ゾンビのレビュー・感想・評価
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今更何書きゃいいんだ!最高のゾンビ映画!
会社の同僚に「吹雪さん、映画好きよね?どんなの観るの?」と聞かれて秒で「死霊のはらわた」と答えました。ドン引き。「え…?は…はらわた…?死…?ホラー…?」「ええ、平たく言えばゾンビ映画かな。面白いですよ。ゾンビ映画。作品ごとにゾンビの特徴があって、ノロノロゾンビからハイテンションゾンビ、踊るゾンビに燃料ゾンビ。ゾンビは自由です。私はゾンビになりたい。」「へ、へぇ…。そうなんだ…。」
小学生の頃から頭おかしい子として扱われていたので、こういうリアクションも慣れっこです。しかし、「ホラー映画が好き」と言った時と「ゾンビ映画が好き」と言った時の相手のリアクションの違いには悲しくなります。ホラーのサブジャンルとして確立されているゾンビ映画ですが、そのエンタメ性、汎用性の高さは素晴らしいもので、単なる悪趣味なグロ映画として片付けられたくはないのです。
さて、そんなゾンビ映画というジャンルを確立させたと言われているジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作、その2作目に当たる本作。前作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」からスケールアップした最高のエンタメ作品に仕上がっております。
ショッピングモールを舞台に繰り広げられるゾンビとの攻防には「人間の欲望」という一つのテーマが見え隠れします。生ける屍の生前の記憶が、無意識的に行動に反映されるという設定が面白い!ショッピングモールに群がるゾンビ達は消費社会の象徴とも言えます。
残虐描写は容赦なく、この点も前作からパワーアップしています。この作品、複数のバージョンが存在しておりまして、残虐描写がカットされているものもあるそうです。…は?そこカットしたらあかんのよ…。
音楽については時代が時代なので仕方ないかなといったところ。あまり怖さはありません。でもフルチ作品より全然いいです。
そしてストーリーの素晴らしさよ。ゾンビとの攻防、ショッピングモール内でのサバイバル、生存者同士の争い、感染の恐怖、社会風刺、それらを見どころたっぷりにまとめ上げています。ゾンビ映画にしては長めですが、まったく飽きさせない内容の濃さ。
何書きゃいいんだとか言いながら、結局色々書きました。正直、これほどの名作になると私のレビューなんざ参考にならないので書いてもしょうがないかなと思っていたのです。しかし、書かざるを得なかった。それほどの熱を本作から浴びてしまったから。
0174 ワタシにはわかりません。
1979年公開
のったーりまったーりする死人が人を追い詰める。
早よ逃げろ~
そっちに逃げるな~
まあ、ここは友人の映画評論家に出てきてもらいましょう。
いや、日本で至高のゾンビ評論家であり
バージョン違いでは世界有数の解説者!
いつか世に示すことがあるでしょう。
80点
ダリオ・アルジェント監修版
数え切れない位観た映画。しかし全部自宅鑑賞で映画館では観たことは無い。
当時のアメリカの大量消費社会、前作と違ってカラーのゾンビ、アメリカ最大のショッピング・モールで撮影、人間怖い、物欲って凄く分かるって映画だ。
改めて突っ込み所が見えてきた。
スティーブンは「ヘリの操縦を教えて」「銃を置いてって」のフランに対してもっと優しくするべき。
ロジャーはトラックのエンジンを始動する時はドアを締めとけ。
ピーターは直ぐ側で見張るべき。
屋上からサポートするフランはスコープも無いのにライフルの腕前が凄過ぎる!(後に「車を使えばいいのよ」とか中々の活躍をする)
トラックで入口を固めるのにヘリコプターは必要無くて燃料の無駄遣いだったのでは? ここで無線機が入手できてたら良かったのに。
139分のバージョンが好きで数え切れない程に観たのはロメロ版、今作ダリオ・アルジェント版は2回くらいしか観てなかった。
何年かぶりに観たが、やはり「あのシーンが無い」と物足りない感想だった。
『ゾンビ』(Dawn of the Dead)にはロメロ監督の手がけた127分のアメリカ劇場公開版と、139分のエクステンデッド・エディション(ディレクターズ・カット版?)があるが 今作ダリオ・アルジェント監修版も有り、この3本が有名。
日本のテレビ版で宇宙線が地球に降り注ぐエピソードから始まるバージョンなんてのもあったらしく観てみたい。
マニアがロメロ版とダリオ版を繋げた特殊バージョンなんかは勿論見てないが必要無いかも?
