「映像よりも小説の方が想像力が増す」きみにしか聞こえない 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
映像よりも小説の方が想像力が増す
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原作乙一のラブファンタジー版『イルマーレ』
相変わらず情けなくも原作は未読。クレジットには乙一作品の題名が2つあったので、その2つの話を併せたのかな?
小出恵介の人物設定は割と良いですね。本当はファンタジーとして突拍子も無いのだけど、彼の境遇に何となく「ありかな!」と、納得しながら観せられてしまっていました。
でも残念だったのは時間設定のズレや、片瀬那奈の存在には、「そうだったのか!」とゆう驚き・説得力には欠けているところでしょうか。“自分に自信を持って生きる”とゆう主題自体はとても良いのに、ドリカムのメロディーに乗せた曲をピアノで弾く“過去”からの脱却は完全に取り除かれてはいない様に思えるのと、終盤のあからさまな“フェイク”も映像だとギリギリ許せる範囲内かな〜、と…こうゆう場面は映像よりも小説の世界の方がより想像力を掻き立てるのではないでしょうか。
(2007年6月30日シネマGAGA)
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