劇場公開日 1962年1月1日

「仲代達矢の鋭い目つきがやばすぎる」椿三十郎(1962) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0仲代達矢の鋭い目つきがやばすぎる

2022年1月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

何度観たか忘れたが朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に登場したので久々に観たくなった

原作未読
原作は『赤ひげ』『どですかでん』『雨あがる』『どら平太』『かあちゃん』『海は見ていた』『さぶ』の山本周五郎
監督と脚本は『酔いどれ天使』『野良犬』『生きる』『醜聞』『羅生門』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『赤ひげ』の黒澤明
共同脚本は『男ありて』『日本誕生』『用心棒』『兵隊ヤクザ』『竹取物語』の菊島隆三と『宇宙人、東京に現る』『待ち伏せ』『乱』の小国英雄

黒澤映画でも五本指に入る傑作
あっという間の96分

「椿三十郎」と名乗る浪人がひょんなことから藩の不正を正すために立ち上がった9人の若い侍を助ける話
剣の腕前は超一流レベルの剣豪
椿は口は悪いがユーモアがあり頭が切れる戦略家
飛び入りの外様だが9人に加わり次々と適切な指示でリーダーシップを発揮する

三船敏郎で1番好きなキャラ

若い侍のなかに加山雄三と田中邦衛という若大将シリーズの名コンビ

珍しく悪役を志村喬が演じている

ラストの室戸との対決は1番の名場面
あのピリピリとした間がドキドキしてとても良い

鞘に収まる刀になれない椿三十郎は城勤めを断り9人の若き侍に別れを告げあてのない旅に出る

三船敏郎がめちゃかっこいい

野川新栄