ダリオ・アルジェント(1940年生まれ)
ジョージ・A・ロメロ(1940年生まれ)
ロメロは語る。「いろんなバージョンが出ているのは知ってるけど全部は観ていないし、どれがどれだかよくわからない。契約上ダリオ・アルジェントがヨーロッパの公開版の権利を有し、彼がカットするという条件だった。それは彼の方がヨーロッパの観客の好みを知っていて、僕のほうがアメリカの好みを知ってるからっていうことで、だから僕がアメリカ公開版をカットした。それがオリジナル版かと言われればそれかもしれないし、ダリオのカットしたものもあるし、僕が一番最初にオリジナルをカットしたものもある。だから何をもってオリジナルかというのはわからないし、、」
↑一部抜粋。
ただ今日コレクションのDVDを見比べるてみると、画角が4対3のダリオ・アルジェント監修版が映像の情報量が多くて、その上下を切ったのが139分のエクステンデッド・エディション版だった。
ゾンビもの第二弾‼️
ジョージ・A・ロメロ監督作としては「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」と並んで好きな作品です‼️宇宙からの怪光線によって蘇ったゾンビが人間を襲う‼️血まみれの殺戮、人肉喰いがとことんストレートでリアル‼️モノクロだった前作から一転、赤い血がまみれるショックシーンや、肌の青いゾンビがホントにコワイです‼️舞台をショッピングセンターに限定したのもウマく、何でも揃っている空間に閉じ込められた人間が一番残虐で恐ろしい‼️頭が爆発したり、腕が食いちぎられたり、ナイフによる脳天唐竹割りに、ヘリのプロペラで頭部切断、子供のゾンビにハゲオヤジのゾンビ、SWATや暴走族まで出てきて、おまけに絶望と行動と勇気と希望などなど、あらゆる感情が波状攻撃してきて、喜怒哀楽MAXのパーフェクト・ムービー‼️この映画をただの残酷ホラーとして無視するのは犯罪に等しい‼️不穏な令和の時代を生きる現代人必見の作品です‼️
これが基礎
まあナイトオブザリビングデッドが基礎で
更にこの作品でこのゾンビモノの基本設定を広めているある意味スタンダード作品すね!
ロメロ版もアルジェント版も両方良い部分があって
両方好きですね!
あとゾンビもキャラ立ちしてるやつ多くて僧侶やら
チェックのシャツのやつとか ゾンビになってからのヘリボーイとかフィギアになるのも納得のキャラクターっすね! この作品も決してテンポが良い訳ではないのにダラダラと飽きる事無く見れてしまう不思議な魅力のある作品でゾンビ映画の金字塔ですね。
ゾンビなんてちょろいもんさ!(by石丸博也さん)
また、超一級作品のレビューか…
荷が重すぎるんだよ!私には!
この映画ね、当時高校1年生の時だったと思うですよ。
劇場に観に行った秋山君(誰だよ!それ!)が、その面白さをみんなに喧伝してまわっていたの。
その熱弁が、正直「うざいヤツやなぁ…」って思ってたのね。
私が最初に観たのって、確か年の瀬のTV放映だったです。
年の瀬にこんなの放送するって(間違えていたならごめんなさい)悪意しか感じないですよ。
冒頭で、惑星だか恒星が爆発するシーン入りのやつを。
調べてみると、日本劇場公開版だそうですね。
ver.違いが多くてびっくりです。
そして、こちらの検索結果も多すぎです。
そのver.違いの問題。
たしか初見のTV放映時では、ゾンビに噛まれて、もはやゾンビ化を待つだけのロジャー(声は、兜甲児の石丸博也さん)が吠える吹き替え版の台詞なんですね。
「ゾンビなんてちょろいもんさ!」これが強烈に脳裏に焼き付いているの。
ところが、手元に持っているDVDのダリオ・アルジェント監修版や、ディレクターズカット版の字幕スーパーでは、ニュアンスが異なっているんですよ。
「俺たちの勝ちだ!」と。 ソレジャナイ!
で、やっとこさ映画のレビューです。
立て籠もったスーパーマーケットが、まさに物欲謳歌を満喫じゃないですか。
そこを現代社会の物質至上主義に当てはめて風刺したとか、しなかったりだとか言う批評を、何かで読んだ記憶があるです。
ところがこの私、物欲が強すぎるんですよね。
だから、あのスーパーマーケットを独り占めできるって、夢の世界ですよ。
とっかえひっかえ女装もやりたい放題だし。←久々に女装ネタぶっこみましたよ…っと(^_^;
本題。怖いんですよ、ゾンビの設定とビジュアルが。
予告編コピー通りの「許せない!この狂気じみた描写は許せない!憤激と憎悪を背負ってヨーロッパ全土で凄まじい大ヒット!残酷なれしたイタリア人のドギモをぬいた」映画ですよ。
イタリア人への偏見と風評被害ぱねぇ
謝って
イタリア人のみんなに謝って!
