パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド : インタビュー

2007年5月31日更新

海賊たちの命運をかけた戦いに不可欠なジャック・スパロウを探すため、“世界の果て”を目指すウィルたち。そんな旅路の途上、“世界の果て”へ行くための鍵を握る人物として登場するシンガポールの海賊サオ・フェンを演じたのは、香港を飛び出し、「グリーン・デスティニー」などで、いまやアジアが誇るスターの座を確立したチョウ・ユンファ。来日したユンファに話を聞いた。(聞き手:編集部)

チョウ・ユンファ インタビュー
「大好きな俳優たちと共演できて、毎日夢のようだった」

――「パイレーツ・オブ・カリビアン」に参加した感想は?

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「自分の大好きな俳優たちと共演できて、毎日夢のようだった。なによりもまず、僕はこの『パイレーツ・オブ・カリビアン』のファンだったからね。今回の映画では、役柄であるサオ・フェンと同じような経験ができたように思うよ」

――ジョニー・デップ、オーランド・ブルームらとの共演はいかがでしたか?

「実はジョニー、オーランドとの共演シーンは少なく、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュとの一緒に撮影したシーンが多かったんだ。ジョニー、オーランドとの共演が少なかったのはやはり残念だね。また機会があれば共演したいよ」

――現代ハリウッド随一のヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーとの仕事はいかがでしたか?

「通常、映画のプロデューサーというのは、あまり現場には来ないんだけど、ジェリーは頻繁にやってきて、カメラで撮影の様子を撮ったり、スタッフ、キャストに挨拶していた。実際、彼が監督とどういう会話をして、アドバイスをしているかは分からないけど、彼のようなプロデューサーを見ていると、役者や監督に自由にやらせてくれているんだなあと感じたよ」

――サオ・フェンを演じるにあたり、監督から何か指示はありましたか? アドリブなどは?

「僕がアドリブで演技しているときもあれば、もう少しセーブして、アドリブを減らして演じてほしいというゴア(・バービンスキー監督)からの指示もあったよ。これは役者と監督の間では永遠の関係なので、仕方ないことだね。撮影中のゴアはコンパスのような存在で、ひたすら南進する僕を正しく導いてくれる役目だった(笑)」

――演じた海賊サオ・フェンは、14世紀の中国に実在した船乗り・鄭和をモデルにしたのでしょうか?

「脚本家に直接その件に関して聞いたわけじゃないけど、サオ・フェンはシンガポールを中心に活動する海賊で、一方の鄭和は朝廷、政府の命を受けて、西洋まで航海したという船乗りだから、多分あまり関係ないんじゃないかな? シナリオも良かったし、監督の言うことを聞けば、それで大丈夫だったよ」

――自由を求める海賊を演じられましたが、あなた自身は、国家などの束縛するような組織からもっと自由でありたいという気持ちはありますか?

「僕の故郷の香港は、ご存知のように、97年から2つの制度の下で運営されいて、中国政府は、英国統治時代の香港の自由な暮らしを尊重してくれているように思う。僕は中国返還後の香港の方が、よりよい暮らしになっていると思うよ」

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