「古典であり頂点。哲学的でありロックンロールな作品です♪」ゾンビ 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
古典であり頂点。哲学的でありロックンロールな作品です♪
高田馬場の「早稲田松竹」で「ジョージ・A・ロメロ監督特集」がされているのを聞き、湿気でジメッとしたのをゾンビを見てスカッとしようぜ!と思い、観賞しましたw
で、感想はと言うと、良いね♪
今観るとそんなに怖くなく、スプラッター感も過激さも薄めでマイルド。
でもゾンビ映画全ての大元になるだけあって、全てが詰まっています。
今から42年前の作品と思えない程のストーリーは唸るばかり。
古典であって頂点。ゾンビ映画なのに哲学的でロックンロールな作品です♪
ゾンビ映画は沢山観ているので、正直な所、もう何処がどれで何がなんやらな具合に今までのストーリーイメージがごっちゃになってて、これも以前に観た事がある筈なんですが、意外と覚えてなかったw
ポスター画像の襲いかかる青い顔の女性ゾンビのイメージだけが印象深いw
上映されたのが「日本初公開復元版」との事でなかなか貴重な作品を劇場で観れるプレミア感。
エンドロールが無かったのはビックリであえてカットしたのか、始めから無かったのかが謎。
ショッピングモールに立て籠もって、暴走族が攻めてくると言うのは覚えているけど、そこまでの件りは意外と長かった。
特にヘリコプターでショッピングモールに行くまでの件りが長い。
ゾンビが蔓延して放送自体が意味をなさなくなっているのに番組で自らの持論を繰り広げられるコメンテーターやそれを放送するテレビ局。
でも、これがこの作品を単にスプラッターホラーにしていない所以。
いろんな問題をゾンビに置き換えてシニカルにしているんですよね。
ヘルズ・エンジェルスはなんか古い感じで良い♪
ゾンビが蔓延している世界でも彼らは変わらずバイクで走りまくり、ヒャッハー!と暴れまくっているのはなんか微笑ましくて、裏切らない安定感w
BGMも当時流行のシンセサイザー音源で今聴くとレトロ感満載w
意外と怖い感じと言うよりか、ちょっとコメディチックな感じ。
ハイテンポな作品が多い今の映画作品に慣れているからかいろいろと間延びする様に感じますが、物事を考えさせられる部分も多々あり、その考えさせられるテンポがなんか心地良いんですよね。哲学的な要素が含まれており、今のコロナが世界中で蔓延している事の事案と被る所はやはりホラーと一概に言えない部分があって、個人的には「エクソシスト」と並んでの傑作ホラーかと思います。
また、それぞれのゾンビに個性があるのも面白い。
制作費の予算関係も多々あるとは思いますが、一作目でこれが確立しているからこそ、後の様々なパターンが生まれる懐の深さを作っているんですよね。まぁいろんな派生迷作を作る要因にもなっていると言えますがw
新作の公開がまだまだ抑えめな中で過去の名作が上映されるのは映画館の苦肉の作もありますが、ただ単に穴埋め的に上映するのでは勿体無いし食指も動かし難い。
でも、上映側がいろんな事を考えてラインナップしてくれると観る側にも届くんですよね。
早稲田松竹は名画座ではありますが、こういったプランニングはこちらにも響くし嬉しい。
原点である「ゾンビ」が映画館で観れるのは初なので嬉しい。
ホラー好きで未観の方は機会があれば是非!
MAKOさん
コメント有難うございます♪
うぉっ!サントラ持ってるんですか?
お好きですねぇ~♪
でも、好きな作品のサントラって嬉しくなるんですよね。
知り合いもホラー映画のサントラをよく集めてて、「死霊のえじき」のサントラ持ってましたねw
また、お暇がありましたら、覗きに来て下さいね♪