ゾディアックのレビュー・感想・評価
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なんか既視感あるけど明確に思い出せず、またもや理解不十分のモヤモヤ視聴に終始
中盤位から「リメイクかなんかを見たんだろう」と気付き始めていたが、あくまでこの映画は初視聴なんだと思っていたら(思い込もうとしていたらだな苦笑)、視聴後調べでしっかり見ていたことにショック! 度忘れにもほどがある・・ 今回もまた前回と同じく人物相関が完全に途中で途切れてしまい「雰囲気察し」で眺める感じとなってしまった。おまけに2時間程度かと思ったら2時間半であり、体感的には3時間半くらいととてつもなく長く感じ、終盤は飽き飽きしてしまったよ。苦笑 映画的には緻密に作りこまれたいい出来なのかもしれないけれど、エンタメ指向人間が見るには不向きであり、しっかりした観察眼と記憶力がないと最後まで付き合い切れないたぐいのマニアック作品だね。
もやっとするけど実際の未解決事件ってそんなものだよね
ずっと気になっててやっと視聴できた。 いつ逮捕されるんだろうと今か今かと待ち侘びて見ていたのにこの肩透かし。 すこしもやっとしましたが、昨今溢れかえっている未解決事件をふらっと現れた探偵が解決したり、捜査打ち切りした事件を再捜査して逮捕したり、、などなどのドラマや映画を見すぎて感覚が麻痺していましたが、実際はそう簡単に物証は出ないし、証拠がないと逮捕はできない。 ましてや何年も経っている事件を掘り返されたところで物証がないと割り切っている犯人は今更自供もしない。 実際問題、現実なんてこんなものなのだろう。 今捕まっていない凶悪犯も、警察はある程度犯人を絞っているだろう。それでも捕まらないのは…。 真実はいつも一つなのかもしれないが、その一つを掴み取るのは容易ではないことを思い知らされました。
クライマックスの無いサスペンス映画
未解決事件を取り扱うと本来こういう展開になるのかもしれない。NHKの未解決ドキュメンタリー番組があるが、犯人像に迫ったり、犯人を取り逃したり、犯人の生い立ちがドラマティックに描かれていたり、役者さんたちがドラマのなかで迫真の演技で再現してくれている。 本作にも多少熱い演技で犯人探しをしていたが、基本的に謎解きのシーンは淡々と訥々と語り合っているので、いつ盛り上がるんだろうと観ていると肩透かしを喰い、睡魔と戦い続けることになる。 でもそれが未解決事件を題材にした映画ということなのだろう。何しろ犯人はわかっていないし、動機もわかっていない。あくまでも憶測の段階でしか犯人に接近していないし、犯人と疑われたアレンは逃げようともしていない。唯一盛り上がりそうな場面は犯人がテレビを通して電話で会話するシーンだが、あの内容が事実に基づいているのだとしたら、盛り上がりようのない会話だった。 これはドキュメンタリーではない。しかし“未解決事件を扱った事実に基づいた映画‘’と謳われしかも猟奇的な殺人事件である。何やらドキドキハラハラするんだろうと期待値はあがる。確かにドキドキハラハラはし続けた。そのドキドキハラハラを一瞬だけ満たしてくれたシーンは、ロバートとアレンが対峙した瞬間だけだった。 さすがデヴィッドフィンチャー。見事に観客の期待を裏切り未解決事件を再現してくれた。
丁寧なつくり
演出が丁寧でどの場面も構図が良い、演者の演技がクローズアップされている 作中舞台のクオリティが高い 悪く言えば冗長な演出が多くテンポが悪い 実際に起きた連続殺人事件「ゾディアック事件」をテーマにした作品、という前情報だけで視聴した。 風刺漫画家ロバート・グレイスミスが主人公で、事件の全容解明を描いていくという作品だが、どこからどこまで実際の話なのかよく分からないまま最後まで見て抱いた感想は 「なんでこの主人公の生活と執念をここまで丁寧に演出しているんだ?」だった。 