劇場公開日 1963年3月1日

天国と地獄のレビュー・感想・評価

全56件中、21~40件目を表示

5.0ワクワクします

2020年9月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

緊迫感がすごいですね。
警察たちの丁寧な捜査とかワクワクします。
貧しさと豊かさとかそういうのを主に描きたかったと思いますし、
色んな人間の気持ちだとか、状況だとか・・・

この映画で、〇〇事件の刑罰が重くなったのだそうです。
日本の法律にまで影響を及ぼすなんて、素晴らしいですね。

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ひぃちゃん

5.0人の本質で現代でも変わらない

2020年5月30日
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ウッドバイン

4.5一級の作品。誘拐を扱った映画の原点にして頂点と考えると価値は計り知...

2020年5月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

一級の作品。誘拐を扱った映画の原点にして頂点と考えると価値は計り知れない。犯人の動機が弱いと感じたが、描くとなると散漫になってしまうので正当な判断かと。地獄にいた三船は理想へと進み、一方犯人は死刑にという天国と地獄。

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kazuyuki

4.0人間それぞれの地獄

2020年4月21日
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シネマディクト

4.0救いはあるのか。

2020年1月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

富裕層は天国で、貧困やアウトローは地獄なのか。
「天国と地獄」というのは、犯人目線の捉え方なのだろう。
結局、誰が救われたのか。そもそも救いなどないのかもしれないが。

身代金を渡すシーンは、緊迫感があり面白い。
警察が記者と交渉する場面は、いろいろ連想してしまう。

一部だけ画面に色を使っている場面、緊張感のある音楽、やっぱり黒澤映画は面白い。

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ちゅーる

2.0アイデアは豊富です

2019年11月29日
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ストーリーは陳腐ですが、製作手法では先駆的なものがあります。
一部着色はシンドラーのリストに影響を与えたのでしょう。
感動はしませんが、感心することが多い作品です。

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アサシンⅡ

3.5アド街ック天国『黄金町』を見て

2019年10月30日
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現金受け渡しのシーンだけは有名で知っており、あとは全くの無知状態で鑑賞しました。
『アド街ック天国』で黄金町が特集されたことが、見るきっかけになりました。
黒澤明監督の作品をじっくり見たのは『生きる』以来10年ぶりです。
全ての答えを表さずに、モヤモヤを残し、あとは私たちに考えさせるという締めくくりは好きです。
なぜ『天国と地獄』という題名なのか、私たちに考える余地を与えてくれます。

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ハクタカ

5.0天国と地獄とは?

2019年9月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

舞台は横浜、新田間川沿いの貧民街にあるボロアパートから見上げる浅間台の高台にそびえる豪邸のビジュアルは見事な映像表現で端的に物語の構造を示しています

下から見れば権藤の豪邸は天国の象徴
では犯人の住む低地は地獄なのでしょうか?
本当の地獄は黄金町の麻薬街の一角です
日本とは思えない光景として監督は強調して写します

本当に天国と地獄を見たのは権藤だけなのです
あくまでも彼の物語です
冒頭の密室劇は大金が彼に取って死活のものでかつ緊急性のあるもので簡単には支払えないものだという説明だけにあれだけの尺は必要ではありません
物語を通して彼が天国と地獄を味わうことを説明するためです

犯人の動機は怨恨でもなく、権藤との接点はボロアパートの窓から豪邸が良く見えるだけ
何故に権藤の豪邸を羨むだけで誘拐事件を起こすにいたったのかは一切説明しません

ラストシーンは拘置所の面会室です
シャッターが降ろされ権藤の後ろ姿で終わります
そこでもそれだけが動機だとして終わるのです
後に残された権藤の思いはどのようなものでしょうか?
正に不可解、理解不能でしょう
しかし、人生をかけた全てのものを失いながら、それでも復活をとげると努力を誓う彼の言葉が、犯人を取り乱せたのは間違いありません
地獄に引きずり下ろせなかったことが明らかになったからです

何故彼は天国を憎んだのか?
何故彼は左手の甲に L字の傷を持っているのか?

本作公開は1963年
正にオリンピック景気の真っ只中です
これから高度成長を遂げていく日本の象徴が権藤なのでしょう
だから権藤は過度にアメリカナイズされた生活をしているのです

光あれば影もあり、その経済成長に取り残されている人々もいます
それが彼のアパートのある低地の住民達です
彼がそれを代表しているわけです

では何故彼はインターンという設定なのでしょうか?
緻密な誘拐犯罪を計画実行でき、ヘロインによる殺人を行えるインテリである必要性からだけでしょうか?

