天空の城ラピュタのレビュー・感想・評価
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宮崎駿の真骨頂はこれとコナンです。
飛行石と少女シータを巡る争いに巻き込まれた少年バズーの冒険譚。
初期の宮崎駿らしい、少年を主人公にした冒険活劇です。
可憐な少女、父親の遺志、巨大な敵、絶対的な悪、そして謎。少年の冒険譚に必要な要素を惜しげもなくつぎ込み、まったく無理を感じさせないストーリー展開は見事。
フラップターのスピード感、高度で浮かぶラピュタでの戦い。宮崎駿らしい見せ場も満載でした。
ナウシカ直後ということもあり、やや軽い印象もありました。しかし、逆に冒険活劇として振り切っていて純粋に楽しめる作品でもありました。
また軽いと言っても「土から離れては生きられないのよ」なんて凄く含蓄のあるあるシータの言葉が差し込まれていて、しっかりとしたメッセージを含ませるあたりは、流石「宮崎駿」と言ったところでしょうか。
「となりのトトロ」も「魔女の宅急便」も素敵でしたが、こんな冒険活劇をもう1本位製作して欲しかった、と強く感じさせる珠玉の1本でした。
まんが映画の大傑作! さあ冒険だ!!
空に浮かぶ城「ラピュタ」発見を夢見る少年パズーの前に、不思議な少女シータが空から降ってくる。
2人の出会いにより始まる、息つく暇もない冒険を描いたSFファンタジー。
監督/原作/脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』の、世界最高のアニメ職人、宮崎駿。
プロデューサーには、『パンダコパンダ』シリーズや『じゃりン子チエ』の、アニメ界一の賢人、高畑勲。
スタジオジブリ記念すべき第1作。
この映画の素晴らしさについてなんて、今更何おか言わんやである。
日本人のDNAレベルにまで染み込んだ、冒険活劇の最高傑作!
映画の冒頭から最後まで、ハラハラするアクションシーンの連続。
シリアスな展開が続きすぎないように、合間合間にはギャグシーンが挿入されるが、これが効果的。
緊張ばっかりだと観客も疲れるが、ついつい笑ってしまうシーンを挟むことで緊張がほぐれてリラックスできるし、映画の内容にも緩急がつく。
こういうのは、子供の観客を退屈させない為に考えられたワザなのだろう。
常に子供の目線で作品を作り続けてきた宮崎駿だからこそ、辿り着いたテクニックという感じがする。
親方とシャルルの喧嘩シーン大好き❤
キャラクターの魅力も爆発している。
主人公のパズーとシータは『未来少年コナン』のコナンとラナの焼き直しであるともいえるのだが、『コナン』よりもキャラの深みが増している。
パズーは全少年が憧れる少年、シータは全少年が憧れる少女という、まさに少年の夢が理想化されたキャラクターなのだが、それを全く嫌味なく描いているところに宮崎駿の技を感じる。
どう見ても50歳には見えない女海賊ドーラ。
彼女もこの作品には欠かせない名脇役。『コナン』のダイスとモンスリーを足して2で割るとドーラになる。
後々モロや湯婆婆&銭婆、荒地の魔女などにつながるキャラクター。みんな最初は敵キャラのように登場させておいて、後々良いオカンみたいになる。
彼女が登場すると物語に爆発力が増すし、ギャグにも勢いがつく。
実はラピュタのギャグシーンはすべてドーラ一家が担ってるんですよね。アクションにも使えるしギャグにも使えるという作者にとって凄く都合の良いキャラだなぁ。
そして何より最高なのはムスカ大佐!
