劇場公開日 1963年3月1日

天国と地獄のレビュー・感想・評価

全66件中、21~40件目を表示

5.0世界のクロサワ、最高傑作の1本‼️

2023年4月11日
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怖い

興奮

知的

黒澤監督には、娯楽作家としての資質と、社会派としての資質があると思うのですが、その二つが完璧に融合しているのがこの作品です‼️至る所で語られていることではあるのですが、前半の権藤邸における密室劇的展開がまず素晴らしい。そして語る必要がない特急こだまによる身代金受け渡しのシーン。後半の警察の全捜査力を動員した犯人追跡のシークエンス‼️古さを感じないどころか、長く後世に語り継がれるべき超傑作だと思います‼️願わくば至る所にカメラがあり、技術も数段進歩した現代においてはどんな"天国と地獄''が撮られるのか、黒澤明監督本人がリメイクした作品を是非観てみたかった

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活動写真愛好家

4.5【チョットネタバレあるよ】マッチングアプリあればなぁ!電車から現金投下のスリルと、最後の面会の山崎努の長台詞が全て。

2022年11月11日
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「冬は寒くて眠れない・・夏は暑くて眠れない、【母親も死んじまった、そんな貧乏な俺からしたら】丘の上の大邸宅から見下ろしている あんたはまるで天国の住民に見えましたよ」【実際にレンタルビデオで観た34年前の記憶】

この山崎努の犯人の生々しい拘置所か刑務所の面会の長いセリフが全て

当時日本人は相対的にみれば所得格差はあっても、ほとんどの人が貧しかったから
皆観客がド共感なのだろう。

あとあえていえば2つ山場がある。

誰でも知っている、模倣犯を生んだ、走る特急列車からの🚃スピード感溢れる現金投下。
酒匂川だったような・・当時としては最高レベルの緊張感あふれる瞬時のやり取り。

誘拐されたのは社長である自分の息子でなくて良かったホッとした。

なぜ会社の経営権が乗っ取られる危機的状況に、他人、ましてや使用人運転手の子供に
大金はたかにゃいかんのか?冗談じゃない。知ったことか!

しかし自分の目の前で、使用人の運転手が苦しんでいる。その苦しみは
今自分が味わいかけた苦しみなのだ。
下っ端の使用人運転手とはいえ・・というわかりやすい葛藤。

あと当時の盛り場はレトロへんちくりんで、34年前レンタルビデオで観た時でさえレトロ感違和感MAXだったよ。
変なダンスに変な服装、変な調度品に貧相な街並み。

ただ、山崎努だけは、精悍な影のある二枚目青年なのだった。二枚目=イケメンの上級な!Z世代さん。

さすが世界の黒澤明、緩急自在。

だがひとつだけ当時から疑問❓不満なのだ。
高校進学率でさえあまり高くなかった当時【中卒、上京住み込み=金の卵】
大学しかも医学部に進学できて、長身の二枚目。

ちょっとだけ堪えれば、前途洋々の未来が開けるのに!

なんで誘拐なんてリスクを犯すのか❓金持ちの女引っ掛ければイイではないか?

【マッチングアプリor出会い系サイト】が無い時代の【たぶんギャンブルかなんかで学費も何もニッチもさっちも行かなくなった】貧乏医学生、二枚目青年山崎努の不遇、最後の咆哮が不憫でならない。
出会い系サイトがあればなぁ。

ちなみにこの映画の模倣犯は、医学生でもなければ、旧制中学か新制高校にも進学できなかったはず。
だって当時は【世の中全体が低学歴】だったから。

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満塁本塁打

4.0期待が

Mさん
2022年10月11日
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高すぎるとダメですね。よい作品なんですけど、ハードルを上げすぎました。

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M

5.0天丼100円カツ丼100円安い!