怪物や猛獣じゃなくて、人の形をしてるのに人じゃない物(死体)が、人を喰うために群がって襲ってくる設定がめっちゃ怖いです。
何よりも、なぜ死者が生者を襲うようになったのかの説明づけが一切ないの。
『ザ・チャイルド』もそんな感じだったですよね。
理由や理屈がない不条理なお話の方が断然に怖いの。
そして、ビジュアルだったり“のそのそ”した動作だったり、呻き声がマジ卍(死語?)怖いんですよ。
特殊メイクが本当に凄いの。言っちゃアレなんですが、ゾンビって肌がただ青いだけなんですよね。デスラーか!
でも、それの頭が木っ微塵に吹き飛んだり、人の臓物引きちぎりながら食うシーンが怖すぎると思ったの。
昨今のゴア描写やクリーチャーに慣れた目(私は残酷なれですよ・笑)で見ても、本当に怖いの。マジ卍←だから!
人によって好みが大きく割れるようですが、私は不条理&“のそのそ”系&死体系ゾンビを圧倒的に支持するです。
超一級名作レビューで必ず触れる音楽のことも。
ダリオ・アルジェント監修版のゴブリンの数々の曲が、不気味さ&緊迫感100点満点なのね。
ダダッ!ダッ!ダダダダダダッ!ダッ!ダダダダダダッ!ダッ!ダダッ!ジャッ♪ジャッ♪ジャッ♪ジャ~ン♪これが好き。
(またこれか!いつも伝わってないんだよ!みなさんに!)
ディレクターズカットver.だと、音楽が全く違うので興醒めしちゃうです。
唯一不満に感じたのは、血の色がペンキ色丸出しだった点くらいかなぁ。
特殊効果がまだまだ未熟だったためなの?
それともゴア描写にフィルターをかけるため、意図的になのかな?
そして意外や意外、こちらのみなさんの評価では★3.8の“そこそこ”作品なのですね。
えっ、私?もちのろんで★5ですよ。
むしろ、もっともっと上のオーバー・ザ・・トップ作品認定でいいですよ!
映画で体験し得る恐怖の最高峰
ロメロ監督が生み出したゾンビ映画は、死人が生き返る原因と理由を明示しない。 「人間の集団性の恐ろしさ」 だけが表現されている。 ゆっくりと歩きながら迫ってくるゾンビたちそのものが、我々が潜在的に抱く集団に対する恐怖を象徴しており、恐怖心と不安感を本能レベルで揺さぶるのだ。
ゾンビに襲われた人間が、一人また一人とゾンビに変わり、仲間たちが、そして社会全体が徐々に人間性を失ってゆく。 生き残った人間も、閉じ込められた狭い空間の中へ追い詰められ、わずかな希望も徐々に失われていく。 自分も食い殺された末に同類になってしまう……という絶望感に追い詰められていくあの底知れぬ恐怖。 これこそが、ゾンビの恐怖体験だ。
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」で、映画の世界にゾンビを登場させたジョージ・A・ロメロ監督は、 ゾンビ2作目となるこの「DAWN・OF・THE・DEAD」で、人間が映画で体験し得る恐怖の一つの頂点ともいえる地獄を演出した。
ホラー映画の金字塔となった 「ゾンビ」(邦題) が生まれた背景にあるのは、おそらく戦争と飢え、そして、全体主義社会の記憶ではないだろうか。
恐怖
ジョージ・A・ロメロ監督の傑作ホラー
学生時代に観たホラー作品の中でも
群を抜いて怖かったです。
「ゾンビ」映画も数々あれど・・
やはり、ロメロ監督ですね。
68年の
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を
観ていなかったので
一番最初に観たゾンビ映画となります。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』の
(走るゾンビ)リメイク版も鑑賞済。
「サスペリア」のダリオ・アルジェント監督も
協力されたようで
怖いのは当たり前ですね。
ショッピングモールに集まってくる
ゾンビ達を阻止しようと
懸命に闘うシーンに
ハラハラ ドキドキしたものです。
エレベーターのシーンも恐ろしくて
しばらくエレベーターに
乗るのが怖かったもの・・・
でも、一番怖いのは
ゾンビではなく
暴走した人間が、
破壊してゆくシーンでした。
CSで、ディレクターズ・カット版も
鑑賞できました。
全バージョン含めて初めて観た
日本初公開版を鑑賞。イベント上映でトーク付き。
Day, Land, DiaryおよびリメイクDawnは鑑賞済み。なので序盤のテレビ局シーンで、結構困惑する。