レプカ、カリオストロと続くいやらしいインテリ悪役。
登場して3分で、ヒロインの少女に頭を割られて気絶してしまうという、映画史に残るクソ雑魚ラスボス。
「はやりの服は嫌いですか?」
「君も男なら、聞き分けたまえ!」
「私はムスカ大佐だ。ロボットにより通信回路が破壊された。緊急事態につき、今から私が臨時に指揮を取る。」
「バカどもにはちょうどいい目眩しだ。」
「人がゴミのようだ!!」
「目がっ!目がぁ…。」
など、口を開けば名言しか喋らない男。
凄く有能でクールなのに、所々アタフタしているところが可愛い。
ラピュタ以降、彼のような純粋な悪役は出てこなくなった気がする。そういう意味でも、宮崎駿史上最高にして最後の悪役という感じがするキャラ。
プロットは宮崎駿の過去作『カリオストロの城』から流用しており、真新しさはない。
しかし、『カリオストロ』ではただただ守られる存在だったお姫様が、本作では主人公と共に困難に立ち向かうキャラクターへと変化しているのは面白い。
飛行石は明らかに原子力のメタファー。
ラピュタ文明が滅んだのは疫病が原因だという設定があるらしいが、これはおそらく被ばくをイメージしているものと思われる。
シータの両親が早くに亡くなったのも、おそらくは飛行石の放つ放射能のようなものにあてられてのことなのだろう。
強すぎる力(核)はいつか文明を滅ぼすというストレートなメッセージは強力だが、うまく物語の裏側に隠しているので全く説教臭さを感じない所も素晴らしい。
「チェルノブイリ原発事故」が起こったのが『ラピュタ』封切りのわずか4ヶ月前であったことから、宮崎駿の先見性を感じずにはいられない。
血湧き肉躍る最高の冒険活劇!
おそらく世界で最もワクワクする映画の一つであることは間違いない。
なら何故満点じゃないかというと、個人的に終盤があまり好きじゃないから。
というのも、序盤のスラッグ渓谷でのわちゃわちゃ感。中盤のシータ奪還。そして「龍の巣」への突入シーンと比べると、ラピュタ到着後の展開にイマイチ盛り上がりが欠けているように感じてしまう。
上手くまとめてはいるのだが、なんとなくしりすぼみ感を感じてしまう。
あと、ラストの「バルス」。
これって要するに主人公とヒロインが悪役と共に心中しようとしたって事ですよね。
主人公とヒロインが命を捨てなければいけないほどのピンチに、あのシーンが見えないというのは問題だと思う。
まぁ個人的に、どの作品にしろあまり心中という展開が好きじゃない、というのが大きな理由なのですが…
子供の頃、何故か『ラピュタ』よりも『カリオストロ』や『紅の豚』、『もののけ姫』が好きだったのは、クライマックスが作品で一番の盛り上がりポイントだったから、ということに今回気づいた。
色々と書いたが、エンタメ的な面白さは完璧。万人にオススメ出来る最高のまんが映画。
ひと切れのパン、ナイフ、ランプを鞄に詰め込んで、さあ冒険に出かけよう!!
(圧巻のオールドジブリ③)二十年ぶりの?オールドジブリ劇場公開に触発され〜
〜触発され、ひさぶりにレビュー。。。
(*余談ですが?サブスクに押されて?今GEOの旧作は14泊で¥55円!)
出会ったばかりの?空から降ってきた女の子を助けるパズー。
・天使かと思ったんだ!
・素敵な名前だね?
・素晴らしい事が起こりそうで・・
・出会ってたった1日の女の子の為、全てを捨てて海賊に入る!
バイオリンを作るストーカー予備軍でも無く〜
田舎の村から禁じられてる見送り迄した許婚?からの宝の首飾りを他の女に贈るでも無く〜
シャンプーの置き場変えただけで髪の色が!と泣き喚くでも無く〜
↑オールドジブリ一番のイケメンと言われるパズー!
そして???
ただただ可憐で無垢。
二つの太く大きな三つ編みおさげとワンピースに、片付け上手の料理上手で明るく優しいシータ!
これはジブリ版?小さな恋のメロディ?
冒険の中で、パズーは子供から大人になり、シータは女の子からひm‥eg‥im
オールドジブリの中ではそんなに好きな作品では無かったけど?何十年かぶりに見ると、やっぱり良い物ですね?
