作品のヒリヒリ感は異様なレベル。 なんとも重く重くずっしりくる。 でも戦争とはこうゆうものなんだと、やめてくれと、ひしひし感じる。 プラトーンは商業作品っぽさをドーンと感じてしまったが、これは凄い。 出陣前の、ドレスにワインが〜なトコとかね、あぁ……って感じにさせます。奥ゆかしいというか、なんか皆まで言わない強さがあります。ロシアンルーレットは言わずもがな…。 涙流したいタイプの方にはオススメしない。その手の物ではない。名作。
ロバート・デ・ニーロが若い・・
若き日のデ・ニーロやメリル・ストリープが出ている戦争映画の名作。余りに有名なギターの映画音楽とマッチして悲しみの感情が沸き上がる。ロシアンルーレットの最後のシーンは余りにむごく悲しい。3時間を超える大作で、1978年のアカデミー賞受賞作品。週刊文春「シネマチャート」第11位。
長いけど…
ずっと見たかった作品をやっと鑑賞。1979年のアカデミー賞を総なめしたということで、想像通り良い映画だった。 ストーリーは、職場が一緒で鹿狩が趣味の仲の良い男達がベトナム戦争を通してどのように変化してしまったのかを描いたもの。 まず、本作は鑑賞時間が3時間とかなりの長編作品である。そのうち最初の1時間が徴兵前のシーンで、残りが戦争と帰還後のシーンとなる。最初の徴兵前の部分は少し長く感じた、特に披露宴のシーン。でもその尺があったからか、帰還後の各キャラクターの変貌は浮き彫りになっていた。 本作の特徴はキャラクターが"多くを語らない"というところだと思った。徴兵された者とその恋人や親友の精神的な変化は、動作やセリフの行間から読み取ることができる。それを可能にしたのは俳優陣の素晴らしい演技であり、どのキャラも欠けてはならない存在であった。本作の公開を待たずに死去してしまったジョン・カザールのことを思うと非常に悲しい… 戦闘シーンがほぼ無いのに、ここまで戦争の悲惨さをひしひしと訴えかけてくる映画は他にない。音楽を含め演出により映画全体にまとまりがあったし、テーマ曲の「カヴァティーナ」は映画史に残る名曲である。 「アメリカン・スナイパー」とはまた違った兵士の帰還後の苦悩というものを鑑賞者は突きつけられる。そして、日常という幸せがはっきりと浮かび上がってくるのだ。
結構評価割れてるんですな
興味深いことに。 「プラトーン」に始まった第二次?かどうか知らないが(勉強不足ですいません)一連のベトナムものが出来るまでは 地獄の黙示録 と並んでベトナム戦争映画の代表作だったはずだけど…見方が厳しくなったのか?自分も人のことは言えんが とはいえ私も最初にみた時はあまりピンとこなかった。地獄の黙示録をみた時の衝撃に比べると。 しかしあのロシアンルーレットの場面、ニンマリとして笑い出すデニーロ。不気味だ。 精神に異常をきたしてしまうやつ、車椅子になってしまうやつ。 ラストは素直に感動したけどね。テーマ曲も珠玉の名曲、たぶん映画みてなくても曲はよく知られてると思いますが。 あれですよ、日本映画でもビルマの竪琴 みたいにちょっとおかしくなってしまった戦友を 「みずしまー!日本に帰ろう!」 とかと同じで 「ニック。国へ帰ろう。な、思い出せ」と説得する しかし…名シーンだと思うけどな。 映画としてはたしかに長い特に鹿狩りのとことか長すぎる。題名からして仕方ないんだろうが。 そうだなあ、戦争映画としてみるから…いや、わからん難しいところか 私はこの映画のデニーロが一番好きですけどね。 あとはヤクザか危ない犯罪者か、いろんな役やってはいるけど
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