視聴後調べたところこれは原作者のノンフィクション小説を元に撮影されているからで 作品の主軸が「ゾディアック事件」ではなく「原作者による事件の調査」なのが理由だった 事前に知っていればもう少し楽しめたか、あるいは視聴する気がそがれていただろう。 本作で個人的に一番気になった箇所は ジョン・キャロル・リンチはウェイド・ウィリアムズ(プリズンブレイクのベリック役)と一瞬見間違うほど構成要素が似すぎ というストーリーと全く関係ないところだけだった。 犯行シーンの描写は実に恐ろしい、必見 クオリティが高く、良い作品ではあるが、 スリラー映画としては犯行シーン以外がいまいちで長い 個人的に後半の展開はあまり好みではなかった。
デヴィッド・フィンチャー作品はやっぱり好き
実際の未解決事件「ゾディアック」 それをデヴィッド・フィンチャー監督、ジェイク・ギレンホールやマーク・ラファロなど豪華キャスト 犯行シーンの2つは観ていられないくらい残酷で、ゾディアックの非情さがよくわかりました そこからストーリーは、事件を解明しようとするマーク・ラファロ演じるトースキー刑事をメインに進んでいき、後半はジェイク・ギレンホール演じる漫画家グレイスミスがメイン この2人のゾディアックへの入れ込み方がすごくて人生を狂わせるほど 実際の未解決事件だからラストでもゾディアックは誰なのかわからなくてもモヤモヤはしませんでした トースキー刑事は途中から自分の人生に戻っていき、グレイスミスはどんどんはまっていき 家族を放ったらかしにしてゾディアックに夢中のグレイスミスはそれで良かったと思える程ののめり込み具合 今作でもそういう役柄がはまっているジェイク・ギレンホールでした 地下室でのシーンはホラーなみにハラハラドキドキ、グレイスミスがいろんな点と点を結び付けてゾディアックの正体に迫っていくシーンは緊張感があり、デヴィッド・フィンチャー監督のサスペンスはやっぱり好きだと改めて思いました
未解決事件に取り憑かれた男
「ゾディアック」と名乗る犯人は、新聞社に犯行声明文を送りつけてくる。 時には犯行を予告して、実行する。 警察の捜査を嘲笑うように、証拠品(血に染まった被害者シャツの切れ端)を、 送ってくる。 1968年にカリフォルニアのナパの水辺で、車の中でいちゃついていた カップルが銃撃されて死亡する。 そんな事件が何件が起きた後で、犯人の「ゾディアックと」名乗る男から サンフランシスコのクロニクル誌に直筆の暗号や手紙が送られて来る。 指紋もDNAも目撃者(直ぐに失踪してしまう)もいるのに、警察は犯人に 辿り着けない。 クロニクル誌の記者も警察官も、次第に疲弊してくる。 未解決事件を描いた映画として、韓国映画の「殺人の追憶」が有名だが この映画の主人公はクロニクル誌の挿絵画家ロバート・グレイスミス (ジェイク・ギレンホール)が主役なのだ。 彼はクロニクル誌でジィーッと記者の捜査を見つめている。 新聞を読み、暗号を解き、資料をスクラップして行く。 グレイスミスが動き出すのは映画の終盤の真ん中を過ぎた 残り後55分からなのだ。 【ゾディアック】についての言わば第三者のど素人の挿絵画家が、 カリフォルニア1番の【ゾディアックの研究者】になって行く。 10年も経つと刑事のマーク・ラファロと知り合いになり、 捜査資料の閲覧を頻繁に警察署に訪れる。 そしてグレイスミスはマーク・ラファロや記者そして妻からも、 「ケリをつけなさいよ!!」と執筆を急かされる。 そして1986年「ゾディアック」は出版されて、ベストセラーになるのだ。 グレイスミスが犯人だと名指しした男。 それはリー・アレン。 はじめから捜査線上に上がっていた男。 確かに怪しい。 失踪していた目撃者の男性も、リー・アレンを10点満点で8点の確率で 犯人だと断言する。 捜査の手が届きそうになる直後、リーは心臓発作で死んでしまう。 しかし指紋もDNAも筆跡鑑定も、実は一致していないのだ。 事件は未解決でもグレイスミスがベストセラー作家としてその後も 本を書き、3人の子供の好き父親だと言う。 奥さんも偉かった。 グレイスミスは、「ゾディアック事件」に、誰よりも、 刑事よりも記者よりも夢中になり人生を賭けた。 その時間は【幸せな時間】だったと思う。