実は?ドーラ(伊太利風六兄弟含む)とか、パズーの村の人とか?洞窟のお爺さんとか?大人の方に惹かれてる自分が居て、加齢を痛感(笑)
一生懸命がんばる事は、成功への第一条件。
そんな若者(子供達)を応援したい!て大人達が現れれば、それは成功への第二条件であり、グッとゴールに近づいた!てのでは?
パズーの目玉焼きパン乗せや?シータのミートボールパスタ食べたい度】☆⑤
ラピュタのロボット欲しい度】☆⑤
ドーラの名言集みたいなの検索する度】☆⑤
宮崎駿監督の健全なロリコン度は素敵度】☆⑤
寺田農さんの代表作は?俺的にムスカ大佐とテラー度】☆④
ピカチュウの市村正親さんや竹中直人さんみたく?年配の俳優さん入ると、作品を見て引き締まるよね( ・∇・)!
夏になると、日本テレビが何度もオールドジブリを放映します。
えぇえぇ、何度でも何十回でも放送して下さい!
日本人の気質を育てるて意味でも、オールドジブリには価値が有ります!
さ、続きましては?
十回以上見てます、俺的に『オールドジブリ一番の』紅の豚で2020年夏のオールドジブリ四作目レビューとします。
宮崎監督、どうですか?もう一作!!!
宮崎駿作品ではNo1!
これまでTVで観ていたが、ここ数週間仕事で精神的に疲弊して、宮崎駿作品集11本DVDセットを購入。そして一番先に観たのがラピュタ。
ストーリーがロマンたっぷり。天空に空に浮かぶ巨大な石とともにつくられた城はかつて秘密兵器を擁して世界を制したラピュタの王族の国。国は亡びたが王族は秘密の石とともに生き延びていた。その王女が地上の純粋で頼もしい少年と出会い、海賊たちと天空の城にたどり着く。一方で軍部に入り込んだ王族のひとりは、天空の城を操り世界を制しようとする。王女はそのラピュタを受け継いだ呪文とともに滅ぼす。
こんなストーリー自体がロマンあふれてる。
目玉焼きを焼いてる所の出来前がすごい 殴り合いのシーンではなぜか仲...
目玉焼きを焼いてる所の出来前がすごい
殴り合いのシーンではなぜか仲よさそうに殴り合って面白かった。
海賊は悪い奴らのイメージだがこの作品での海賊は案外いい奴らばかり
冒険へのワクワク☆あの言葉を皆で言いたくなるジブリアニメ映画
~ポケモントレーナーみゆきは、92点の経験値をもらった!~
1986年に上映されたスタジオジブリの代表作。
ジブリアニメ映画の中で、このラピュタが一番好きという方も多いのではないでしょうか。
ポケモントレーナーみゆきが生まれる前に上映されていますが、あまりにも有名でテレビでも何度放送されたか分かりません。
個人的には、キャッチコピーの
「ある日、少女が空から降ってきた」
というのが、ストーリーの始まりを物語っていて好きです。
ちょっとした都市伝説的な噂ですが、僕も疑問なことが一つ。
ストーリー終盤でパズーとシータが滅びの言葉「バルス」を二人で合わせて言いますが、シータはパズーにバルスという言葉をどう伝えたのでしょうか。
その時点で既にラピュタの崩壊は始まっていたのかも。
適役ムスカを始めとして、色々なパロディでも使われていることからも分かるように、何度観ても幅も深みもある傑作です。
まだ観たことがないという方は特に観てみてください。
★大好きなポケモンに例えると★
ホウオウ
伝説の飛行石がもたらす運命とは何か?何度観てもアニメーションとストーリーの美しさが味わえます。
以前に見たと思っていたがなんと初鑑賞だった。 なんとも素敵なファン...
