ディア・ハンターのレビュー・感想・評価
全74件中、41~60件目を表示
戦争により無情に変化してしまう人間模様、切なさ募り胸突き刺さる
アカデミー賞作品賞、主演男優賞など5部門受賞、ゴールデングローブ賞監督賞を受賞した社会派ドラマ
親友同士だった関係が、戦争によって激変してしまう過程がじっくり描かれ、人物各々の現状から抜け出したい想いで行動起こす姿切なく、胸に突き刺さった
戦争の悲惨さや、戦地で戦った兵士が受ける精神的傷跡の深さを考えさせられた
前半が長い
壮絶・・・
ロシアンルーレットが怖すぎ
タイトルなし
トランプ支持者の源流
猟師さんへ(Dear hunter)だと思っていた無知なわたし。全然違った!鹿!馬鹿!でもこれは傑作だった。
一緒に育ち、共に働き、鹿狩りをする。今だったらトランプを支持してそうな彼ら。アメリカは彼らをずっとないがしろにしてきたし、それはベトナム戦争のときも。トランプに投票した多くの地方の年配者もこの映画と同じような経験をしてきたのだろう。
戦争がなければ続いていたはずの彼らの青春、日常が失われた哀しみ。必ず連れて帰ってくれって言ってたもんね。
何度もホモフォビアなセリフが出てくるが彼らに漂うホモソーシャル、そして時にはセクシャルな視線に時代を感じる。リンダはマイクにとってニックの媒介でしかない。
長い結婚式のシーンは、フォークダンス!きっと子供の頃から踊ってきただろうダンスに共同体の強固さを感じる。余談だけどこういうのダサいって思ってロックとか生まれたんだなーと。
ロシアンルーレットが出てくると知って、怖いのであらかじめあらすじ読んでから鑑賞。残酷なのは全部外国人ってことになってるのはまあ、当時ではしょうがないのかな。
デニーロの軍服姿カッコいい。でもそれ普段着にするの?!アメリカでは軍人はすごく尊敬されるらしいが、それもまた彼らの哀しみを増すのだろう。
マイクはなんであんなに肝が座ってるのか。憧れる。
デ・ニーロの男気に心を打たれる。
悲惨なベトナム戦争が生んだ…傑作。
素晴らしい作品でした。人物描写を淡々と描き続ける事によって、饒舌なセリフが無くとも、登場人物達の深い思いが伝わってきます。
ベトナム徴兵前の鹿狩りで、「人に頼るな」と仲間を突き放したマイケルは、けれども戦場で仲間を決して見放しません。
演じるデニーロは、タクシードライバーとこの作品で、アメリカ映画史に残る名優の一人となりました。
対するメリルストリープも、本当素晴らしい!初々しく若かりし頃の彼女の演技も必見です。
かつて、ロシアンルーレットの真偽について、本多勝一氏等に盛んに議論された事があったのだけれども、その真偽の是非に拘わらず、この作品が傑作である事は間違い有りません。
マイケルとリンダは、この後結婚するのだろうか?それともニックへの思いが、それを躊躇わせるのだろうか?そんな事まで考えてしまいました。
とても深い余韻に溢れた名作です。
上映終了後、お客さん同士が揉めていました。少し、悲しい気持ちになりました…。
「ディア・ハンター」の勇ましさと虚しさ
好意的な感想 「荒い」
仲間を救う為に
夜の町をフルチンで疾走するデ・ニーロがモザイク無しでメチャクチャ寒そうで!?
デ・ニーロとウォーケンの若々しい姿をスクリーンで観ていたらナゼか一瞬「ヘアスプレー」と「ダーティ・グランパ」での戯けた二人を思い出してしまい可笑しいんだか?悲しいんだか!?
ロシアンルーレットを強行される恐怖と緊張感の中で怒り狂うデ・ニーロがこの状況を打破する為に。
逃亡してから見捨てること無く仲間を背負い戻ってからの彼の姿に悲観する訳でも無く明るい元の生活に当たり前に居させる。
最後は絶望的に救えなかったがデ・ニーロの行動力と圧倒的に仲間を想う心。
全く違った視点からベトナム戦争を描いたM・チミノの手腕は「天国の門」と同様に素晴らしい。
戦争描写がメインでは無いがベトナム戦争の問題を人間ドラマや青春モノとして描いた傑作。
戦争映画の個人的金字塔
ロバート・デ・ニーロが若い・・
長いけど…
ずっと見たかった作品をやっと鑑賞。1979年のアカデミー賞を総なめしたということで、想像通り良い映画だった。
ストーリーは、職場が一緒で鹿狩が趣味の仲の良い男達がベトナム戦争を通してどのように変化してしまったのかを描いたもの。
まず、本作は鑑賞時間が3時間とかなりの長編作品である。そのうち最初の1時間が徴兵前のシーンで、残りが戦争と帰還後のシーンとなる。最初の徴兵前の部分は少し長く感じた、特に披露宴のシーン。でもその尺があったからか、帰還後の各キャラクターの変貌は浮き彫りになっていた。
本作の特徴はキャラクターが"多くを語らない"というところだと思った。徴兵された者とその恋人や親友の精神的な変化は、動作やセリフの行間から読み取ることができる。それを可能にしたのは俳優陣の素晴らしい演技であり、どのキャラも欠けてはならない存在であった。本作の公開を待たずに死去してしまったジョン・カザールのことを思うと非常に悲しい…
戦闘シーンがほぼ無いのに、ここまで戦争の悲惨さをひしひしと訴えかけてくる映画は他にない。音楽を含め演出により映画全体にまとまりがあったし、テーマ曲の「カヴァティーナ」は映画史に残る名曲である。
「アメリカン・スナイパー」とはまた違った兵士の帰還後の苦悩というものを鑑賞者は突きつけられる。そして、日常という幸せがはっきりと浮かび上がってくるのだ。
結構評価割れてるんですな
興味深いことに。
「プラトーン」に始まった第二次?かどうか知らないが(勉強不足ですいません)一連のベトナムものが出来るまでは
地獄の黙示録
と並んでベトナム戦争映画の代表作だったはずだけど…見方が厳しくなったのか?自分も人のことは言えんが
とはいえ私も最初にみた時はあまりピンとこなかった。地獄の黙示録をみた時の衝撃に比べると。
しかしあのロシアンルーレットの場面、ニンマリとして笑い出すデニーロ。不気味だ。
精神に異常をきたしてしまうやつ、車椅子になってしまうやつ。
ラストは素直に感動したけどね。テーマ曲も珠玉の名曲、たぶん映画みてなくても曲はよく知られてると思いますが。
あれですよ、日本映画でもビルマの竪琴
みたいにちょっとおかしくなってしまった戦友を
「みずしまー!日本に帰ろう!」
とかと同じで
「ニック。国へ帰ろう。な、思い出せ」と説得する
しかし…名シーンだと思うけどな。
映画としてはたしかに長い特に鹿狩りのとことか長すぎる。題名からして仕方ないんだろうが。
そうだなあ、戦争映画としてみるから…いや、わからん難しいところか
私はこの映画のデニーロが一番好きですけどね。
あとはヤクザか危ない犯罪者か、いろんな役やってはいるけど
全74件中、41~60件目を表示