「ゾンビ」という概念が一般的ではなかった当時の苦心の表れなのだろうか。
アパートでの攻防では、「打ち付けられた木材の隙間から手がいっぱい出てくる」というゾンビあるあるシーンも登場。
そしてお待ちかねショッピングモールでは、品物を好き勝手にカートに入れるシーンも、そう。ゾンビアポカリプスが現実になるのは嫌だけど、あれだけは現実にできないだけにすごく楽しそうに見えてしまう。ゾンビだけでなく、人間側もなのか。
40年以上前の作品なので、描写的には大人しめかなと最初は思っていたら、段々調子に乗ってきたのかモツ描写もあり。
止めたりモノクロにしたりといじっているのが良かったのか悪かったのか。
既にジャンルどころか記号化も行き着くところまで行きついて、もうあとは何と組み合わせるかだけになっていないかと心配になるが、リメイク版ももう一度観たくなってきた。
あまり怖くない理由は、
BSでやっていたのではじめて鑑賞しましたが、 もっと怖い映画だと思ってました。
あまり怖くない理由は、①ストーリー展開がのんびり②BGM音楽が 軽快③ゾンビがスローリーで弱すぎ④ゾンビの映像が作りものっぽい。
まあ、かなり昔の映画ですからそれも仕方ないですね。それよりも映画の1ページ を作った作品として称えたいと思います。
まぁ、40年前だからね
内容は、今も昔も 一緒、ゾンビは、ホラーだけど ヒューマンドラマに近いかも 音響がイマイチ怖くない ゾンビも 怖くない 海外ドラマのウォーキング・デッドを観てから観ると いいかも
ゾンビ映画の教科書
警官2人組とカップル2人がゾンビから逃げるためにショッピングモールに立てこもる話。
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ジョージ・A・ロメロ監督は初めてゾンビ映画を作った人らしい。だから今作られてるゾンビ映画は全部この人のが元になってるんだって。
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今はゾンビでも俊足の奴がいたり襲ってこないゾンビなんか出てきたりしてゾンビも多様性の時代なので、この映画を見てゾンビというものの原点に立ち戻れた。
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数が多いし、人の匂いに嗅ぎ付けてみんな寄ってくるから、スピード感がないのに結構怖い。人間スピードで襲われるより、ジワジワと追い詰められる方が恐怖だよね。
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ちなみに私はブラウン管のテレビがこんなもの必要ないって言われて破壊されていくシーンがやけに心に刺さった。
TV中継から銃撃シーンで意表を突かれるがこの説明のなさがいい。ショ...
TV中継から銃撃シーンで意表を突かれるがこの説明のなさがいい。ショッピングセンターでの人間対人間の争いは見入ってしまう。ラストは希望に満ちていて(死ぬバージョンもあるみたいだが)勇気すらもらえた。
古典であり頂点。哲学的でありロックンロールな作品です♪
高田馬場の「早稲田松竹」で「ジョージ・A・ロメロ監督特集」がされているのを聞き、湿気でジメッとしたのをゾンビを見てスカッとしようぜ!と思い、観賞しましたw
で、感想はと言うと、良いね♪
今観るとそんなに怖くなく、スプラッター感も過激さも薄めでマイルド。
でもゾンビ映画全ての大元になるだけあって、全てが詰まっています。
今から42年前の作品と思えない程のストーリーは唸るばかり。
古典であって頂点。ゾンビ映画なのに哲学的でロックンロールな作品です♪
ゾンビ映画は沢山観ているので、正直な所、もう何処がどれで何がなんやらな具合に今までのストーリーイメージがごっちゃになってて、これも以前に観た事がある筈なんですが、意外と覚えてなかったw
ポスター画像の襲いかかる青い顔の女性ゾンビのイメージだけが印象深いw
上映されたのが「日本初公開復元版」との事でなかなか貴重な作品を劇場で観れるプレミア感。
エンドロールが無かったのはビックリであえてカットしたのか、始めから無かったのかが謎。
ショッピングモールに立て籠もって、暴走族が攻めてくると言うのは覚えているけど、そこまでの件りは意外と長かった。
