「秘めた赤」シャンドライの恋 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
秘めた赤
ベルトリッチのフィルムは、うっとりするくらい美しく、まるで絵画をみているようです。
シャツ、カーテン、ソファ、絨毯、赤を挿し色にしたイタリアとアフリカのファブリック使いが、二人の秘めた情熱を生地で表してるのかと思うほど、素敵です。
また、アフリカ音楽とクラッシック音楽が上手く共存し、映画を盛り上げます。
ガラスの指を持ったピアニストと気持ちを紙に書くしかないシャンドライ。
繊細な二人は多くを語らない。
ベルトリッチが観客の感性に揺さぶりをかける、そんな映画です。
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