ホテル・ルワンダのレビュー・感想・評価
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実話
100万人近くの人が虐殺された実話。
しかも1994年という最近のお話。
以下ネットから引用↓
1994年4月、フツ族とツチ族の民族対立に端を発するルワンダ虐殺(ジェノサイド)が発生しました。 きっかけとなったのは、フツ族出身の大統領ハビャリマナ氏の飛行機が何者かによって撃墜されたこと。 これを皮切りに、ツチ族に対する虐殺が開始されました。
同じ国なのにこんなに虐殺されるんだという驚き。
100万人は多すぎる。
ルワンダというあまり主要じゃない国で起こると、世界は沈黙するというのも残酷だった。
軍の偉い人が、戦犯として逮捕されるという認識が無かったのにもびっくり。
どのようにして国が再興したのかが気になる。
ルワンダ大虐殺の悲劇
ポール・ルセサバギナの自伝を基にしたルワンダ大虐殺の悲劇の中の一筋の光明を描いた物語。
ルワンダ屈指の豪華4つ星ホテルが難民救済所と化し主人公の支配人の機転と要領で人々を守り抜いた奇跡の実話。
国連軍もいるのですが部下を10人も殺されても民間人の凌辱や虐殺が横行しても手出しができません、当時の国連のPKOの責任者はガーナ出身で後に事務総長になった人物ですが内政干渉に極端に抑圧的でした、現地の部隊長は見るに見かねて独断で支援を尽くしてくれますが所詮、多勢に無勢、頼れるのは袖の下で繋いだ将軍とのコネとは現実的・・。
主人公が悲劇を撮影した英国人ジャーナリストに「これを見てくれれば世界が助けてくれる」と礼をいうと「同情はするが行動はしないだろう」と無慈悲な答え、これまた現実、身につまされます。
結局、ツチ族のルワンダ愛国戦線 (RPF) が制圧するまでの100日間は耐えるだけの日々でした。
インドのパキスタンとの対立構図を招いたのも英国の統治政策でしたがルワンダの民族対立も元はと言えばベルギー統治下で部族分けや偏重を進めたことが要因でしょう。
人は何か不条理なことに突き当たると自分の不幸を他人のせいにしがちです、怖いのは雑誌やラジオなどのメディアがプロパガンダとして対立の扇動に一役かってしまうことでしょう。アメリカの大統領選挙報道を見て、相も変わらずの様相に唖然とするばかりです。
幸いにも今のルワンダは外資にも恵まれアフリカの奇跡と呼ばれるほど復興、近代化が進んでいるようですが9月に気になる報道(BBC)がありました、ベルギーで暮らしていた筈のポール・ルセサバギナさんがドバイ空港で拉致されルワンダの刑務所に収監されているとのこと、反政府運動の容疑らしいですが否認しています、続報が気になりますね・・。
フツ族とツチ族の民族間抗争
事実に基づいた物語。これが1994年のことなんて初めて知るとともに驚いた。アメリカ、イギリス、フランスも赤の他人事として、助けるどころか事実を知りながらも見て見ぬ振りをしてアフリカ(ルワンダ)人を見捨てる。最後は反乱軍に助けられ、家族とともに生きた。こういった歴史的事実を知って、自分の生き方が変わる。このような映画を「いい映画」というのだと思う。
直視できなかった
看護学生として、参考文献を使って課題レポートを書くために鑑賞しました。なんとなくで手に取ったDVDでしたが、胸が締め付けられるような思いでいっぱいです。これがほんの20年程前の話だなんて全然知りませんでした。特に、車で川沿いを走って、死体を目にするシーンでは、考えさせられることがたくさんありました。このような大虐殺があったことを多くの人に知ってほしいなと思いました。
これが現実
「ニュースを見てもみんなこわいねって言ってディナーを続けるよ」
この言葉が一番ぐさりときたかもしれない。
まさにその通り。私たちにはなにもできない。
このような卑劣な大虐殺。
誰が悪いわけでも良いわけでもない
というよりなにが悪くて悪くないのかもわからないようなもの。
私はこの事件をこんな映画で客観的にしか見ることができない。こんな経験をしたこともない。
これはフツ族もツチ族も双方になにかしらの想いがあったのは確かで、でもこんな悲惨な事態になってしまったのは、自分の想いで動かなかった人間たち。みんながやるから私もやる。そんな流れでこんな人を殺してしまった人たち。近隣国で見て見ぬふりをしていた政府の人たち。
でも、
もし助けたら自分が死ぬ。
そんな危機に陥ったら、こうせざるを得なくなるのかもしれない。そんな流れを作った大衆にも問題がある。でもそれはどうしようもないことで、物事の流れがそうなってしまった。
しかし、それに反して自分が死んでもいいから大切な人を守ろうとする人もいる。そこまで大切な人がいること。この勇気が全ての人に備わってるわけではない。
どちらが正しいわけでもなく。
人は思っている以上に悪く、
人は思っている以上に良い。
ホテルマンの奮闘ぶり
アフリカ、ルワンダでの大虐殺を描いた作品。
ツチ族とフツ族という勝手な線引き上で、争いが激化していく。先進国も見て見ぬふりをしようとする。
そんなとき、一人のホテルマン、ポールができることはいったい何か?
大きすぎる問題に対する、やり切れない思いや無力感が、ひしひしと伝わってくる。
そして、あらゆる手段を用いて家族や避難民を助けようとする彼の奮闘ぶりに、心を動かされること間違いないだろう。
家族や従業員の前では、常に冷静であるよう努めるポールだが、川沿いで多くの死体を発見したり、家族が飛び降りてしまったと思われたりしたときは、動揺を抑えきれず、取り乱す。
そんな彼の熱演は、まさに必見。本当に心が熱くなる。
「何族ですか?」「ツチです」「お友達も?」「私はフツよ」
映画「ホテル・ルワンダ」(テリー・ジョージ監督)から。
ルワンダ(アフリカ)の民族対立の凄さを痛感した。
私からみれば、同じに見える「ツチ族」と「フツ族」の戦い、
これが、ほとんど実話だというから、驚くばかりである。
国同士の戦争よりも、より残虐な気がしたのは、
銃などの武器というより、ナタなどの刃物が使われたこと、
さらに、女、子どもも容赦なかったこと。
それが「1994年」(まだ約20年前)の話だというから、
ショックという言葉しか浮かばなかった。
と言いつつ、映画の中でも、争っている民族同士でも
結婚したり、友達同士がいたことは救われた。
そのワンシーンが、このルワンダの抗争を取材に来た人が
カウンターで仲良く話している女性2人にインタビュー。
「何族ですか?」「ツチです」「お友達も?」「私はフツよ」
堂々と、自分の民族を口にしても、関係に変わりはない。
なんだか、ホッとするシーンだった気がする。
戦う残虐シーンばかりが目立った作品であるが、
逆に、この会話を選ぶことで、その凄まじさが蘇る。
「残虐行為の映像をみれば、必ず助けにくる」は思い違い。
「世界の人々は、あの映像をみて『怖いね』というだけで、
ディナーを続ける」という台詞には、さすがに参ったなぁ。
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