特にヘリコプターでショッピングモールに行くまでの件りが長い。
ゾンビが蔓延して放送自体が意味をなさなくなっているのに番組で自らの持論を繰り広げられるコメンテーターやそれを放送するテレビ局。
でも、これがこの作品を単にスプラッターホラーにしていない所以。
いろんな問題をゾンビに置き換えてシニカルにしているんですよね。
ヘルズ・エンジェルスはなんか古い感じで良い♪
ゾンビが蔓延している世界でも彼らは変わらずバイクで走りまくり、ヒャッハー!と暴れまくっているのはなんか微笑ましくて、裏切らない安定感w
BGMも当時流行のシンセサイザー音源で今聴くとレトロ感満載w
意外と怖い感じと言うよりか、ちょっとコメディチックな感じ。
ハイテンポな作品が多い今の映画作品に慣れているからかいろいろと間延びする様に感じますが、物事を考えさせられる部分も多々あり、その考えさせられるテンポがなんか心地良いんですよね。哲学的な要素が含まれており、今のコロナが世界中で蔓延している事の事案と被る所はやはりホラーと一概に言えない部分があって、個人的には「エクソシスト」と並んでの傑作ホラーかと思います。
また、それぞれのゾンビに個性があるのも面白い。
制作費の予算関係も多々あるとは思いますが、一作目でこれが確立しているからこそ、後の様々なパターンが生まれる懐の深さを作っているんですよね。まぁいろんな派生迷作を作る要因にもなっていると言えますがw
新作の公開がまだまだ抑えめな中で過去の名作が上映されるのは映画館の苦肉の作もありますが、ただ単に穴埋め的に上映するのでは勿体無いし食指も動かし難い。
でも、上映側がいろんな事を考えてラインナップしてくれると観る側にも届くんですよね。
早稲田松竹は名画座ではありますが、こういったプランニングはこちらにも響くし嬉しい。
原点である「ゾンビ」が映画館で観れるのは初なので嬉しい。
ホラー好きで未観の方は機会があれば是非!
可愛らしいゾンビたち きっと好みのゾンビが見つかります!
ホラー映画などはあまり得意ではないので、ゾンビメインの映画をあまり観たことはなかったのですが、ゾンビ映画の金字塔ということだったので、いざ観てみました。
いきなり、パニック状態のTV局が映し出され、そのあとも状況がいまいち把握できないままゾンビ、ゾンビ、ゾンビ!
全体を通して、このようにすぐ展開が進んでいく為、話の流れを理解するのが少々難しかったです。
でも、観ていると徐々に話の流れがわかってくるので、まるで、実際にこのゾンビだらけの世界に入り込めたような感覚になるところが良かったです。
ゾンビがワッと出てきて怖い!という映画かと思っていたのですが、案外風刺が効いていて、パニック状態に陥った人間たちが自分たちの私欲を満たす為に不必要にゾンビを殺していくという、爽快感がありながらも本当にこれでいいのか?と胸がザワザワする映画でした(ゾンビを動物を狩猟をするように娯楽として撃ち殺していくところはゾンビだって元は人間なのに…と感じました)。
ゾンビという存在が感情なく本能のまま人間を襲うという単純さだからこそ、その分人間がかなりのクズで、人間の裏の部分がとても上手く描かれていたと思います。
結構funnyな部分も多く見られました。
まず、ゾンビたちが非常に個性豊かで、色々なゾンビを見ているだけで面白かったです。
僕のイチオシは眼鏡をかけたインド僧ゾンビと、ガラスの前で太ったお腹をボヨンボヨンとやってるゾンビです。
そして、こう言った世界観なのにたまに笑えるポイントがあることです。
人間がクズな分、時代背景もあるのかもしれませんが、ツッコミどころも満載でした。
例えば、妊娠の中絶云々の前に妊娠中のタバコやめろよとか…
もちろん、R指定がつくだけのことはあって内臓が出るなどグロさはしっかりと用意してあります。
展開が速く、コロコロ進むので、軽快ながらも少し深い内容の映画でした。
国民性が作り出した映画かな
毎年のように世界のどこかで製作されるゾンビ映画。
その元祖で、その後の教本となった点では称賛に値するが、大人となった今では、恐怖感はなく、ゾンビを介して好戦的な米国人を見せつけられているだけにしか思えなかった。
それが40年前なのだから、今の米国の情勢見ても国民性や人間の思考は簡単には変わらないんだと改めて実感させられた。
負傷した人間はゾンビ、食いつくされた人間は消滅。ゾンビだらけになったら食糧どうするんだろう、全滅? それが気になったかな。
