「「特別な力」は人を不幸にするのか?」グリーンマイル だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
「特別な力」は人を不幸にするのか?
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大恐慌時代のアメリカ。
主人公が看守主任として勤務する刑務所に黒人の大男が収容されます。幼い女の子2人を殺害した罪で死刑を言い渡されたその大男は、殺人犯とは思えないような心の優しい人物でした。しかも、主人公の持病を吸い取って治してしまうという不思議な力を持っていました・・・。
大男と看守達は次第に心を通わせていき「情」が生まれます。
しかし「その日」は確実に否応無く迫ってきます。
無実だったということが判った後でも、大男は言います。
「もう、いいんだ。ひどく疲れた。」
人種差別が酷かった時代。彼はどんな気持ちで生きてきたのか?
「癒しの力」を授かった大男は、その力で周囲の人々を幸せに出来たはずなのに、何故こんなことになってしまったのか?
あまりの理不尽な結末に涙が溢れます。
大男の「命」を吹き込まれ、長い「グリーンマイル」を歩くことになった主人公ポールと鼠のMr.ジングルス。
それは、大男を救えなかったことへの「贖罪」なんでしょうか?
それとも、大男と心を通わせた「お礼」だったんでしょうか?
考えさせられます。
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