劇場公開日 2007年6月16日

「思ってたんと違う。・・・けど、良かった。」ゾディアック にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0思ってたんと違う。・・・けど、良かった。

2022年12月21日
PCから投稿

”ザ・デビットフィンチャー”を期待するとがっかりしてしまう。
でも、がっかりしている暇など無いほど濃密なドラマ。

映画の評価ではない、残念な点が2つ。
1つは、私が日本人であること。
ゾディアックはアメリカの有名な未解決事件だそうな。
その空気感が分からないと、
「だらだら長くて結論のない退屈映画」とか、
「もっと、暗号とか犯人像とか魅せ場あったでしょ」とか、
そんな感想を持ってしまいそう。
日本でいえば”三億円事件”とか”グリコ森永事件”などに
あたるのかな?
いや、”徳川埋蔵金探し”に近いのかもしれませんね。
テレビドキュメントの「三億円事件の犯人を追え!」みたいな
特集も結構おもしろいですもんね。

2つめは、私が日本人であること。
一見して、この映画はセリフが多い。
それもメチャクチャ多い。
字幕がどれほど忠実に翻訳されているかが分からない。
デビットフィンチャーほどの監督が、こんなにセリフ多めに
つくるってのは、セリフをちゃんと聞かせたいためだと思う。
でも、私は英語ネイティブじゃないので字幕を追ってしまう。
すると、映像のディテールを見逃してしまう。

なので、鑑賞後の感想は「面白かった」ではなく、
「残念。がっかり」になってしまう。
これは映画に関する感想ではなく、自分自身に対する感想なので
余計に残念でがっかりだ。
こんなに素晴らしい作品なのに・・・。

にゃろめ