「ジャームッシュ監督はもういい」ダウン・バイ・ロー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャームッシュ監督はもういい
総合45点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:30点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )
ジム・ジャームッシュ監督の作品「パーマネントバケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「コーヒー&シガレット」をこの数か月で立て続けに見てみた。だが彼の特徴として、どの作品も雰囲気重視で物語が薄っぺらで行き当たりばったり。ひたすらありきたりの会話やそこから想像される人間関係だけが描写される。
この作品も同様で、偶然会った登場人物たちが刑務所暮らしや逃亡生活の中、会話をしたりしながら人間関係の描写をすることが中心となっている。一応逃亡劇はあるものの、やはりかなりいい加減。自分は一連のこの薄い物語性にあまり面白みを見出すことが出来なかった。まるでジャームッシュ監督は、しっかりとした物語を使って映画を撮れば微妙な人間関係の描写は出来ないし、その描写こそ映画の核心とでも思っているかのよう。彼の作品はこれらで十分、たぶんもう見ません。
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