ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 : インタビュー

2007年5月22日更新

06年11月、アメリカで公開されるや爆発的ヒットを記録した「ボラット」。本作はカザフスタン国営TVの看板レポーター、ボラットが、アメリカ文化を学ぶために渡米。行く先々で突撃レポートを敢行するも、とんでもないカルチャー・ギャップで周囲を仰天させる。今回は、eiga.com編集部に、そのボラット氏本人からのインタビューが届いた! 果たしてボラットの考えていることとは? その発言にビックリ仰天するか、笑い転げるか、はたまたあきれ返るか……? あなたの心の広さが試される!?(編集部)

ボラット 独占インタビュー

ニューズウィーク誌の表紙も飾ったボラット
ニューズウィーク誌の表紙も飾ったボラット

――アメリカの文化で最もうらやましいことは何ですか?

「アメリカの文化で私が称賛していることはたくさんあります。合法的に銃を携帯し、アメリカの人々を撃てるのは非常に良いことだと思います(アメリカ・インディアンは別です。もう一度、カンザスのポタワトミ・カジノのスタッフに謝罪したいです。本当にすみませんでした)。それからアメリカのコメディ俳優は大好きです。特にエディ・マーフィ。カザフスタンでは、彼のチョコレート色の肌が笑いを呼んでいます。ああいうのは今まで見たことがなかったので!」

――とても積極的なレポーターですが、あなたをまごつかせるようなことはありますか?

「最近、アメリカの映画『ブロークバック・マウンテン』を観に行きました。次の日、友人があの2人はケツにバンバンしたホモセクシャルだと聞かされて、困惑しました。そうだとわかっていたら、映画館を出ていたでしょう」

――いつかアメリカ大統領になったら、何をしたいですか?

アメリカを賞賛するボラットだが…
アメリカを賞賛するボラットだが…

「まず、力のあるアメリカ将軍ジョージ・W・ブッシュがどれほどカザフスタンで称賛されているか、話しておきましょう。彼はすばらしい指導者で力強い。もちろん彼の父ほどではありませんが。我々は彼の政策を非常に称賛しています。もし私がアメリカ大統領になったら、ホワイトハウスで盛大なパーティを開くでしょう。トップに『ボラット』と書いたタフィとおいしいケーキを作ります。世界中の指導者をこのパーティに招き、完全ヌードでレスリングをやって、バルコニーから犬を撃つでしょう」

――カザフスタンの最悪な点は何ですか? それをどのように変えたいですか?

「カザフスタンは栄光ある国家で、現在はほとんど改善する必要がありません。スウェーデンの人たち全員に来ていただき、我々が現在どれほど近代的か見てもらいたい。新しいファミリー・リゾート“アスタナ・ファンワールド”に滞在されることを切にお勧めします。そこには、奥さん方の豪華な檻があり、旦那さん方にはタジク人売春婦の無制限ビュッフェがあり、子供さん方がリスや犬やジプシーを狩ることのできる囲いがあります」

映画では素敵なカザフスタンの様子も紹介
映画では素敵なカザフスタンの様子も紹介

――次のプロジェクトは何ですか?

「私の11歳の息子ヒューイルイスをカザフスタンで有名な俳優にしようと計画しています。息子はすでに英国の子供向け番組『テレタビーズ』のカザフスタン版で役をもらっています。十分な経験もないため、演技する時にはまだ神経質になっています。特にセックスシーンはね。どうも理解できないのです。息子はすばらしい魅力の持ち主で、12センチの“ナニ”があるので、他の子供たちにも誇りを持ってそれを見せるべきだと思うのですが」

――概して楽しい方のようですが、あなたを悲しませることは何ですか?

「最初の妻の死を思い出すと悲しくなります。それは5年前のある日に起こりました。売春婦からオーラルパーティを受けていた時に、隣人のヌルスルタン・トゥルヤクバイからとても大きな熊を撃ったというメッセージを受け取ったのです。私は即座に家に帰りました。そこで私の妻が撃たれているのを発見して本当に怒りました。まさにキレたのです。だってその夜、熊の肉が食べられると楽しみにしていたのですから」

ボラット政界進出宣言!?
ボラット政界進出宣言!?

――カザフスタンを有名にしたあと、政界に進出することは考えましたか?

「カザフスタンは近代的民主主義国家になったし、2045年に催される次の選挙には立候補したいと思っています。我々のシステムは西洋の民主主義とよく似ています。ちょっとした違いは、当選者は一番票を集めた人じゃなくて、睾丸で一番重いものをぶら下げられた人だということです。現在の首相は、8.4秒間、車のバッテリーをぶら下げた記録保持者なのです!」

※編集部注 : ボラットはあくまで架空の人物です。詳しくは映画「ボラット/栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」をご覧ください。

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