劔岳 点の記のレビュー・感想・評価
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先達の偉業に感無量
先達の偉業を再認識できるドキュメンタリーとしてよかったです。
測量屋、一般には知られない職種の一つと思われます。
また近年ではGPS測量の台頭により急峻な山の三角点も使うことが少なくなりました。
しかし、楽になった測量も一等から四等になる三角点があればこそ。
惜しむらくは、測量作業風景も踏査、選点、観測だけでなく、三角点を埋める作業や測量器材の組み立て、内業(計算作業)等も多少は欲しかった気がします。平板とアリダードを使っての選点作業は、測量教本でしか見ない作業だったので参考になりました。
測標視準の画が正像(上下が目で見たとおり)なのは・・・・一般への配慮でしょうが・・・・
本来は倒像(上下逆さま)と聞きます。
あと、肝心の剣岳が三等ではなく四等三角点となった経緯が描かれてないような・・・
登頂の報告を受けながら、現場の苦労に気遣いも見せず、面子だけに拘る参謀連中のシーンは削っても測量作業風景には、もうちょっと時間を取って欲しかった・・・・
あまりやってしまうと、NHK番組のようになってしまうでしょうが。
言わずもがなではありますが、フィルムによる山岳映像はすばらしいものでした。
すばらしい映画でした
試写会で見ました。過酷な環境での撮影ということがひしひしと伝わってきました。
既に原作を読んでいたので、どのシーンも違和感なく見ることができましたが、映画だけだと伝わりにくい部分もあったように思います。
観てから読むか、読んでから観るか。合わせて原作を読んでみるのもいいと思います。
体感できる
鑑賞前に、監督・出演者の思いを聞いていたので、ストーリーより、どうやって撮影してるの?って言う疑問が先に浮かんできた。
過酷な撮影だったって言う一言では片付けられないほど、大変な撮影だったことが、映像からうかがえる!
当たり前だけど、撮影が過酷だったって言うことは、ただ地図を完成させるために、劔岳を目指した主人公たちは、それ以上過酷な状況を体験してるってことになるんだなぁって思うと、今さらながら、尊敬してしまう。
とにかく、百聞は一見にしかずです。
アルペンルートに行きたい!!
自分の目で実際に見たくなりました。本当に綺麗な景色です。夏と冬の雷鳥の姿。声。見事な雲海。ただ仕方の無い事ですが、悪天候時の映像がすごく見づらい。また悪天候時から映像が変わったとき画面がすごく眩しく感じました。突っ込み所として
山岳会のあの格好。それで登山ですか?な感じでした。最後の方の香川と浅野のシーン感動でした。
絶景!この景色を見るだけでも価値有り!
この映画は日本地図の完成の為にまだ未踏だった劔岳を
登頂するまでの話なのですが、
その劔岳を登るための登頂ルートを検討するため、
その時点で雲より高い位置まで登っています。
そんなシーンが、冒頭から直ぐ用意されています。
絶景、絶景、ホントに凄いゼッケイなのです。
夕陽で雲の絨毯がオレンジ色に輝いている様は素晴らしい
絶景です。
役者も
浅野忠信や香川照之に、役所広司や宮崎あおい
といった芸達者な人達を集めているのですから水準以上です。
いちゃもんをつけるとするならば、
これだけの「ホンモノ」を集めている割には
胸に迫るものが弱いって事でしょうか。
でも、今回は
木村監督のこだわりにこだわった
劔岳の風景を
堪能する価値、おおありだ!
と思います。
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