劇場公開日 1962年1月1日

椿三十郎(1962)のレビュー・感想・評価

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4.0映画の教科書

2015年12月2日
PCから投稿

楽しい

興奮

無駄がない。表現したいことが濃密、簡潔に伝わってくる。
テンポがよいし、話の流れや場面場面を理解しやすい。

個性付けも秀逸。
少しの描写でそれぞれの魅力的な個性を表現する。

対比が美しい。
静と動、知者と愚者、赤と白、それぞれが引き立っている。

ただ古い映画なので今見ると許容しづらいところもある。
例えば名場面とされるシーンの中での血飛沫。
さすがにあれはCG全盛の今見ると、スっと入ってこない…。

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もりり

4.5『椿三十郎』

2014年12月8日
フィーチャーフォンから投稿

興奮

よく言われる洋画は面白い、邦画は面白くない、その傾向に俺は抵抗がある。
白黒で画質は悪いCGも無い音響だってダサダサ、なのに今だに海外で高く評価される。

映画作りたい撮りたいって思った世界の映画監督たちのルーツ、原点はこれなんだぜ。

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リッキー Rickie

5.0最高最高最高

2014年8月2日
iPhoneアプリから投稿

笑える

楽しい

単純

黒澤明を見るにあたって、とりあえず知ってるところからいくかと軽い気持ちで手に取った椿三十郎が生涯ベスト級の一本になるとは…。とにかく90分ちょっとのあらゆるシーンに無駄がなく全くもって退屈する場面がない。とにかくテンポが良くて尺が短いのが良い。レンタルして1週間で3回見てしまった。手軽にストレスなくパッと楽しめる。映画に限らずエンターテイメントとして最高。

三船敏郎の粋なセリフ回しがまず良い。これだけで苦もなく見続けられる。古臭さはなく、今見ると寧ろ新鮮さすら感じられる。三船敏郎が本当にかっこよくてマネしたくなる笑正直七人の侍の時はそこまでハマらなかったけど、その約10年後の今作の三船は「えっ?!」てぐらい素晴らしい。ふっと挟み込まれる笑いのシーンの緩急も見事。話の腰を折らない配慮がなされ、エンターテイメント性を高める事に成功している。特に襖侍は最高だしら最早萌えキャラ。若き日の加山雄三と田中邦衛も見所。仲代達矢も三船にはないスマートなかっこよさがある。

僕は織田裕二のリメイク版を見てないけど、あっちはこのオリジナルから脚本をまったくいじっていないらしいです。だったらオリジナル見ろよというのが正直な思い。これ先に見ちゃうと本当にリメイク版を見る意味がわからないぐらい最高。白黒だからって理由で避けてると本当に勿体無い。往年の名作って皆が褒めてるからってまあこんなもんかってちょっと甘めに見ちゃうことが多いんですけど、この椿三十郎は今の映画と比べても掛け値なしにめちゃくちゃ面白い。

ただ1つ難点はセリフが聞き取りづらいことですねー…特に冒頭の9人の会話とか。字幕を表示してご覧になることをお勧めします。

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えら

5.0三船さんが大好きになった

2014年6月14日
iPhoneアプリから投稿

笑える

興奮

知的

七人の侍を先に見ていて、どうも先人に聞くより、三船さんに対する印象がよくなかった私に、やっぱり魅力的だなぁと教えてくれた映画。

この映画はわりと今でもとっつきやすいと思うのは、一種アイドル映画になり得るから。
あと、先生らしくないけど、師と仰ぐに相応しい感じにたまらなく好感を持ってしまう。

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たけたけ

5.0面白く楽しい超傑作スーパーヒーロー時代劇

2012年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

山本周五郎の小説「日々平安」をヒントに黒澤明が監督した三船敏郎主演の傑作時代劇。江戸時代にある藩で起きたお家騒動をひょんなことから正義派若手グループを応援する羽目になった一介の浪人侍の活躍を描いた映画。三船の存在が圧倒的迫力を持つ。 例によって、俳優陣も贅沢の限りで、それだけでも観る価値がある。黒澤は「父的立場」で、若手の軽率さや経験不足を心配する。山本周五郎の原作らしく、人間を見つめる優しさ、ほのぼのさ、ユーモア精神も散りばめられていて、一般の娯楽映画よりも内容が格段に深い。 映画の展開も自然で無理なく、時間の経つのを忘れるはずだ。そして、有名な最後の一騎打ち。これを最初に見たときには、映画館を出てからしばらくの間、脳内スクリーンに焼きついていた。映画ファン必見と思います。

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chakurobee
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