「こうして殺された」ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
こうして殺された
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情緒不安定で戦々恐々、乱れに乱れたローラがヒステリックなジャンキーでしかない、夢か幻か、何が現実なのか、父親の様子は頗る怪しい。
嫌なことから逃れる為の仮想人物としてボブを作り上げたかのように、父親との近親相姦が悪夢的にボブの存在を受け入れながら??
映像に映し出され起こる出来事は全て現実である世界観、物事を素直に受け入れられる体制が出来るのはドラマ版を見ているからこそ、新シリーズを見ればより本作の理解度は増す。
デヴィッド・リンチが続編としてよりも前日譚として描いたツイン・ピークスの物語は、不可解な事柄を含み謎が増えながらもローラ・パーマーに起こった全てを映像で描写することによって、悲惨すぎる現状がリアルに浮かび上がる。
クーパー捜査官の不穏なラストで半端のまま終わったドラマシリーズから、劇場版ではクーパー捜査官が意味深に登場しながらシリーズに繋がるセリフを吐く血まみれの少女と赤いカーテンの部屋やブラック・ロッジなど、不思議に思われる謎を増やして残しながら終われない物語を終わらせるしかない毎度に困惑するのみ??
公開時に仙台青葉劇場にて鑑賞。
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