2022年10月8日
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マサシ

5.0仲代達矢

2022年5月30日
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切腹とかやべーよなー

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ミスター

5.0「いつ見ても面白い」傑作

2022年2月3日
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傑作。何度見ても飽きない。役者が生き生きしていて黒澤明圧を感じさせない。
七人の侍(1954年)
生きものの記録(1955年)
蜘蛛巣城(1957年)
どん底(1957年)
隠し砦の三悪人(1958年)
悪い奴ほどよく眠る(1960年)
用心棒(1961年)
椿三十郎(1962年)
と傑作を発表し続けて、脂の乗り切った53歳に作り上げた傑作である。この後に発表する赤ひげ(1965年)から駄作が続いていく。影武者(1980年)に至っては、黒澤明の演出時の癇癪が画面から滲み出ていて見苦しいくらいである。やはり、人間は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」でなくてはいけない。映画は総合芸術であるから、他人の協力が得られなければよい作品にならないのは言うまでもない。トラ・トラ・トラ!(1970年)で失敗したのはリーダーに求められる資質に欠けていた黒澤明にとっては当然の帰結であった。短気、身勝手、口下手、気難し屋、偏執という黒澤明の性格を知り尽くした黒澤組というスタッフあってこその傑作なのであって、そのことを忘れてしまったか死ぬまで気づかなかった黒澤明の限界が晩年に一気に現れた。こういう人間が権力を握ったらこういう結果になるという良い見本なのである。さて、この「天国と地獄」は、とにかく見始めたら最後まで止められない、すべてのカット、ストーリー、画面と混然一体となった音楽、画面の美しさ、どれをとっても映画の見本のような傑作なのである。会社乗っ取りを策謀したせいでばちが当たったかのように使用人の息子のために身代金を払っていったんは破滅するものの小さいながらも再び製靴会社を任される三船敏郎演じる資本家。誘拐犯にいったんはしてやられるが最後には不要な殺人まで犯させて「これでお前は死刑だ」と快哉をあげたり、三船敏郎演じる資本家に金を取り戻しましたと告げて笑みを浮かべる仲代達也演じる薄気味悪い刑事。自分だけが不幸と勝手に思い込んで金持ちを不幸にすることにエネルギーを注いで身代金をせしめしてやったりと思っていたらあれよあれよという間に捕まって死刑になる山崎努演じる馬鹿医学生。三船敏郎演じる資本家を抱き込んで会社乗っ取りを企んで意気軒高だったが逆に会社から追い出されそうになったものの、誘拐事件で三船が失脚して会社に残れた専務ら資本家たち。誘拐された子供。その親。地獄の生活から抜け出すために一時の快楽のために麻薬を求める者たち。それぞれの「天国と地獄」がきめ細かく描かれる。昭和30年代にクーラーの効いた山の手の戸建て住宅に住む者と、当時の庶民との関係だけが天国と地獄ではないのだ。警察発表を鵜呑みにする愚か者集団のマスコミを含めて、令和の世になっても、この映画に描かれている人間模様はいたるところで見られる。だからこそ、この作品は、「いつ見ても面白い」傑作なのである。

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hjktkuj

4.5不信なことが、 エド・マクベインの原作だから?

2021年10月26日
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Socialjustice

3.0the黒澤

2020年12月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

天国と地獄、表と裏、白と黒みたいなテーマが若い頃から好き…
よく頭の中で考える癖がある、うだうだと…自己流哲学だ
天国と地獄を大きく分ける物語とストーリー中の小さな天国と地獄が随所に垣間見える
会社経営の局面と、誘拐犯にどう対処するか、犯人の成功不成功
こう考えると本当に面白い脚本なんだな、と…原作はアメリカの小説らしいけど

黒澤映画をほとんど見てないんだけど(^^;)
今なかなかお見かけしない(見られない)三船敏郎や木村功、志村喬、千秋実、三橋達也、田崎 潤、名古屋章、藤原釜足、加藤 武と懐かしい昭和の俳優がぞろっと揃ってる
若い仲代達矢と山崎努の瞳もすばらしい

舞台が横浜なのも嬉しい

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mamagamasako

3.0古さを感じず、引き込まれる…

2020年12月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

4.0名作だった。

2020年11月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

名作だった。

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tuna

5.0ワクワクします

2020年9月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

緊迫感がすごいですね。
警察たちの丁寧な捜査とかワクワクします。
貧しさと豊かさとかそういうのを主に描きたかったと思いますし、
色んな人間の気持ちだとか、状況だとか・・・

この映画で、〇〇事件の刑罰が重くなったのだそうです。
日本の法律にまで影響を及ぼすなんて、素晴らしいですね。

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ひぃちゃん

5.0人の本質で現代でも変わらない

2020年5月30日
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ウッドバイン

4.5一級の作品。誘拐を扱った映画の原点にして頂点と考えると価値は計り知...

2020年5月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

一級の作品。誘拐を扱った映画の原点にして頂点と考えると価値は計り知れない。犯人の動機が弱いと感じたが、描くとなると散漫になってしまうので正当な判断かと。地獄にいた三船は理想へと進み、一方犯人は死刑にという天国と地獄。

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kazuyuki

4.0人間それぞれの地獄

2020年4月21日
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シネマディクト

4.0救いはあるのか。

2020年1月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

富裕層は天国で、貧困やアウトローは地獄なのか。
「天国と地獄」というのは、犯人目線の捉え方なのだろう。
結局、誰が救われたのか。そもそも救いなどないのかもしれないが。

身代金を渡すシーンは、緊迫感があり面白い。
警察が記者と交渉する場面は、いろいろ連想してしまう。

一部だけ画面に色を使っている場面、緊張感のある音楽、やっぱり黒澤映画は面白い。

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ちゅーる

2.0アイデアは豊富です

2019年11月29日
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ストーリーは陳腐ですが、製作手法では先駆的なものがあります。
一部着色はシンドラーのリストに影響を与えたのでしょう。
感動はしませんが、感心することが多い作品です。

