デーヴのレビュー・感想・評価
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民主党が今よりも遥かにまともだった時代の米国映画。
30年以上前の作品。荒唐無稽なストーリーだが脚本が素晴らしいので作品として十分成り立っている(政治家が悪人ばかりになった30年経った今だと成立しないのでは?)。多くの懐かしいジャーナリスト、政治家が実名で出ている。確認していないが皆民主党員だろう。思い起こせば昔の民主党はまともだった。ラストシーンにじーんとなった。
【”大統領は国民の僕であるべき。”今作は愚かしき現大統領が浮気中に倒れ、替え玉のソックリ男が民の目線で行う数々の施策と、冷え切っていた大統領夫人と恋に落ちる様を描いたヒューマンドラマである。】
ー ここ数カ月、仕事から帰りニュースを見ると、不機嫌になる。
現アメリカを統べる、若き頃アンフェタミンを常用していたために、怒りっぽく、情緒不安定で、世界で自分が一番偉いと勘違いし、ノーベル平和賞を狙っているオレンジ色の顔の男のニュースを頻繁に見るからである。
今作の、替え玉デーブ(ケヴィン・クライン)と、代わってくれないかな・・、と真面目に思うのである。-
■職業紹介所を経営するデーヴ・コーヴィックは、アメリカ大統領ビルに瓜二つであった。その容姿が政府役人の目に留まり、一夜限りで替玉を依頼される。だが、大統領が浮気中に突然倒れて意識不明の重体に陥ったため、デーヴはそのまま大統領を演じ続けることになってしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・デーヴ・コーヴィックが、大統領になって行った国民目線の施策。
1.ホームレスの子供達の施設運営費6億5千万ドルを、職業紹介所の友人からアドバイスされ国防費などから捻出。
2.全失業者に仕事の供給をする。予算は失業手当を担保に捻出。
これが、実に良く考えられているのである。今でも実現可能ではないだろうか。
・そんなデーヴ・コーヴィックを、冷え切っていた夫アメリカ大統領ビルの替え玉と見破りつつ、彼の人間性溢れる姿に惹かれて行くエレン大統領愚人(シガニー・ウィーバー)。ビルが倒れた時には、眉一つ動かさずに”死ねばいいのに!”と言いきった姿も可笑しい。
・そして、デーヴ・コーヴィックは、多くの国民、マスコミに指示されていくのである。彼は言う。”票獲得のために動くのではない。大統領は国民の僕であるべき。”と。
■腹心のボブ首席補佐官の操り人形から、彼に首を言い渡し、ボブ自身が行っていた汚職を擦り付け、蹴落とそうとしていた副大統領ナンス(ベン・キングズレー)が実は有能な男と知ったデーヴ・コーヴィックが決意した事。
それは、アメリカ大統領ビル(デーヴ・コーヴィックではない)とボブが行っていた事を国民に明かし、演説途中で倒れ、コッソリ元職の職業紹介所に戻る事だった。
<そして、アメリカ大統領ビルは亡き人になり、デーヴ・コーヴィックが職業紹介所で、忙しく働いていた時にラフな格好でやって来たエレン。
二人は、微笑みあって、事務所の奥でキスを交わすのであった。
今作は愚かしき現大統領が浮気中に倒れ、替え玉のソックリ男が民の目線で行う数々の施策と、冷え切っていた大統領夫人と恋に落ちる様を描いたヒューマンドラマなのである。>
映画は、こうでなくっちゃ
「君のためなら死ねる」
警備担当から最後に言われた一言は、最高の褒め言葉だ
そんなことを言ってもらえるような人生でありたい
映画の内容としてはとても単純で明快で、それでいて心に残る名作だ
しかし、どこの国でも政治屋は、そしてTOPは糞だなぁ
いつの時代でもね
夫人は、どうしてもエイリアンの印象が強すぎてしまうけど
最後のワンシーン(キスシーンとその前後)は
ウィットに富んでいて微笑ましいし
それでいて この映画の良さを詰め込んだものになっている
楽しくて素敵な作品
小さな派遣会社を経営するデーヴは、ミッチェル大統領とそっくりなため、シークレットサービスから影武者を依頼される。しかし大統領本人が倒れてしまい、側近たちは大統領夫人エレンにも知られないようにデーヴに影武者を続けさせることに。それを、アレグザンダー首席補佐官は政治利用しようとする。また、エレンはミッチェルとは不仲で。
