「伏線を丁寧に回収した」ボルベール 帰郷 kuさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線を丁寧に回収した
まず観終わって感じたことはこの映画は「丁寧に伏線を張り、さらに丁寧に回収したな」ということでした。こういう何というか、家族内の、劇中でもアグスティナが言っていた「内輪の問題」の映画ってリアリティを追及してそれに夢中になってしまっているのか、「あれはなんだったの?あのシーンいらなくない?」とすっきりしないものをいくつか残して終わることが多かったのですが、(個人的にそう思うことが多かった)この映画はストーリー展開と家族の問題のフィクションらしさとリアリティのバランスをうまくとっていたような気がします。
細かいところはひょっとすると他にあるかもしれませんが、私が個人的に知りたかったことをすべてはっきりさせてくれました。
母との会話ですべての点がつながり、(予想は十分できるのですが)そこからラストまでの流れもよかったです。
登場人物が皆、強さと脆さを体現しているので共感もしやすく、とても見やすく感じました。
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