インテリの若者なら1960年の安保闘争に彼は当然参加していたはずです
現代のマスゴミが報じる11倍に水増しした主催者発表の動員数ではなく、60年安保闘争は掛け値無しに13万人を国会周辺のデモに動員した大運動だったのです
今日の先鋭化した特殊な思想を持つ人間が運動しているようなものではなく、ほとんど全ての大学生が参加していたと思われます

この時の騒乱は激烈で機動隊との衝突で女子大学生の死者まで出たのです
それは本作公開のたった3年前のことなのです

犯人は年格好から見てその世代だと思われます
彼の左手の傷はそのデモ隊と機動隊との衝突で負ったものかも知れません
彼は安保闘争に敗れインターンに戻りました
しかしその後の総選挙では自民党を大勝利させ、そのような闘争を忘れて高度成長にひた走る国民を彼は憎んだのではないでしょうか
そしてその象徴として権堂を攻撃したのではないでしょうか?

その心理構造は70年安保闘争に敗れ、先鋭化した過激派に似ています
彼らは三菱重工業ビル爆破事件というテロを行ったのです
つまり本作はその予言とも言えるのです

監督はそのようなことは一切匂わせもしません
考えすぎかも知れません
しかし黒澤監督は時代の背景を常に作品の中に反映させる人なのです

そのように捉えれば
犯人にとって天国と地獄とは、安保闘争で権力に打ち勝てるかも知れない高揚感と、それに敗れ忘れさられようとしている現実
それが天国と地獄だったのではないでしょうか?

脚本はまっしぐらに一切無駄無く突き進みます
緊張感を途切らせることなくラストシーンまで突進します
見事としかいいようがありません
特急列車のシーンの緊迫感は列車の猛速度と合わさって強烈な印象があります
腰越の高台に二台の車が出会うシーンも素晴らしい展開です

仲代達矢の切れる警部役もプロフェッショナルな空気を見事に演じています
またそれが一目でわかるような初登場シーンの演出も流石です

捜査本部長役の志村喬が発言しそうで一言も発言しません
しかし彼の大きな存在感がそれでも演技できています
もの凄い役者です

犯人が行く無国籍の様相を示すクラブのシーン
もしかしたらブレードランナーの元ネタはこれかも知れないと思わせます
リドリースコット監督が本作を観ていない訳が絶対にありません

半世紀以上昔の伊勢佐木町と関内駅のガード下の光景も興味深いものでした

最高の警察映画でしょう

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あき240

5.0重層なる物語

2019年8月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

かの有名な列車のシーン、煙突のシーン。いろいろなところで絶賛のコメントを聞き、読む。ここまで絶賛されると期待値が高まってがっかりするのではなんて言う思いは杞憂であった。
 否、有名な場面以外にも名場面の目白押し。

 たんなるサスペンスではない。

①誘拐事件、その顛末を追うだけではなく、権藤がどういう選択をするのか、ハラハラさせる。そして、”その”選択をした権藤を巡る人間模様。けっしてお涙頂戴の展開だけでなく、現実的な成り行き、ヒューマニズムを前面に押し出す展開、そのはざまで動く、権藤・権藤の妻・青木が人としての心情をついてくれる。

②誘拐ものの見どころ身代金受け渡しのテンポ。余計な場面を挟まない。今とは違う特急のシステムに目を見張らされるとともに、手に汗握らされる。

③そんな事件の進行の裏側で積み重ねられる捜査。群像劇のようでいて、各メンバーの動きがフーガのように、ハーモニーを奏で、一つの糸に紡ぎだされていく様が見事。
 正直、それは個人の主観が入りすぎだろとつっこみを入れたいところはあるが、犯人を許すまじという気持ちにすっとまとまって、力が入ってしまう。

④そして、やっと姿を見せる犯人。満を持しての登場。胸が否が応でも高鳴っていく。その犯人を追い詰めていく様が見せ場。

起承転結という話の流れでいえば、①起・③承・②転・④結と持っていきたいところだと素人の私は考えてしまうが、監督はあえて動きのある②と、地道な③を逆転して見せる。筋の流れからすれば、確かに、①②と動きの取れない警察の反撃が始まる場面ではあるが、あえて地道に描き出す。その流れがあるから④の息詰まる、先の読めない展開から目が離せなくなるのであろう。

前述の名場面が、このストーリーの緩急のリズムの中で現れる。つい「おお!」と絶叫したくなる。
でも、それだけではない。
①での、権藤達と刑事たちの立ち位置のシルエット。絵画を見ているようだ。
③で見上げる権藤邸。天上の館のようだ。権藤邸からの街の眺めが、憶ションのようで、原題のバブルと重ね合わせてしまう。せせこましい場所、薄汚い公衆電話との対比がなんともいえない。
④で、犯人がさ迷い歩く場所。どこかメフィストフェレスに誘われて、地獄めぐりをしている気分になる。菅井さんがドアップで一瞬映るが、それだけなのに、忘れられないショットになる。そのような、アップと群衆の絵の巧みさ。目が離せない。

