「完成されたサスペンス」天国と地獄 ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)
完成されたサスペンス
まるでヒッチコック映画のような冒頭シーン。被写体が動くとカメラも動くというスタイルの統一が、現場の緊張感を演出していて、とても効果的でした。
(もちろん私たちにとっては非日常的ですが、)登場人物たちの或る日の出来事をありのまま写し、ひょんなことから事件が発生する展開も見事です。
特急こだま号でのシーンは、とにかくヒヤヒヤ。おそらく、手持ちカメラの効果でしょう。『北北西に進路を取れ』を思い出しました。そして中盤から犯人との本格的な闘いがスタートし、あっという間にクライマックス。
あのラストシーンは、色々と考えさせられますね。彼らにとって、"天国と地獄"とはどういうものなのか…。
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