今見ても色褪せない映画だ
これを初めて見たのが小学1年生くらいだったかな。
当時、ホラー映画にハマってて、スプラッターから怪物映画から何でも見てて、レンタルのパッケージがゾンビってのがあって、それがこれだったんです。
今まで見てきたホラー映画と違ってドキュメンタリータッチ+エンターテインメントの要素があって見入っちゃいました。ドキュメンタリータッチの部分だけを見ると本当にあったの?みたいに錯覚してしまうのはロメロ監督の成す技やな。
しかも、今でこそ普通にある巨大ショッピングモールが舞台ってのが当時の日本にはまだ無くてスケールが大きかったのを思い出す。
アメリカって凄い国だなって圧倒されましたね。
この映画の舞台になったようなショッピングモールが
日本には沢山出来ましたよね。
行く度にこの映画を思い出すな。
消費社会の象徴だなってよく分かる。
ゾンビが人間そのものという構図。
あらゆる資源を食い尽くす消費社会への警告をロメロは
言いたかったです。
映画の話に戻るけど、この映画かなりグロいのよね。
バタリアンを先に劇場で見た私にショックでした。
人体破壊が激しくて。
1人の男をゾンビの集団が囲んで腹割いて、
はらわたを引きちぎる所は小学1年生には
かなりインパクト与えました。
しかもその日の夕飯はケンタッキーフライドチキン。
喉通りませんでしたよ。苦笑
何故がゾンビ映画見た夜はフライドチキンが多かったな。
私にとってはそういう映画でした。
今ではロメロの弟子が活躍してるウォーキングデッドにハマってます。
ちゃんと弟子が継承してるから嬉しくて拍手👏
これからもゾンビ物はゲームや映画、お化け屋敷も
含めて絶やしちゃいけないなって思いました。
素晴らしかった
前に見たのが10年以上前なのでとても新鮮な気持ちで見れた。ほぼ4人の話で、もっとヘルズエンジェルズみたいな連中と攻防があったような気がしていたのだけど、それは記憶違いだった。劇場公開版を見るのは初めてで、内臓場面が止め絵で、エンドロールがない。屋内では拳銃をもっと使った方がいい。
モールの中でゴルフを乗り回していたのだけど、もう一台の赤い車には手をつけない。モールを閉店した後に撮影していたと聞いていたので、そう思って見るとけっこう景気よく売り物に手をつけているのでハラハラする。
日本公開40周年と同い年
映画館での公開初日に鑑賞。
現代のゾンビ映画よりも面白い!
〈40年前、日本中を熱狂させた〉というのも頷ける。
当時に観ていたら、また違う恐怖さがあったことでしょう。
時代は感じるが古くさく感じないし、ゾンビたちに迫られる恐怖さは観てて本当に気持ちが悪い。
横字幕は、最初の数分間は目が慣れなかったが、時間の経過と共に気にならなくなる。下字幕がいいですけど…。
ピーター役の俳優さんは、今だとウィル・スミス的な感じの俳優さんかな…なんて思いました。
ゾンビが存在していたら、実際にはあんな行動には走らないだろうなと思う。
映画的には面白いが、ロジャーの行動には全く理解できない。
そう思ってても、ゾンビ映画にはハマって観てしまうんですけどね。
ゾンビがゴロゴロいる状態をきちんと運ぶ場面では、人間としての心があるからこそできることだなと、ゾンビ対人間の異様な光景に何とも言えない辛さを感じました。
モール内のゾンビの行動が、人間だった頃にもっていた感情や姿として動いているというのには驚きだったし、生者に襲いかかるだけの死者ではないのだと知ると今後の見方が少し変わる。
ゾンビって実は奥が深い映画なんだな…。
あの場面でのピーターのやり切れない気持ちにも理解でき、ここまで生き残ったのに…という残念な気持ちからのエンディングにはホッとしました。
あのまま生き抜いていてほしい。
映画館で日本初公開復元版を観られて良かったです。
エンドロールの黒味+BGMが、製作者側?映画館側?のミスなのか…と一瞬そわっとしたが、これがまた後からじわじわとくる。復元版だからこその味わいなのだろうか。
因みに、観客は殆ど男性でした。
日本のスクリーンでは初めてのゾンビ映画ということで、現代でいろいろゾンビ映画を観た後に観たくなかったな…。これを最初のゾンビ映画として観たかった。
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