「死刑囚の描き方は面白いのだが」グリーンマイル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
死刑囚の描き方は面白いのだが
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総合:60点
ストーリー: 50
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 60
刑務所内の雰囲気や死刑を目前にした死刑囚たちの心境の描写とかは良かったのだが、どうもそれ以外で納得が出来ない。S・キングの原作は何がいいたいのかわからないことが時々ある。
マイケル・クラーク・ダンカン演じるジョン・コーフィの持つ超能力はいったい何? あれだけの力を持ち且つ人を助けることを厭わない性格であるならば、いくら差別の強い時代・地域とはいえ支持者・理解者が少なくとも同胞の黒人たちから出ていたでしょう。実際、白人の刑務官たちからすら短期間であれだけ支持されたわけだし、刑務所に入れられて初めて彼の理解者が出たというのがわからない。人生を終わらせたいと絶望するほど孤独でひどい生活をおくってきたというのは信じ難い。
それにそんな不幸な人物が、何故ひどい生活のために汚れてやせ細った体ではなく、あれだけの筋肉・体格で登場できたのかとも思う。プロレスラーのような筋肉維持するのってどれだけすごい鍛錬が必要なのかを、格闘技経験者の私は知っているので。どう見ても普段から栄養価の高い食事をして毎日長い時間かけて筋トレしていますという体でした。
そもそもこの刑務所の話で、そんな超能力者が出てこなければならない理由があるのだろうか。世間での高評価と異なり、私には役割も見た目も違和感ありまくりの人物でした。
また最後のトム・ハンクスの運命についても理解できなかった。何故彼だけがそうなったのか、彼はどうなるのか、それにどんな意味があるのか。釈然としません。
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