劇場公開日 2007年6月16日

「コンフィデンスマンJPを凌ぐ古沢良太最高傑作」キサラギ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コンフィデンスマンJPを凌ぐ古沢良太最高傑作

2022年1月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

萌える

3度目の鑑賞
いずれもDVD
小栗旬の代表作の一つ

監督は『シムソンズ』『守護天使』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』『累』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』『釣りキチ三平』『探偵はBARにいる』『鈴木先生』『少年H』『寄生獣』『コンフィデンスマンJP』の古沢良太

焼身自殺?したD級女性アイドル如月ミキの一周忌ということでファンサイトを介してアイドルオタクの男5人がペントハウスという密室に集まり追悼会を開催する話
如月の思い出話で盛り上がる趣旨だったはずがやりとりはやがて自殺じゃなくて殺されたんだというネットでありがちな展開に
5人の推理が始まる

議論していく中でどんどん5人の正体が明らかになっていく
如月がおっちょこちょいだったばっかりに思わぬ展開に
なんやかんやでまるくおさまる

登場順は
家元(小栗旬)
安男(塚地武雅)
スネーク(小出恵介)
オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)
いちご娘(香川照之)

あの有名ドラマを知っているとユースケの役名だけでも笑ってしまう

三谷幸喜の代表作にして名作の『12人の優しい日本人』的なノリ
舞台向きの作品をあえて映画でやっちゃうのが良い
脚本さえ良ければ場所は殆ど同じで良いを体現しているジャンル

但し野郎だけ
『12人の優しい日本人』には山下容莉枝など女性3人登場
『12人の死にたい子どもたち』は杉咲花橋本環奈黒島結菜など6人も女の子がいる
映画どころか芝居じゃないけど朝生だって昔は黒木香とかいたし今では三浦瑠麗がいる
アベプラだって毎回毎回得体の知れない女が出るしまれに紗倉まなに遭遇することがある
でも本家本元『十二人の怒れる男』は野郎ばっかりだからまっいっか

なぜか映画comのキャスト紹介には無いが大磯のアイドルイベントの司会者役として宍戸錠が出演している

エンドロールで如月ミキが歌を披露する
アイドルだけに歌唱力はないが決して音痴というレベルではない

如月ミキ役の人も実際に超マイナーなアイドルで全くブレイクすることもなく尾木をクビになり今は35歳になってフリーで細々と芸能活動してるってのが良い
この映画をきっかけにメジャーになっても良かったんだけどな
可哀想だから坂道系アイドルグループのどこかに混ぜてあげればいいのに

あと小出恵介の罰は重すぎた
濡れ衣だし長くても一年だろと

野川新栄