劇場公開日 1962年1月1日

「なんじゃこりゃー!」椿三十郎(1962) fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なんじゃこりゃー!

2019年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

リメイク版がいまいち振るわなかった理由が、今作を見てわかりました(織田さんのファンだけど)。

すげー!。なんじゃこりゃー!!。
それに加山雄三さん&田中邦衛さんが若侍で出てるなんて、聞いてないよ。

多分黒沢監督作品も三船さん作品も、初めて見た気が。
ちょっとカルチャーショックで呆然。

リメイク版は黒沢さんの脚本そのままだったので、内容も知っているのに。

「俺は機嫌が悪いんだよ」と悪ぶる三十郎だけど。
若侍たちから「あの人はいい人だ」といわれ、ふてぶてしさまでもが頼れる兄貴分っぷりがかっこええ。
途中三十郎が、30人の相手を次々と斬り倒す場面(実際は40人使ったらしい。)。うっひゃー!と驚く刀さばきは、流れる風景のよう。

見張りの侍木村(小林桂樹さん)が戸棚に入っていく所や、攻め入るのは椿の合図のシーンは、愉快痛快。このシーン、リメイクでも面白かったし。

「音版悪いやつはとんでもないところにいる」
「本当に言いかた名は鞘に入っている」

そんな決め台詞にしびれました。
伝説の室戸半兵衛との対決シーン、やっと見れました。ス・ッゲー!

こんなすごい作品をリメイクするのは、分が悪すぎましたね。
この作品のエピソードゼロ的「用心棒」。ちょうど数日前に見逃しちゃっいました。もったいない。

見てよかった作品でした。

ゆき@おうちの中の人