「デー”ブ”」で検索しても、あまり引っかからず、「ヴ」にすると大丈夫。面白そう、と特に期待もしないで観賞。思いのほか、とても楽しくて素敵な作品に巡り合えました。映画をたくさん観る場合、こういった作品に出会えるのも魅力です。
デ―ヴの人柄が楽しいです。また前半に伏線があった、SPの最後のセリフがたまらなく良い。
チャップリンの「独裁者」を思い出しました。工場見学のシーンは「エイリアン2」のオマージュかな。シュワちゃんやオリバー・ストーン他、エンドロールのヒムセルフ、ハーセルフがとても多くて、アメリカで生活している人はより楽しめたと思います。
やっと見れて、嬉しい
シークレットサービス(ビング・レイムス)がいい味出してる
大統領にそっくりな男が、病に倒れた大統領の替え玉として雇われ、そこから始まるドタバタを描いた作品。でもしっかり感動もさせてくれる佳品であった。
1939年の『スミス都へ行く』にも通ずるところのある社会派映画だと思う。
似たシチュエーションの作品としては、2008年にフジ系列で放映された、木村拓哉主演の『CHANGE』がある。政治の素人をトップにして裏から操ろうとする悪玉政治家が出てくるあたり、この映画を下敷きにしているんじゃないかと思う。
また、替え玉ではないが、2019年公開の『記憶にございません!』(三谷幸喜脚本)も、総理大臣が急病から回復した後「人が変わったように」なるドラマだった。
それにしても、ホワイトハウスで撮影したとしか思えないシーンがたくさん出てくる。かの国の官邸ってそんなにオープンなのかしらね。
それから、エンドロールにずらっと並ぶ「HIMSELF」。たぶん当時の政治家や評論家やコメディアンなのだろうけど、そういうキャスティングも凄い。
最後に、大統領になりすました男の一世一代の演説から。
“「問題は山ほどある。我々は目をそらしてるだけだ。ほっておけば深刻さを増して、手に負えなくなる。しかも、誰もが、問題可決は不可能だと思ってる。
そうではない。
可能だ。
要は何から始めるかだ。」”
主人公の人柄のお陰でとてもほっこりしたアメリカンムービー 終わり方...
何度見ても傑作
替え玉映画の金字塔
アメリカの大統領ほど国民はおろか全世界に顔を知られている人物はいないでしょう、セキュリティ上の影武者なら可能でもマスコミの前や議会まで堂々と露出して騙しとおせる訳はないのですが、その普通の思考を逆手にとってハラハラさせるテンションになります、善行やほのぼのシーンを添えることで観客の大半は上手くいきますようにと祈ってしまいます、デーブには悪意や魂胆はなく成り行きなので不思議と罪悪感は抱かせません、やはりゲイリー・ロスの本の上手さでしょう。コメディと言うと下品なジョークやオーバー・アクションで笑いをとろうとするB級映画が散見されますが本作は馬鹿騒ぎは封じて、脇役も大真面目です、特にシークレットサービスのヴィング・ラムズがいいですね、セリフは少ないですが輝るものがありました。
デーブが車屋の宣伝で大統領の物まねをするシーンで大きな豚が出てきました、これはベイブでデーブとのダジャレなのか?考えすぎでしょうね・・。警官に咎められて夫妻で唄うアニーのトゥモローも良かったです、「奥さんはいまいち」という警官の一言は笑えました。
いやはや、こういう上質なライト・コメディはいいですね、替え玉映画の金字塔でしょう。
大統領モノ好きですわ
あまり知られていないが、
いい映画だったぁ~♪(*^-^*)
笑えるし、ほっこり
ボディーガードとの会話がいい
「セーターとか着たら溶け込むのに…」
ボディーガード「セーターは首が太く見える」
「じゃあ、カーディガンは?」
ボディーガード「似合うと思う?」
ってゆーシーンから次のシーンに行く感じとかすごい好きだった。
大統領夫人と警察に捕まって、アニーを歌う。ハモるのもおもしろい。あせって一生懸命ごまかすバカバカしさ。
ボディーガードの、「君のためなら死ねる」というタイミングが最高。
ここで言うかー!
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