劇場公開日 2007年6月29日

ダイ・ハード4.0 : 特集

2007年6月26日更新

ブルース・ウィリス DIE HARD 4.0までのバージョンアップ

ブルース・ウィリスがアクション映画のスターとしての地位を築いたのは無論、88年の「ダイ・ハード」だ。彼の出世作「こちらブルームーン探偵社」の頃と風貌を比べれば、いくぶん髪の毛の生え際は後退していたものの、ユーモアあふれるセリフを常に吐き、筋骨隆々とした上半身を誇示するかのようなタンクトップ姿に(なぜか)なって、“ダイ・ハード”(絶体絶命)なアクションをこなすさまは、爽快この上なかった。そのウィリスも、アクションスターとしてのキャリアが約20年間にもなろうとしている。最新作「ダイ・ハード4.0」までの彼のバージョンUPの軌跡を振り返ってみよう。

20年もの間、厳しい世界を生き残ってきた ブルース・ウィリス
20年もの間、厳しい世界を生き残ってきた ブルース・ウィリス

●ダイ・ハード4.0
「ダイ・ハード4.0」 (07)
……ジョン・マクレーン(刑事)
監督/レン・ワイズマン
共演/ジャスティン・ロング、マギー・Q
髪型/スキンヘッド 服装/ボロボロ長袖Tシャツ
ダイ・ハー度/99(アクション度★★★★★  ユーモア度★★★★)
■マクレーン初のスキンヘッドで挑んだシリーズ最新作。娘や相棒に見せた父性が新たな魅力に。ちっとも運が悪くないのが難点か。

●ダイ・ハード3.8
「16ブロック」 (06)
……ジャック・モーズリー(刑事)
監督/リチャード・ドナー 共演/モス・デフ
髪型/植毛・長め 服装/スーツ
ダイ・ハー度/60(アクション度★★★★ ユーモア度★★)
■舞台をアリゾナからNYに変えたブルース・ウィリス版「ガントレット」。植毛+贅肉をたっぷり蓄え、NYダウンタウンを大疾走。

●ダイ・ハード3.7
「ホステージ」 (05)……ジェフ・タリー(警官、交渉人)
監督/フローラン・シリ 共演/ケビン・ポラック、ジョナサン・タッカー
髪型/スキンヘッド 服装/ジーンズ
ダイ・ハー度/90(アクション度★★★★ ユーモア度★★★)
■「ダイ・ハード」1作目を彷彿とさせる豪邸での持久戦。見事に剃り上げたスキンヘッドで、シリ監督のハードかつプリミティブな演出を乗り切る。

実はスキンヘッドの方が様になる
実はスキンヘッドの方が様になる

●ダイ・ハード3.6
「ティアーズ・オブ・ザ・サン」 (03)
……A・K・ウォーターズ大尉(米海軍特殊部隊員)
監督/アントワン・フークワ
共演/モニカ・ベルッチ、トム・スケリット
髪型/スキンヘッド
服装/迷彩服
ダイ・ハー度/60(アクション度★★★★ ユーモア度★★)
■「ダイ・ハード4」になり損ねたアントワン・フークワ監督による米軍万歳映画。ブルース・ウィリス版の「七人の侍」+「隠し砦の三悪人」としても楽しめる。モニカ・ベルッチの腕(胸?)に抱かれて任務終了。

●ダイ・ハード3.5
「アンブレイカブル」 (00)……デビッド・ダン(列車事故唯一の生存者)
監督/M・ナイト・シャマラン 共演/サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン
髪型/スキンヘッド 服装/レインコート
ダイ・ハー度/100(不死)(アクション度★★★ ユーモア度★★)
■前作から一転、「ダイ・ハード」どころでない、生まれながらの“超人”を熱演。ウィリス史上最強はマクレーンではなく、このキャラクター。

●ダイ・ハード3.4
「シックス・センス」 (99)……マルコム・クロウ(精神科医)
監督/M・ナイト・シャマラン 共演/ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット
髪型/植毛・ミディアム 服装/厚手のコート・スーツ
ダイ・ハー度/0.1(即死)(アクション度★★ ユーモア度★★)
■世にシャマランの名を知らしめた大ヒット作。「ダイ・ハード」の名前を返上したかのような即死&勘違い男を抑え気味に演じきった。生死を超越した存在に。

>>「ブルース・ウィリス DIE HARD 4.0までのバージョンアップ(2)」に続く!

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

「ダイ・ハード4.0」の作品トップへ