劇場公開日 2007年9月15日

「これは三池流源平合戦だ!」スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 鎌鯱さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これは三池流源平合戦だ!

2010年12月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

『十三人の刺客』以来筆者にとって二本目の三池映画。そないに良い評判を聞いたわけでもなかったのだが、思ったより面白く拝見致しました…
この手の和洋折衷(という言葉が適当かどうかちと悩む)モノの映画に大傑作を知らない身としてはちょっと心配しながらの鑑賞であった。でもまあ、なかなか良いぞ。
語るとすればやはりこの無駄に豪華な俳優陣に尽きる。香川照之さんなんかはさすが。切れ者に見えてトコトン間抜けな役を演じさせたらこの人の右に出る者は居ないなあ…序盤鳴りを潜めていた桃井かおり女史なんかも、中盤から本領発揮している。ハードボイルド臭が目に染みて染みて凄い。木村佳乃様、エロい!エロいぞ!うわ!そしてそしてタランティーノ御大まで!腹一杯だったです。はい。

…てかおい、伊藤さんよ!陰薄かねェか?

案の定、三池映画ならではのダーティーなゴア描写に彩られており、花(!?)を添えるユーモアが苦笑を誘う。物語はまんま「用心棒」で捻りもクソもないけれど、もう紛れもない三池崇史監督作品に仕上がった。筆者としてはそれで満足。

ただ、もっとスマートにやってくれ!
全体的にしっとり見せようと努めているのは判るがそう言う映画ぢゃないと思う。10分の差でも印象は大きく変わる筈だ。
まあそう言っときつつ、世界観にはほぼ文句なしなのだ。こういう映画を日本人で撮れるのは取り敢えず貴重なスキルではなかろうか。
てなわけで三池さん!『実写版忍たま乱太郎』楽しみに待ってますよーだ。多分観ないけど。

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鎌鯱