シャンドライの恋

劇場公開日:

解説

ローマにある古い屋敷に住む、英国人音楽家キンスキーと住み込みの使用人シャンドライ。健気な仕事ぶりからシャンドライを愛するようになったキンスキーは彼女に愛を告白するが、驚いたシャンドライは「じゃあ夫を刑務所から出して!」と口走ってしまう。彼女には故郷アフリカに政治犯として捕まった夫がいたのだ。翌日から再び二人の間には静寂が訪れるが、それ以後何故か日を追うごとに屋敷の中の調度品が少なくなっていく。

1998年製作/94分/イタリア
原題:L'assedio
配給:アミューズ
劇場公開日:2000年2月5日

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映画レビュー

3.5【”Mr.キンスキー氏の、無償の恋。”心優しき白人ピアニストの黒人女性に対し、無償の恋の想いを捧げる姿をベルナルド・ベルトルッチ監督が美しくも切なく描いたアーティスティックな作品。】

2023年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

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NOBU

3.5ベルトルッチ監督が描く美しい恋愛映画

2022年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベルナルド・ベルトルッチ監督による繊細で温かい気持ちになる恋愛映画。
アフリカで夫が教壇から連行されたことから、イタリアに亡命して、ピアニストのキンスキーなる男性の家で住み込み女中として働くシャンドライ。
するとキンスキーはシャンドライを愛し始めて結婚を申し込むのだが、シャンドライに夫がいることを知るキンスキーだったが……という映画。

全体的に会話があまり多くない映画なので、場面の流れとか雰囲気で物語の背景を察する必要があるが、わりとスッと入って来る物語展開。

また、さすがベルトルッチ監督なので、全編にわたって、映像が美しい。スローモーション、レコードの音飛びのような画面の微妙な省略によるスキップ的映像、らせん階段をなめるように追って映す映像の素晴らしさなどなど、ほんとに美しい!

亡き叔母から家などを相続して裕福なはずのキンスキーだが、途中から徐々に部屋の中の彫刻が減っていき、グランドピアノまで……この意味を知るとき、とても感動させられる。

ベルナルド・ベルトルッチ監督の見事な映画のひとつ。

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たいちぃ

4.0感覚的に理解

2022年7月2日
Androidアプリから投稿

知的

幸せ

会話が少ない映画だった。言葉によって説明されることは少なかった。ひたすら、二人の行動と、あとは目の動きとか表情を食い入るように注意深く見ることになる。そうしているうちに、映画に仕掛けられた?独特の雰囲気に飲まれていく。

二人が何かにつけ対照的なオーラを放っているのがおもしろかった。それぞれがお互いを引き立てているようにも思える。
全く異なる糸が織りなす見事な織物のように、異質なものがいつの間にか融合してひとつになる。
自ら足りないものを直感的に補おうとするなら、そうなるのは自然
の流れなのか。ピアニストは必要なものを直感的に確信していた。
たしかにこの二人は、意外に、一緒にいたほうがバランスがいいように思える。

ところで二人はどうなるんだろう?このままでは不倫となり結婚できない。このあと、煩わしい事が色々待ってそう…でも、そこはどうでもいいかな…

感覚的に印象に残る映画だった。

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あま・おと

3.0ベルトルッチの様式美

2019年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

遠く離れた夫を想いながらも自分の将来を見据えて順調にも映る彼女の生活。

序盤、アフリカ民族の音楽に歌が印象的でもあり、それとは対照的に流れるピアノの音色。

急に怒り出したりトウモロコシや果物を貪り食う姿など情緒不安定にも感じられる彼女の心情はラストまで解らない。

夫を受け入れてしまうことによって今の生活が変わってしまう恐れ、酒の力を借りたようにも思える結ばれ方など彼女が取る結末は?

どちらにしても罪深い女性に思えてしまう。

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万年 東一
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