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アサシンⅡ

3.5アド街ック天国『黄金町』を見て

2019年10月30日
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現金受け渡しのシーンだけは有名で知っており、あとは全くの無知状態で鑑賞しました。
『アド街ック天国』で黄金町が特集されたことが、見るきっかけになりました。
黒澤明監督の作品をじっくり見たのは『生きる』以来10年ぶりです。
全ての答えを表さずに、モヤモヤを残し、あとは私たちに考えさせるという締めくくりは好きです。
なぜ『天国と地獄』という題名なのか、私たちに考える余地を与えてくれます。

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ハクタカ

5.0重層なる物語

2019年8月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

かの有名な列車のシーン、煙突のシーン。いろいろなところで絶賛のコメントを聞き、読む。ここまで絶賛されると期待値が高まってがっかりするのではなんて言う思いは杞憂であった。
 否、有名な場面以外にも名場面の目白押し。

 たんなるサスペンスではない。

①誘拐事件、その顛末を追うだけではなく、権藤がどういう選択をするのか、ハラハラさせる。そして、”その”選択をした権藤を巡る人間模様。けっしてお涙頂戴の展開だけでなく、現実的な成り行き、ヒューマニズムを前面に押し出す展開、そのはざまで動く、権藤・権藤の妻・青木が人としての心情をついてくれる。

②誘拐ものの見どころ身代金受け渡しのテンポ。余計な場面を挟まない。今とは違う特急のシステムに目を見張らされるとともに、手に汗握らされる。

③そんな事件の進行の裏側で積み重ねられる捜査。群像劇のようでいて、各メンバーの動きがフーガのように、ハーモニーを奏で、一つの糸に紡ぎだされていく様が見事。
 正直、それは個人の主観が入りすぎだろとつっこみを入れたいところはあるが、犯人を許すまじという気持ちにすっとまとまって、力が入ってしまう。

④そして、やっと姿を見せる犯人。満を持しての登場。胸が否が応でも高鳴っていく。その犯人を追い詰めていく様が見せ場。

起承転結という話の流れでいえば、①起・③承・②転・④結と持っていきたいところだと素人の私は考えてしまうが、監督はあえて動きのある②と、地道な③を逆転して見せる。筋の流れからすれば、確かに、①②と動きの取れない警察の反撃が始まる場面ではあるが、あえて地道に描き出す。その流れがあるから④の息詰まる、先の読めない展開から目が離せなくなるのであろう。

前述の名場面が、このストーリーの緩急のリズムの中で現れる。つい「おお!」と絶叫したくなる。
でも、それだけではない。
①での、権藤達と刑事たちの立ち位置のシルエット。絵画を見ているようだ。
③で見上げる権藤邸。天上の館のようだ。権藤邸からの街の眺めが、憶ションのようで、原題のバブルと重ね合わせてしまう。せせこましい場所、薄汚い公衆電話との対比がなんともいえない。
④で、犯人がさ迷い歩く場所。どこかメフィストフェレスに誘われて、地獄めぐりをしている気分になる。菅井さんがドアップで一瞬映るが、それだけなのに、忘れられないショットになる。そのような、アップと群衆の絵の巧みさ。目が離せない。

そして役者たち。黒澤組常連と言われる方々のみならず、この人って大滝さん?北村さん?黄門様だ!のような、名優たちがそこかしこに出演されていて、その点でもテンションがあがる。
志村氏が一言も発しないのに、その場を仕切っているさまに笑みをもらしてしまう(笑う場面ではないのに)。

主役も、はじめは権藤演じる三船氏がアクの強い面をまき散らし、私の中では枠の強い俳優の位置づけの仲代氏が捜査指揮をとる刑事(戸倉)役でありながら、スルーされそうなほど、普通の人を演じる。そのバランスが、犯人・権藤夫妻・青木のやり取りに緊迫感を与える。
 なのに、③④の場面になると、毒気が落ちたように”いい人”のイメージになる権藤に比べ、戸倉のアクがジワリと・ジワリとにじみ出てくる。それが元々アクの強い役者たちを使った刑事たちへと広がっていく。

そして、山崎氏。最初の自分の才能に酔っている声だけの演技。途中の…(ネタバレになるので割愛)。ラストの強がりの演技。絶品。

これだけ巧みなストーリーテーリング、演出だが、他のレビュアーの方も指摘するように、犯人の動機に今一つ理解が及ばない。〇〇は殺して、〇〇は殺さない?人の生死を自分が決定する”神”になったつもりというのを描こうとしたのか?

結局、主要人物たちは本当に自分がやりたいことに落ち着く。自分が夢に描いていた姿を叶えた者。描いたものとは全く違う結果になった者、様々ではあるが。

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とみいじょん

4.5後半の展開に見応えあり

2019年8月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

知的

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潤

5.0・それぞれの展開が濃すぎて3本ぐらいの映画を一気見したような感じ ...

2019年4月18日
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・それぞれの展開が濃すぎて3本ぐらいの映画を一気見したような感じ
・退屈な時間が1秒もない
・子どもたちの演技が大人の出すリアリティに負けてないの単純にすごいと思う

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