そして役者たち。黒澤組常連と言われる方々のみならず、この人って大滝さん?北村さん?黄門様だ!のような、名優たちがそこかしこに出演されていて、その点でもテンションがあがる。
志村氏が一言も発しないのに、その場を仕切っているさまに笑みをもらしてしまう(笑う場面ではないのに)。

主役も、はじめは権藤演じる三船氏がアクの強い面をまき散らし、私の中では枠の強い俳優の位置づけの仲代氏が捜査指揮をとる刑事(戸倉)役でありながら、スルーされそうなほど、普通の人を演じる。そのバランスが、犯人・権藤夫妻・青木のやり取りに緊迫感を与える。
 なのに、③④の場面になると、毒気が落ちたように”いい人”のイメージになる権藤に比べ、戸倉のアクがジワリと・ジワリとにじみ出てくる。それが元々アクの強い役者たちを使った刑事たちへと広がっていく。

そして、山崎氏。最初の自分の才能に酔っている声だけの演技。途中の…(ネタバレになるので割愛)。ラストの強がりの演技。絶品。

これだけ巧みなストーリーテーリング、演出だが、他のレビュアーの方も指摘するように、犯人の動機に今一つ理解が及ばない。〇〇は殺して、〇〇は殺さない?人の生死を自分が決定する”神”になったつもりというのを描こうとしたのか?

結局、主要人物たちは本当に自分がやりたいことに落ち着く。自分が夢に描いていた姿を叶えた者。描いたものとは全く違う結果になった者、様々ではあるが。

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とみいじょん

4.5後半の展開に見応えあり

2019年8月20日
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怖い

興奮

知的

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潤

5.0・それぞれの展開が濃すぎて3本ぐらいの映画を一気見したような感じ ...

2019年4月18日
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・それぞれの展開が濃すぎて3本ぐらいの映画を一気見したような感じ
・退屈な時間が1秒もない
・子どもたちの演技が大人の出すリアリティに負けてないの単純にすごいと思う

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小鳩組

4.0誘拐事件の現金受け渡しと犯人を追い詰めるスリルある展開。

2019年3月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

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林檎

4.0スピード感のある展開で一気に話が進んでいき、文句無しに面白い。犯行...

2019年3月16日
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スピード感のある展開で一気に話が進んでいき、文句無しに面白い。犯行の動機は些細とも思えるが妙に説得力がある。まさに天国と地獄なのだろう。端役の刑事達が後の時代に活躍する俳優達なので今見ると豪華キャストとなっているのも一興。

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tsumumiki

5.0天国も地獄

2019年3月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

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しゅうへい

5.0何回見ても面白い

2018年10月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

前半の山場はこだまを使った身代金の受け渡し、一息ついて後半の山場は無国籍な盛り場での犯人追跡、すべての場面が計算されつくしている感じ。
出演している俳優も豪華で、有名どころがチョイ役でも顔を出している。
携帯電話がある現代ではリメイクは難しいと思う。

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いやよセブン

4.0ロープ

2018年10月10日
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これってやっぱりヒッチ・コック?

簡単そうだけどリスクが高いのが誘拐
「キッド ナップ ブルース」まだ見てないな〜〜
知ってます?
タモリさんの主役映画。
このタイトルでキッドナップって言葉を知ったんですよ
何とか見たい、タモリさんだからじゃなくてタモリさんを使おうとした制作サイドに興味があるんですよ
だからきっと普通じゃないストーリーなんじゃないかと、胸が高鳴りいつまでもその存在を忘れられないんですってば
この映画みたいに有名なら何度でもリバイバルするでしょ
そうじゃない作品は忘れ去られておしまいですか。
レンタルあるなら教えてください。

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カルヴェロ

4.0流石、黒沢監督

2017年11月5日
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鑑賞方法:映画館

小田原在住なので、酒匂川の昔が見られて良かった。
ナショナルシュ-ズのその後が見たい。

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308gtsi

4.0とてもよかった

2017年11月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

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吉泉知彦

4.015年振りくらいで2度目の鑑賞ですが、どのシーンも印象的でほとんど...

2017年11月1日
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15年振りくらいで2度目の鑑賞ですが、どのシーンも印象的でほとんど覚えてました。
前半身代金受渡しまでは満点の出来ですね。
犯人泳がせてる間に新たな犠牲者が出たら、今なら大問題ですけど当時は寛容だったんでしょうか。
黒澤明の現代劇では最高峰ですが、個人的には時代劇の方が傑作揃いで好きですね。

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やまぼうし

5.0さすがは世界の黒澤

2017年10月29日
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Takashi