サイダーハウス・ルールのレビュー・感想・評価
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シリアスな題材だが一般受けする作り
孤児院しか知らなかった青年が、旅に出て成長していく話。
孤児、初恋、不倫、人種差別などテーマが多様で、
個人の成長記として描かれていて上手くまとまっている。
小奇麗な感じの作品で、内容のわりに後を引かないが、
逆を言えば、難しい話を深掘りできていないだけともいえる。
なんでもない場面を何度でも
なんでもない場面を何度でも見返したくなる、そんな映画に出会えてよかった
今日行った古書店でジョンアーヴィングのサイダーハウス・ルールが売っていた。
かねてから英語の勉強のため、洋書を原書で読もうとは思っていた。おそらく5年程前から。ここのところまとまった時間がとれるようになったので古書店に洋書を求めて行った。そこでサイダーハウス・ルールに出会った。名前は知っていた、村上春樹の訳すアーヴィングなら読んだことがあった、観てみたい映画でもあった、でも買いはしなかった。とりあえず映画を観て筋をわかってからにしようと
そして観た。人の優しい面だけを、他人へのいたわりと、隣人への愛だけを、映した映画。人だけでなく描かれる風景も皆、美しい
ラスト15分で胸が熱くなる
人間の心の美しさがいろんな人を通して伝わってくる。ホーマーの静かな笑顔がとても印象的。ラストに次々起こる感動に胸が熱くなる。ホーマーがついに帰郷したときには、子供たちと共に彼に飛びつきたい気分だった。素晴らしい映画!
閉鎖社会を出て知る自分の居場所
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:85点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
文学作品が原作だそうで、そのためか話に透明感があってとても瑞々しい。「グッド・ウィル・ハンティング」に雰囲気と話は共通点がある。
実際は季節労働者として林檎摘みをしているだけなのでそれほどたいしたことをしているわけでもないし、外の世界の体験はこれだけなのかと思ってしまうのだが、非常に閉鎖された特殊な場所で育ちそこから飛び出して主人公が会う人も体験することも全てが新鮮に感じる。撮影もいいしそれを演じる出演者の演技もいいし、全体に演出の質感が良い。
その後ただのどかな農場での美しい体験だけでは終わらず、裏側にある人々の愛憎劇が炙り出されるのは「天国の日々」にも似ている。結末は出来すぎな部分もあるが、主人公が生き甲斐と自分の人生の行き着く場所を理解していく過程が純粋に描かれていて評価できる。「グッド・ウィル・ハンティング」「天国の日々」が好きな人には本作も好きになるのではないか。
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