劇場公開日 2007年8月18日

「ゲームのストーリーのような荒唐無稽さを受け入れるなら、それなりに楽...」ベクシル 2077日本鎖国 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ゲームのストーリーのような荒唐無稽さを受け入れるなら、それなりに楽...

2022年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ゲームのストーリーのような荒唐無稽さを受け入れるなら、それなりに楽しめるが、
SFとしては絶対に成り立たない稚拙な設定で、見ていて腹が立ってくる。

まず、機械化ウイルス。もしこんなものができれば、直接体内に取り込まなくても
勝手に全生物を侵食し、機械に変えるだろう。
でも強力なはずのそのウィルスは、なぜか感染していかない。体内の細胞のすべてに
侵食するだけの感染力がありながらバイオハザードのようになっていない。

機械化された人間がエネルギーを必要としないのも非科学的
デューンで出てくる生物のような管状のものが出てくるのもおかしい、鉄くずが
集まっただけの塊がどうして形を保持したり動いたりできるのか。魔法ですか。

また鎖国化を実現されている技術にも無理がある。
衛生の電波をジャックすることができて、スクランブルをかけることができたたと
しても、光まではシールドできない。つまり、光学的にはモニタリングは可能。
フィルムを使えばよいだけ。10年もあればいくらでも工夫できるはず。

それに国民全体をだまして人間以外のものに改造する実験だとか、もしそんなことが
仮にできたとしても、首謀者の計画自体にメリットが見当たらない。
映画終盤で斎藤がした事がもっと早い段階、いや計画当初に起きるはず。
たった一人の誇大妄想に組織的に付き合う理由が、その他大勢には存在しない。

ビン棒