「ローラ・パーマーの救済」ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ローラ・パーマーの救済
リンチ監督は自分が作り出した愛するローラを清らかにして送り出すためにこの映画を製作したのだと思う。自分一人で12歳から苦しみ、恐怖と妄想にとりつかれて逃避し絶望していた高校生のローラ。
LucyもAndyもFBIクーパーも出番がとても少なくて残念だったが、この映画はローラの最期の7日間を主題にして彼女に捧げられた映画なのだから。クーパーがツイン・ピークスに来るきっかけとなった、ローラ同様に殺害されたテレサのこともこの映画で明確にわかった。映像ではクーパーとデヴィッド・ボウイの二人が監視カメラに映るシーンがお洒落で知的で面白かった。
サウンド・デザインがとてもよかった。エンドロールでリンチ監督による曲や歌詞の音楽がたくさんクレジットされていてミュージシャンとしてのデヴィッド・リンチも味わえた。最後に流れるケルビーニの「レクイエム ハ短調」はローラの悲しみと喜びを受けとめ浄化する役割を担って美しかった。
ツイン・ピークスのオリジナル・シリーズを全部見てからこの映画を見る、の順番にしてよかった。落ち着いたらリミテッド・シリーズも見てみよう!
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万年 東一さんのコメント
2025年2月9日
最高なお婆ちゃんですね!
映画になるとローラの脱ぎっぷりにヒヤヒヤさせられた小学生の自分でした。
"ツイン・ピークス"はどの時代でも古びないです、死ぬまでに後2回は全制覇して理解を深めたいです。
万年 東一さんのコメント
2025年2月9日
公開当時、小学生でしたが話題になっていながらもTVシリーズを未視聴のまま『ヤングガン』で好きになったキーファー・サザーランド目当てで映画館に母親と観に行きました。
刺激的なシーンにはかなり気不味い思いをしました。