以前に見たと思っていたがなんと初鑑賞だった。
なんとも素敵なファンタジー。ジブリの快進撃はここから始まったのかと納得。興行成績がそれほどでもないとは信じられない。一作目ゆえの難しさか。
海賊たちのバカっぷりがなんとも愉快。パズーとシータのピュアなラブストーリーでもありました。2人の関係をついよこしまな想像で見てしまう自分が情けなかった(笑)
おうち-177
私「今日、金曜ロードショーでラピュタだって」
職場の隣「あ、坊やだからさ?」
私「それ違う」
隣「あ、ゴミ?」
私「あ、そうそう、あとパンね」
前「バルスやろ」
隣「ゴミ」
私「パン」
という会話を交わした、金曜日の午後。
夏休みはラピュタ、もののけ、ナウシカを観ないと、夏が始まった気も、終わった気もしない。
夏休みはこの3つだ。
この頃のジブリ、胸の奥を締め付けられるなんともいえない気持ちが、子供の頃は苦手でした。
それは恥ずかしさと表裏だったように思います。
自分と同じくらいの子どもたちが、自分なら勇気が無くて、ちゃんと表現できない様々な感情をありったけに体で現しているのが、恥ずかしがり屋の自分からしたら羨ましい部分もあり。
今見ると、ロボット兵は『ターミネーター2』のシュワちゃんのような自己犠牲愛を感じました。
あとこの映画、音楽が素晴らしすぎでしょ。
だから私はパン推しなのですが、挿入曲もいちいち素敵。胸の奥に直球で来る。なんとも切ないし、苦しい。
「君をのせて」の歌詞で、冒険に出るのに必要なのは、お金や荷物がパンパンになったスーツケースでもない、という。
両親から授かった自分と、ほんの少しの身の回りのもの。と歌っている勇気ある歌詞、でもメロディは勇気を振り絞って自分を鼓舞するために必死な若者の気持ちを表すかのよう。
『天気の子』を観た時、あーたしかに10代の自分が何を考えてたかなんて忘れちゃったなぁと思ってさみしくなったのですが、
ラピュタを見たら、もっと前の小学生の頃の自分が何考えてたかなんてもっと忘れてるけど、
この映画を観た時の感情(心のざわめき)を思い出し、なんとも言えない気持ちに浸っております。
浪漫と冒険…色褪せぬ最高の活劇!
スタジオジブリ第1回作品。
"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
パズーとシータのボーイ・ミーツ・ガール。ラピュタを巡る空中海賊とムスカたちの攻防戦。ラピュタに秘められた壮大な謎。そして圧巻と感動のクライマックス(バルス!)。…
何度観てもハラハラ・ドキドキしてしまう。
どれもこれも名場面。無条件に胸が熱くなってしまう。匂い立つ浪漫と心躍る活劇が展開され、血湧き肉踊るとはまさにこのことを言うのだなと改めて感じた。色褪せぬ名作である。
[以降の鑑賞記録]
2022/08/12:金曜ロードショー
2024/08/30:金曜ロードショー
※修正(2024/08/30)
ジブリ最高傑作、
ジブリのなかで一番好き。
登場人物のキャラ、ストーリー、設定、すべてがいい。
「空」、そして「未知」、そこに絡む「ロマン」や「夢」、「悪役との対決」、すべてにおいていい。
飽きることなく、セリフを覚えるくらい見た。
なんなんだろう、このよさ、おもしろさは。
この昭和のころのジブリの強烈な名作があるから、平成になってからのジブリ映画がかすんで見える。
それくらいの名作。
(2024.9.20再度鑑賞)
名シーン満載の、傑作中の傑作
スタジオジブリの記念すべき1作目。
宮崎駿監督の長編映画3作目。
音楽は、『風の谷のナウシカ』に続いて久石譲が担当。個人的には、宮崎作品の中でも最高の曲を創り出している。
もう、とにかく名シーンが多い…ってゆーか、ほぼ全編名シーン。個人的には、美味しそうにパンを食べるパズーの姿とか、パズーがフラップターでシータを救出するシーンが好きだなぁ~
『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』と、宮崎駿初期の3作は、甲乙つけがたい傑作ですね。
こんな冒険活劇を作り出すクリエイターが、この先現れるのか…
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