アヒルと鴨のコインロッカーのレビュー・感想・評価
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開始そうそう違和感
友達にすすめられたので観ましたが、正直期待はずれでした。
ネタバレは読んでいなかったのですが、映画を観る直前に、雑誌でマンガ家がアヒルと鴨のコインロッカーのワンシーンをイラストで描いたものを見てどういうことなんだろうとひっかかっていました(椎名が河崎と呼んだ男を琴美がドルジと呼びかけるシーン)※原作にはないシーンらしいです
映画を観はじめてからもドルジはひきこもりというわりには、椎名が外でドルジを見かけるシーンがあったので、私の違和感は最高潮に達し、こいつはドルジじゃないなと開始15分位でわかってしまいました。
雑誌のイラストさえ見ていなければもっと楽しめたのかもしれませんが、ひきこもりのはずのドルジを椎名が外で見かけるシーンがある時点でやっぱり違和感を感じます。
瑛太の演技が上手いという評価も、髪型や服装、しゃべり方を変えれば俳優さんならあれぐらいの演技はできると思います。
話の内容もそれがなんなんだろうと思ってしまいました。結局何が言いたいのという感じです。なんか暇な人達だなぁ。自己満足だよ。
登場人物の誰にも共感も感情移入もできませんでした。
なんでこの映画が評価が高いのか私にはわかりませんでした。
思わず口ずさんでしまうよ
コレ観て岳くん好きになったよ。松田龍平はよく覚えてない。
動物虐待とか人種差別とかが根底にあるけど、濱田岳演じる主人公が やんわりと受け止めてくれてた。
優しく切ない物語。
キャスティングが最高。
思いがけない
名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出。
なんといっても、この映画の主役はボブディランの「風に吹かれて」だと思います。
私も大好きな曲ですが、この曲とアメリカンニューシネマっぽい演出がとてもよく合っていて、印象に残ります。
この映画を見た人は、見終わった後、必ず「風に吹かれて」を口ずさんでいることと思います。
テーマとか、メッセージ的なものは特にないようです。
その分、少し不満ですが、名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出が、すごくいい雰囲気を出してました。
主人公の濱田岳さんが、実にいい演技をしていました。
大塚寧々さんの謎の美人ペットショップ店長も、よかったです。(前後しますが、後の「みなさん、さようなら」のコンビで興味深いです。)
小ネタもけっこう入っていましたが、あまり笑える映画ではありません。
謎が謎を呼び、何が本当なのか、最後にわかるという組立です。
この映画の場合、ネタバレは厳禁です。
題名の意味も、最後にわかります。
たとえるなら、内容的に、落語の謎かけ問答(漫才師のネズッチが、やっているもの)的な映画です。
かなりよかったので、名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出が、邦画の一つの流行になってくれるといいなと、少し思いました。
後からつながる
こことここが、こう繋がるのかー!ってなる映画!瑛太が外国人だなんておもわなかったし、やっぱり日本語があまりしゃべれない
外国人とわかると少し距離。をおいてしゃべってしまう。わかる気がする。ほんとに。バス停にいた外国人とか、助けてあげたい気持ちはあるのに助けらんないんだよね
瑛太の微妙な演技も繋がるどんでん返し
内容の割にフンワリとした邦画好き
バックします。(ガッツ石松)
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」(中村義洋監督)から。
原作は、もちろん、伊坂幸太郎さん。
素敵な台詞もいっぱいあったのに、最後に選んだのは
「バックします。(ガッツ石松)」
ブータン人留学生ドルジに、日本語を教える河島。
その1コマだったけど、インパクトが強過ぎた。
「バックします。」を何回も口にしていると、
たしかに「ガッツ石松」に聞こえてしまう。(笑)
教えている河島の方が笑い出してしまうほど、面白い。
この作品を観てから、街中でこのフレーズが聞こえるたびに、
1人で「ガッツ石松」と言い換えてしまっている自分がいて、
どうしようもなく可笑しい。
作品の中では、どうでもいいような台詞だけど、
このフレーズを耳にするだけで、作品を思い出すのだから、
それはそれで、成功なのかもしれないな。
主人公「椎名」の名前を、ブータン人が覚える時も、
「しいな、しいな、おかしいな」と口にする。
これまた、耳から離れない。困ったものだ。
ゆるっと観てる間に
伊坂幸太郎は仙台が多いね
心に残る映画でした
音楽でも映画でも絵画でも小説でも
ぱっと目に付きキャッチーですぐに気に入るものと
時間をかければかけるほど
どんどん好きになっていく作品がある。
前者は何度か目にしたり聴いたりするうちに
飽き飽きしてきちゃったりするんだけれど
後者は何度目にしても聴いても新鮮に映る。
たとえば私にとってジョンレノンの音楽がそれに当たります。
そして私にとってこの映画も同様です。
この映画を観たとき確かに良い映画だと思ったけれど
どこか少し荒い気もして単に「いい映画」として観終わりました。
しかし何故だか気持ちのどこかに切なさと共に残っていて
そのうちテレビで二度目をに観る機会があった時には
この映画と中村監督、伊坂幸太郎さんの大ファンになっていました。
これはセンスと感覚の問題です。
これが出来る人たちはそんなにいないと思います。
中村監督と伊坂さんのコンビがこれからもあることを祈っています。
近頃真っ当な日本映画
その独特の文体とユーモアで知られる伊坂幸太郎の小説を映画化した本作は、小説と同様に何とも魅力溢れる作品だった。
気取っている、と一言で片付けるのは簡単だけど、それだけでは片付けられない、抗いがたい魅力が本作にはあった。正直に言えばテンポはあまりよくないし、あまりに演出が優等生過ぎるような気もする。だがしかし、よくぞまあ、あの映像化が難しかったであろう原作を、ここまでの映画に仕上げたなぁ、というのが素直な印象だ。原作のテイストや魅力を理解できないまま、話題性だけで映画化され、死屍累々と並ぶ作品が多い中、本作に限って言えば、近頃真っ当な日本映画だと本当に思った。
なお、中村監督は本作をきっかけに(?)「チームバチスタの栄光」の監督へと抜擢されたが、彼を選んだプロデューサーの見る目は確かだったと思う。メジャーでは自分の思うような作品が撮れず苦労している気がするけど、それでも才能を持った監督であることは間違いないと思うので、中村監督の次回作「ゴールデンスランバー」に期待したいと思う。(「フィッシュストーリー」は未見)あと、監督は違うけど「重力ピエロ」も楽しみだ。
題名の意味がようやくわかりました
前から、この「アヒルと鴨のコインロッカー」は
評価が高く、観たいと思っていたら
深夜番組というか早朝番組でやっていたので
見始めたら、最後まで観てしまいました。
そしてようやくわかったのです。
この奇妙な題名の理由が。
先日もフィリピンの女の子の両親を国外追放しまった、
そんな事件が有りましたが、
日本という国は、アジア人に冷たい、
そんな感じがします。
作品の方は
瑛太が日本人と思いきや、
心優しいブータン人を演じています。
このどんでん返しが新鮮で、
これこそ、黙っていれば
日本人だとしても
どこの国の人かわからないじゃないかという
監督からのメッセージに思えました。
昔持っていた日本人の優しさが、
文明という名の元に
失われていく危惧を感じさせてくれました。
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