「首無し騎士VS科学捜査」スリーピー・ホロウ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
首無し騎士VS科学捜査
DVDで9回目の鑑賞(吹替)。
初鑑賞時、首無し騎士の強さと怖さに一発で魅了されてしまいました。撃たれても刺されても全然死なないし、めちゃくちゃ強いから始末に負えない。その豪剣で首がポンポン飛んでいく。不気味なんだけれど心底カッコ良かったのです。
無敵の存在をどう倒すのか。何回観てもドキドキが止まりません。人智を越えた存在に立ち向かう物語構造は大好きな怪獣映画にも通底しているし、特撮ファンの私からすれば本作を気に入るのはもしかしたら当然だったのかもしれません。
ティム・バートン節全開のゴシック・ホラーでしたが、ジョニー・デップのコミカルな演技によって怖さが和らいでおり、子供でも観易かった要因ではないかなと思いました。
呪いに科学捜査で挑む。ありそうで無かった組み合わせが面白かったです。真相に迫っていくイカボッドは純情でヘタレ、でもいざと云う時にはやる男で魅力的なキャラでした。
カトリーナ役のクリスティーナ・リッチがとにかくキュートで魅せられました。かわいらしさの中に芯の強さを持った女性の役がぴったり似合う女優さんだなと思いました。
イカボッドとのロマンスもいい感じ。黒幕の正体を探る中で誤解が生まれてしまうものの、真相を突き止めたイカボッドに助け出されハッピーエンド。ロマンティックの極み!
[余談]
私が子供の頃、毎年のように「日曜洋画劇場」や「木曜洋画劇場」で放送されていました。今はどちらの番組も終わってしまい本当に寂しいです。ネット配信での視聴が主流となった昨今、ゴールデン・タイムに映画を放送してくれる機会が極端に減少してしまいました。家族揃ってテレビで映画を観る環境で育ったので、残念な気持ちでいっぱいです。時流なので仕方無いのかもしれませんがやっぱりツラい。
※修正(2023/09/23)