理想の結婚のレビュー・感想・評価
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俳優陣の好演が輝く、素敵なロマンティック・コメディだ。
オスカー・ワイルドの戯曲『理想の夫』を映画化。いくつか削除や変更が見られるが、原作を尊重して、楽しく軽妙に翻案している。キャスト陣の好演が、この明るく雄弁な会話劇に、大きな魅力を与えている。
心優しく賢明な妻を演じ、実に魅力的なケイト・ブランシェット。一見プレイボーイ、でも誠実な男性を好演したルパート・エヴェレット。根っからの悪人では無い貴婦人を、自然な演技で見せたジュリアン・ムーア。
過去の醜聞に悩むが根は実直なジェレミー・ノーサムや、とにかくチャーミングな(今でいうツンデレかな?)ミニー・ドライヴァーも、役柄に応じた等身大の好演で、本当に味わい深い。
会話中心の映画だが、俳優たちの素晴らしい演技と、機知に富んだ脚本のおかげで、窮屈さやつまらなさとは全く無縁の、軽やかで愛らしいロマンティック・コメディに仕上がっている。
結婚はこの程度がちょうどいいかも
政治的な野心満々の夫にスキャンダルが迫る。
夫を信じる妻(ケイト・ブランシェット)と愛している男、その男が好きな夫の妹(ミニー・ドライバー)、夫を脅す女(ジュリアン・ムーア)とややこしい人間関係を笑う喜劇。
原作はオスカー・ワイルド、この三人の女優だったらみんなタジタジ。
ジュリアン・ムーア
チーヴリー夫人(ムーア)がいい演技です。エヴェレットやジェレミー・ノーザムもいい。しかし、許しあう心の大切さはわかるのだが、あとのストーリーはどうでもよくなる。で、政治を利用して儲けた金はどうなるのよ・・・インサイダー取引なんだから・・・やはり上流社会ものの映画は苦手だ。
イギリス 古典的ラブコメ
原作はオスカー・ワイルドの戯曲「理想の夫」。理想の夫をめぐって、淑女と悪女と賢女が其々の機知にとんだ面白いやり方で火花を散らしていくのですが、なかなか楽しいのです。イギリス上流階級の華やかさの中でケイト・ブランシェットのクラシカルな優雅さが素敵です。また、ルパート・エヴェレットの自堕落的な感じもはまり役です。
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