「どうしようもなくて、愛すべき彼ら」マグノリア チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしようもなくて、愛すべき彼ら
この作品に出てくる人たち、みんなを愛してほしい、なんかそんな気持ちになる作品でしたね。
みんな、本当にどうしようもない人たちなんですけど、でも人ってやっぱりどうしようもなくしか生きられないとも思うんですよね。見ていて、だんだんと身につまされるというか、こんな風にしか生きられないことを肯定しなくちゃいけないような気がしてくるんですよ。そう思うと、極度に教訓めいた作品ということかもしれないですね、これって。そう言えば、前に見た『ゼア・ウィル・ビ・ブラッド』もそんな教訓めいたものを感じたような気がします。もちろん、押しつけがましくなく、どうしようもなさをただただ描いていたわけですけど。
群像劇にありがちな、最後に一堂に会するというわけでもなく、神話的なモチーフで締めくくるのも悪くないですよ。なんかとんでもないことが起こった後って、やっぱりすっきりしますもんね、不思議と。
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