キサラギのレビュー・感想・評価
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痛快で不思議な会話劇とミステリー
古沢マジック
劇場公開の2007年当時は、古沢良太さんのことも全然知らなかったので、今作を観たときの衝撃は途轍もなく大きなものでした。なんとなく観たのもよかったのですが、ビルの屋上階で「一癖ある人たち」が集まってB級アイドルの一周忌をやるという「こんな話で映画になるの?」というような話ですが、全く予想してなかった展開に驚きの連続でした。それは登場人物たちも同じで、みなさんそれぞれが集まってきた人達のエピソードに驚愕し、動揺し、一転二転…しつづけるドラマにぐいぐいのめり込んでいく感じがまさにマジックでした。俳優陣がみなさん、とても名演技ですばらしかったです!笑わせておいて泣かせるところや終わるかと思わせてなかなか終わらないところは「コンフィデンスマンJP」シリーズでもお馴染みですが、でも、やはり今作こそが最高傑作だと、16年ぶりに見直して確信しました。
何度観ても名作。 非の打ち所がない作品。 ハリウッドのように壮大な...
良くできてる!
ネットのファンサイトで出会ったアイドルファンたちが一周忌追悼の会で...
コンフィデンスマンJPを凌ぐ古沢良太最高傑作
3度目の鑑賞
いずれもDVD
小栗旬の代表作の一つ
監督は『シムソンズ』『守護天使』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』『累』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』『釣りキチ三平』『探偵はBARにいる』『鈴木先生』『少年H』『寄生獣』『コンフィデンスマンJP』の古沢良太
焼身自殺?したD級女性アイドル如月ミキの一周忌ということでファンサイトを介してアイドルオタクの男5人がペントハウスという密室に集まり追悼会を開催する話
如月の思い出話で盛り上がる趣旨だったはずがやりとりはやがて自殺じゃなくて殺されたんだというネットでありがちな展開に
5人の推理が始まる
議論していく中でどんどん5人の正体が明らかになっていく
如月がおっちょこちょいだったばっかりに思わぬ展開に
なんやかんやでまるくおさまる
登場順は
家元(小栗旬)
安男(塚地武雅)
スネーク(小出恵介)
オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)
いちご娘(香川照之)
あの有名ドラマを知っているとユースケの役名だけでも笑ってしまう
三谷幸喜の代表作にして名作の『12人の優しい日本人』的なノリ
舞台向きの作品をあえて映画でやっちゃうのが良い
脚本さえ良ければ場所は殆ど同じで良いを体現しているジャンル
但し野郎だけ
『12人の優しい日本人』には山下容莉枝など女性3人登場
『12人の死にたい子どもたち』は杉咲花橋本環奈黒島結菜など6人も女の子がいる
映画どころか芝居じゃないけど朝生だって昔は黒木香とかいたし今では三浦瑠麗がいる
アベプラだって毎回毎回得体の知れない女が出るしまれに紗倉まなに遭遇することがある
でも本家本元『十二人の怒れる男』は野郎ばっかりだからまっいっか
なぜか映画comのキャスト紹介には無いが大磯のアイドルイベントの司会者役として宍戸錠が出演している
エンドロールで如月ミキが歌を披露する
アイドルだけに歌唱力はないが決して音痴というレベルではない
如月ミキ役の人も実際に超マイナーなアイドルで全くブレイクすることもなく尾木をクビになり今は35歳になってフリーで細々と芸能活動してるってのが良い
この映画をきっかけにメジャーになっても良かったんだけどな
可哀想だから坂道系アイドルグループのどこかに混ぜてあげればいいのに
あと小出恵介の罰は重すぎた
濡れ衣だし長くても一年だろと
73点
ハッピーエンド
古沢良太が手がけたどんでん返し?の映画ということでかなり気になっていたが、ようやく鑑賞。昨日に引き続き古沢デーです。今回三本レンタルしたんですけど、
「Always 続・三丁目の夕日」「キサラギ」「リーガルハイ1・2」と全て古沢良太脚本。尽くしです
まぁ、面白かった。
期待してたよりはって感じだったけど、低予算ながらにしてなかなか面白い会話劇でした。
突如若くして自殺してしまったアイドルの如月ミキの一周忌にファンサイトで知り合った5人の男たち。最初は皆で語り合うような楽しい会のはずが、その内の1人がミキは自殺ではないと話し始める...
5人の演技が素晴らしい。
個性的なキャラの濃ゆい人物を各々演じて、それだけでも見応えあって笑える。特に塚地武雅は芸人なだけあって本当に面白い笑 どんだけ気にするだ笑笑
100分越えなのにテンポが良くて、話が2転3転以上するので飽きる事は一切ない。ずっと同じ場所なのに、観客の目を1度も離させない脚本には脱帽です。色んな方言われてますが、舞台みたい。会話劇は楽しいねぇ
まぁ、どんでん返しまではいかないかなと。
常に転がっている感じなので、うわ!そうだったのか!という掃海艦は無い。コンフィデンスマンJPを期待していたら肩透かしを食らうかも。
ツッコミ所も多々。
葬式で知れなかったの?とかなぜその情報手に入れれなかった?とか無理があるだろ!と思わざる負えなかった。巧妙さが今ひとつって印象。
まぁ、良かったかな。
ってかさ、初めて見たんだけど「リーガルハイ」面白すぎない??最高じゃん笑笑
おもしろいですが
ツボにはまる会話劇
あんたのHNはなんでオダ・ユージなんだ?共演してたから?でも、嫌いなんだ・・・
面白い脚本!まるで三谷幸喜の舞台劇を観ているような錯覚にも陥ってしまう。自殺したアイドルが実は他殺だった、事故だったと、二転三転する展開はまるで裁判劇のようなスリル。それに個性豊かな5人の俳優によって織り成される、漫才のようなコミカルなツッコミが満載でした。舞台となるのはあるビルの屋上の小部屋。密室劇として展開します。
設定そのものに奇抜さがあり、グラビアアイドル如月ミキの一周忌にファンサイトの常連がオフ会のごとく集まり追悼会を催すのです。お互い見ず知らずの5人:家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、イチゴ姫(香川照之)。オフ会の楽しさもあるのですが、オダの“礼節”という言葉に故人を悼む場なんだと雰囲気は一転する。
ストーカーの存在、そのストーカーが目撃したモヒカン男、警察の失態、故郷にいる恋人の存在等々・・・次から次へと意外な人物が浮上してくるものだから、清純派のイメージも崩れかかったり、復活したり・・・ファンレターを200通も送ったという小栗旬もたじろぐばかり。デビュー前のプレミア写真や手紙という、ファンの中でも一番のコレクターだった彼も徐々に疎外感を覚えていく過程がとてもよかったりする。
もちろんサプライズでもあるモヒカン頭や巨漢から55kの減量のCG処理。それにコマ撮りにしたコミカルな映像も回想シーンにはピタリと当てはまる。そして、更なるサプライズの展開のために、「偶然なんてものはない」という台詞がプロットそのものを引き締めてくれるのです。もし、真の意味での部外者がいたのなら、それはそれで自然なのだけれども、如月ミキ(酒井加奈子)の実写映像を見る限りでは、これが必然だったのかもしれません。
水泳大会の隠し撮り映像も終わり、エンドロール後にその司会者である宍戸錠の登場。事件は解決し、これ以上詮索しないと誓った5人がまたうんざりさせられる表情がいい。彼が持っていたのはシャレのつもりで鍵(名前が錠だから)?押入れ部屋に閉じ込めた犯人は・・・もういいよ。
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