劇場公開日 2000年7月1日

「文学的な雰囲気がにじみ出る」サイダーハウス・ルール ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5文学的な雰囲気がにじみ出る

2021年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

個人的にはあまり得意では無い感じであったかな?と。

ラッセ・ハルストレム監督の「ワンダフル・ライフ」シリーズは非常に良かったが、こちらの作品は時代背景等も一昔前でその時代に変換しながら観ているから忙しいw

また孤児院も馴染みがなく、イメージできるのが閉鎖的で暗〜いものであったが、非常に明るく家庭的でみていてほんわかとする。また修道院とごっちゃになっているのかもしれないが、キリスト教を良く思っていない院長もどうなの?wって感じた。
それが堕胎との関係もあるのかは知識不足でわからなかった。
堕胎が違法となっているのも驚いた。

キャストはどれもすばらしく、マイケル・ケインの優しさと意志の強さ、トビー・マグワイアの頼りない感じがまた良いw
そのトビーも徐々にしっかりとした医師になっていく過程も見逃せない。

孤児院の子どもたちの表情も非常に素晴らしく、作品を支えている。

長い間、鑑賞が後回しになっていたが、たぶん上映時に観ていたら今以上に評価が低かったかもしれない。
ゆっくりと自分の人生を模索し、選択を重ねた上で、また人を愛し、失った上で観ることでまた評価が変わっていく作品だと思う。まあ多くの作品に言えることだが、、、。

ラストは非常に良かった、子どもたちの表情が光り輝いており、爽やかな感動と共に観終える事ができた。

ポップコーン男