深く、静かに、蝕んでいく
落ち着いた語り口調で、事件に関わった者たちの執念とその影響力が丹念に描かれていきます。 体感的にはそんなに長く感じませんでした。時代の雰囲気と忍び寄る何とも言えない恐怖が全編漂っていて、演者も非常に良かったです。特にロバート・ダウニー・Jrは突出してましたね。 フィンチャーの他の作品群に比べたら動的要素は比較的少ないですが、画面から目が離せません。テイスト的には「大統領の陰謀」。フィンチャーが世に放つ静かな蒼い炎。そんな感じでした。
【未解決連続殺人事件に関わり、運命が変わる男たちの姿を描く。明快なラストを求める観客に対し、デヴィッド・フィンチャー監督の”そんなに簡単に真実は掴めないよ。”と言うメッセージが発信された作品である。】
■1969年7月。カリフォルニア州でカップルが銃撃され、女性が死亡する事件が発生。 しばらくして、犯人から新聞社に犯行を告白する手紙が届く。 やがて、事件は世間の注目を集めると共に新たな事件が発生。 新聞記者や漫画家など、4人の男たちが真相を追う。 ◆感想 ・未だに解明さ照れていないこの事件を、デヴィッド・フィンチャー監督が描いた理由は”真実を突き止める難しさ”だと思う。 ・ジェイク・ギレンホール演じるロバート・グレイスミスもその真相に近づきつつも、時の流れによって、真犯人を突き止められない。 ・マーク・ラファロ演じるデイブ・トースキー刑事も同様である。 ・ロバート・ダウニー・Jr演じるポール・エイブリーは、長年の捜査により身を崩している。 <今作で、デヴィッド・フィンチャー監督が描きたかったのは、犯人が捕まらない中、その犯人が残す暗号などにより、徐々に人生を崩されて行く様ではなかったかと思うのである。 日本でも、迷宮入りになっている事件は山ほどある。 その捜査に当たっている方々が定年を迎え、忸怩たる想いを述べている記事を幾つか読んだ記憶がある。 今作は、明快なラストを求めがちな観客に対し、デヴィッド・フィンチャー監督の”そんなに簡単に真実は掴めないよ。”と言うメッセージではないかと思った作品である。>
実際に起きた事件で、デビッド・フィンチャー 監督はエンタメ性を敢えて抑えた?
デビッド・フィンチャー 監督による2007年製作(157分)のアメリカ映画。
原題:Zodiac、配給:ワーナー・ブラザース映画、劇場公開日:2007年6月16日
実際にあった有名な事件に基づく映画だそうで、話が少々ややこしくて追いていくのが大変であった。原作通りだから仕方がないが、一番怪しい人間が犯人らしいということで、ストーリー自体には意外性はなく、物足りない。
主人公役のジェイク・ギレンホールの演技は、上手いとは思った。そのせいか、事件に取り憑かれてしまう展開も、頭では良く理解できた。ただ、妻にも見放されてまで事件にのめり込むことへの共感は、自分にはあまり感じられなかった。
敏腕記者ロバート・ダウニー・Jr.が、この事件をきっかけで酒クスリに溺れて身を崩していく描写も、説明が乏しい為か、不思議に感じてしまった。
ただ、デビッド・フィンチャー 監督自身がこの事件に取り憑かれ主役たち3人に共感し、エンタメ性を敢えて排除し、被害者のみならず多くの人間の人生に影響を与えた事件そのものに焦点をあてたと捉えると、その真摯さには敬意の様なもの覚えた。
監督デビッド・フィンチャー、製作マイク・メダボイ、 アーノルド・W・メッサー 、ブラッドリー・J・フィッシャー、 ジェームズ・バンダービルト、 シーン・チャフィン、製作総指揮ルイス・フィリップス、原作ロバート・グレイスミス、脚本ジェームズ・バンダービルト、撮影ハリス・サビデス、美術ドナルド・グレアム・バート、衣装ケイシー・ストーム、
編集アンガス・ウォール、音楽デビッド・シャイア、音楽監修ランドール・ポスター。
出演
ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr.、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、イライアス・コティーズ、ドナル・ローグ、ジョン・キャロル・リンチ、ダーモット・マローニー、クロエ・セビニー。
事実は小説より奇ならず。
実話ベースの作品であるという注釈を見落としていたので、終わり方には「え?」となってしまった。 が、1970年代のクラシカルな雰囲気や、どことなく不穏で時には妙にコミカルな音楽など、映画全体の空気感は好きだった。 アイアンマンとホームズのイメージしかなかったロバート・ダウニー・Jrの違った面も見れたので、観てよかったかなとは思う。
ちょうどいい塩梅
数年前に観たはずなのに似た映画やドラマを観ているせいか、展開もなにも覚えておらず再度鑑賞。観ながら「あ、やっぱ覚えてる!」というシーンもありつつ、やっぱりハラハラしながら楽しめた。 純粋な知的探究心、好奇心に執念が重なると見えてくる真実。「証拠のない真実もある」その言葉は捜査する誰しもが知っているが法規的社会との狭間でジレンマに苦悩しているのだろう。この映画はファンタジーと笑うこともできるが、映画だからこその表現でエンターテイメントとして成り立っており素晴らしく楽しめる。小難しくなり過ぎるところもヒューマンドラマでお涙頂戴になり過ぎるところも、一個人として捜査する主人公と観客が一体になることの出来るちょうどいい塩梅。 ラストシーンも"決着はつかないものの少し報われた"という点は、王道といえばそうだがデビットフィンチャーらしさのある後味悪くも光が差し込む良いものだった。 何といっても最後まで優しい奥さんだなぁ。
感想メモ
ゾディアックと名乗る犯人を追い求める男たち
完全に怪しい容疑者がいるのに、状況証拠だけだから逮捕できない…最後までやるせない
妻が出て行った時、攫われたかと思ってびびったよね
あと、妙に気になる雰囲気出してた
ゾディアック事件
1969年にカリフォルニア州で実際に起きた連続殺人事件「 ゾディアック事件 」を解明しようと動く男達の姿を追う。
サンフランシスコ・クロニクル紙の風刺漫画家グレイスミスをジェイク・ギレンホールが熱演。
同僚のベテラン記者ポールをロバート・ダウニー・Jrが演じる。
冒頭から息を潜める展開が続き、終盤辺りになると、誰もが犯人に思えてきた。見応えある作品。
自宅での鑑賞
フィンチャーの割にはマイルド
小説や映画をいくつかみていると、いつのまにか猟奇殺人事件に詳しくなっていく不思議。前作が受け付けなかったので反動で面白く思えたのかも知れないけど。 『セブン』や『ファイト・クラブ』の様なギリギリまで攻めてくる感じはないので、安心して観ていられるが、でもフィンチャーがそれでいいのか、とも思う。
もう少し短くできなかったか?モヤモヤして疲れる。
サスペンスとしてはイマイチだし、もやもやした感じは当然残るが、そもそも未解決事件なのでこれは致し方あるまい。事実がこの映画通りであればだが、警察の捜査の仕方に相当問題があったことが未解決になった要因のようだ。難しいだろうが120分位に纏めてもらえるとさらに良かったかもしれない。
長く感じる
実話の未解決事件だからモヤモヤっと終わる。
ゾディアック事件というよりも、ゾディアックによって翻弄される主人公3人の物語って感じかな。
実話ってことを忘れていたから、途中ジェイクが犯人かな?とか思ってたけど全然違った。そっちの方が面白そうだけど。
RDJとマーク・ラファロとジェイク・ギレンホールというMCUトリオで豪華。
湖のほとりで滅多刺しにされるのが1番怖かった。
未解決だけど、ほぼ犯人と思われる人がいる。
進展がないまま急に何年も時が過ぎていくのが辛かった。
後半のジェイクが家に招かれるシーンがめちゃくちゃ怖い。
殺人シーンが序盤の3回しかないため長く感じた。
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