「インテグリテイ」ディア・ハンター aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
インテグリテイ
クリックして本文を読む
腰を据えて観て、満足感にひたれる作品。3時間は長く、没頭してあっという間にとまではいかなかったけど、飽きずに最後まで。ちなみに戦争は題材だが、ドンパチやる、戦争映画ではない。
最初の感想は、ロバート・デニーロ、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケン、みんな若いなぁ。
それはさておき物語は、泥沼のベトナム戦争に従軍する直前から始まる。5人の仲間のうち3人がベトナムに行くことになり、その内の1人スティーブンの結婚式当日が丁寧に描かれる。大人になった悪ガキ5人組の友情の物語。
第二幕は、ベトナムの戦地に話が移るが、そこは狂気の世界。ただでさえ酷い日々の極めつけは、敵の捕虜になったこと。そこで強要されるロシアンルーレットで、心の弱い者から壊れていく。
マイケルが帰国した第三幕。戦争で生き残っても、壊れるものがたくさんある。帰国した主人公のマイケルが、親友のニックと果たせなかった約束。「何かあったら、必ずオレをこの故郷に連れて帰ってくれ」帰国後に、マイケルはその約束を果たすために、再度敗戦濃厚のベトナムに赴く。マイケルはニックと再会するが…。
友情と誠実さを貫くマイケルは、強い精神力でベトナム戦争を乗り越えたが、心が壊れたニックと、体も壊したスティーブ。それは残酷でしかないが、前向きに生きていくことを選ぶべきだ。でもしかし…。
帰国後の鹿狩りで、マイケルは見つめあった雄鹿の目に何を見て、その鹿を逃したのか。
この時代の背景を知らないと、?がたくさん出てくるかも知れない。若い人には、少し混乱招くかもしれないですね。そこを割り引いても一度は観たい映画です。
コメントする